9/18(日)は早朝に「朝日」「毎日」を読んで、少し横になった。私の主たる紙の情報源は前2紙に土日がプラス「日経」である。そして通常それに外電を含めたTWnewsとなる。
Amazonに発注する前掲新聞の書評欄の書籍が机の横に平積みとなる。これは国際政治関係が中心となるのだが、最近は以前から関心を持っていた「ゲノム編集」に関する書がかなりある。これは科学的発明を人間の生命哲学や文明論の中で考えなければならない。例えば、元村有希子・毎日新聞編集委員の著書『気になる科学』(KADOKAWA、2016年)のP.173-174の科学者の良心に負うところの理由が大きいと私は思う。元村さんは同書の全般に科学のすばらしさの事実とそれの盲点も書き加えている。彼女に「ゲノム編集」に関するよい書も著してほしいと思う。
一方、国際政治はもはや私の彼女への枕詞になって久しいが「私が期待してやまない」三浦瑠麗・東京大学政策ビジョン研究センター講師の『山猫日記』等の論考にしぼりたい気持ちもある。が、彼女が大成してほしい国際政治学者から情報総合学者のスーパーレディに変貌することに睡眠学習しても情報総合学のマスターは容易でないことを私は心配している。
さて、9/18は午前中に2時間ほど本ブログシリーズにも前出の数学者の博識の翁と情報収集協議をした。翁が勧められた読書は翁と同年齢の塩野七生氏の著作『ローマ人の物語』シリーズであった。むろん読むことにした。私のように新聞で読書のテーマに強くコミットしてばかりでは、普遍性のある物事の考え方が弱くなることもあるかもしれない。翁の助言を入れ歴史の流れを掴む作業をしたいと考える。
私の場合は「気づき」という面で人様にアドバイスできるところがあるが、解析情報はそれぞれ専門家に頼らざるを得ないし、そういう訓練も情報量も及ぶところではない。私がいわゆる報道情報等に自然と関心を持ったのは、小学生のころ「鉄腕アトム」の日以外は「午後7時のNHKニュース」を毎日家族で視聴して一人で新聞を読んでいたことが習慣的な日常となった。
ところで、私のブログ名とtwitterアカウントであるが「ExcomAdvisor」というのはEXCOMはキューバ・ミサイル危機の映画『13デイズ』でRFKが名付けた「国家安全保障会議の執行委員会とし、エクスコム(EXCOM)と呼ぼう」(『13デイズ』スクリーンプレイ出版、2001年)から取り、ADVISORは語の通りである。<了>
≪追記≫
私は恩師との対話で恥ずかしかったことがある。学生時代に、ヘンドリック・サミュエル・ハウタッカー(1924/12/31~2008/04/15)米ハーバード大学教授の新聞社の招聘講演会を聴いて三田の恩師の石川忠雄先生のお部屋で先生にどうだったと尋ねられ、「ハウタッカーは、オイルダラーの影響で・・」と言いかけると、先生は即座に「それはユーロダラーだな」と言われ、その話題を換えられた。私の曖昧な経済常識のせいである。
こういうことでは「ゲノム編集」の議論を進めることはできないし、といって私が本ブログシリーズで述べているが、人類の文明の変貌につながる時代の到来に「人類の幸せな暮らし方」を普通の人間として考えることがまた重要だと思うのでもある。
山中伸弥・京都大学iPS細胞研究所長は「ほんの5年前まではSFだと思われていた、人間の設計図を書き換えることが可能になりました。この新しい技術をどう使えばいいのか。科学者だけの議論では十分ではありません。科学者に加えて、生命倫理の研究者や一般の方々も含めた広い議論が必要だと考えています」(NHK「ゲノム編集」取材班著『ゲノム編集の衝撃ー「神の領域」にせまるテクノロジー』NHK出版、2016年)と記しておられる。政府の生命倫理研究会も「国民一般」の議論を求めている。
文明や人間の生き方では、例えば、アーノルド・ジョゼフ・トインビー(1889/04/14~1975/10/22)の故若泉敬・京都産業大学教授との対話『未来を生きる――トインビーとの対話』(毎日新聞社、 1971年)』、池田大作・創価学会会長との対話『21世紀への対話』(文藝春秋、 1975年)が日本人に向けて編まれていることは意義深い。
科学者の発明・発見は人類に危険をもたらすものであればそれは抑制的になるかむしろ捨てる勇気が必要なのかとも思料する。