「安倍晋三首相は19日午前の衆院予算委員会で、民主党の中川正春・元文部科学相が16日に『首相の睡眠障害を勝ち取りましょう』と発言したことに対し、『私をそういう状況に陥れようと考えているのか。人権問題だ。私にだって家族がいる』と強い調子で反発した」。
(朝日新聞大阪2016年2月20日4面)
一晩考えたがこの民主党の中川正春・元文部科学大臣(衆議院三重2区、当選7回)の代議士会(民主・維新の党)での発言を#fnnの画像でも観たが誠に慙愧に耐えない。看過するにはことが重く本ブログに記すことにした。
例えば、平場で「睡眠障害にしてやる」と言われれば、普通の人なら恐怖感を持つのが自然だ。脅迫である。その人が睡眠障害になれば加害者は傷害罪だろう。もし自殺にいたれば殺人である。
ことは国会である院内での発言は責めを問われない。かといって、衆議院予算委員会の審議中に安倍総理の私事等のヤジを重ねて総理が睡眠障害かうつ病になったとしたらどうか。私は中川氏の支援母体の組織はそういう戦術を取っているのかとも思えてくる。
そうした、「闘争方針」を思わずも言ってしまう政治家に、教育行政トップとして「いじめ問題」に真摯に取り組む姿があったかはなはだ疑問である。先の発言は「いじめ」を助長するものだ。
国会議員・元教育閣僚経験者として国民の負託にこたえるべきベテラン政治家が、おわびし発言を撤回しただけではすむまい。このような政治家も叙勲を受けるのだろうか。
人権は重いし、犯罪類似行為を助長しては決してならない。(了)