無事、司法試験には合格したわけですが、成績通知書が届くまで、少しだけ司法試験について語りたいと思います。
ここでは司法試験短答式試験について。
まず、司法試験は科目として基本7法+選択科目の計8科目の論文試験に加えて、憲法・民法・刑法の短答式(マークシート)方式です。
試験は5日間にわたって行われ、1、2日目が論文試験を各3科目、中日1日を挟んで4日目に論文2科目、5日目に短答式(憲法・民法・刑法の3科目)という構成です。
私は今回司法試験は初受験だったのですが、実際受けてみて、最終日に短答式試験を持ってくるのは絶対に間違っている、と感じました。メンタルが持たない…。
というのも、短答式試験には各科目ごとの足切り(満点の40%)に加えて、3科目合計の足切り(年度によって変わりますが、満点の約55%くらい)があります。
これに引っかかるとその時点で即不合格となり、3日間の論文の答案が一切採点されないという制度になっています。
これの何が辛いかというと、自分の書いた答案が司法試験考査委員にどの程度評価されるかを知ることができないため、敗因分析がしづらいということです。
この足切りですが、毎年一定数の受験生が引っ掛かり、不合格となっているのが現実です。
私も当然この現実にはしっかり向き合い、相応の勉強をしてきたわけですが、短答式試験終了後(司法試験終了後)、正直「終わったかもしれない」と絶望しました。
今年の司法試験を受験された方以外には伝わりづらいので詳細は控えますが、憲法が難しすぎる(紛らわしい選択肢が多すぎる)うえ、刑法も時間が足りませんでした。
なので、憲法で足切りか、もしくはそれを回避できても総合点で足切りかもしれないと思いました。
試験直後には大手の予備校が解答速報を出し、それをもとに自己採点をするのですが、足切りかもしれないという現実に向き合うのが怖くて自己採点できませんでした。
結局私が短答式試験の結果を確認したのは、試験から約1か月後に法務省から届く成績通知の葉書でした。
実際ふたを開けてみれば足切りの点数をクリアし、短答式試験の合格者平均を上回っていたのですが、例年に比べて足切りに引っかかった受験生が約2倍近くおり、総合点の足切り点数も10点近く下がっていたので、例年よりも難しい試験であったことは間違いないと思います。
何が言いたいかというと、一歩間違えれば私も足切りになっていた可能性は十分にあったということです。
試験当日、自信をもって正解の選択肢を選べたわけではなく、不安になりながらも自分の直感を信じてマークしただけで、それがたまたま正解だったという、ただそれだけのことです。
ネットでは、司法試験は論文式試験が天王山で短答式試験に足切りになった人は単に努力不足だ、という意見に接することもありますが、そんなことはないと思います。
今年の短答式試験に限っていえば、いくら実力があってもほんの些細なミスで足切りになってしまう可能性がある、そういう試験だったと感じました。
果たしてそんな試験でいいのか、という疑問を感じざるを得ませんが、それも司法試験考査委員からのメッセージということでしょうか…。
ちなみに、これは司法試験に限った話であり、予備試験の場合は全く別です。
予備試験は短答式試験が7科目あり、論文式試験に進むための第一関門的な立ち位置にあるため、足切りという概念がないです(そもそも点数を取れなければ論文式試験に進めないだけ)。
司法試験では、自分が書いた論文答案がシュレッダー行きになるかもしれない恐怖と闘いながら試験を解くわけなので、とにかく冷静に判断することが大事だと思います。
かくいう私も、試験中何度もパニックになりながら解いていましたので、そういった意味でも(特に司法試験短答式試験は)水物だな、と思う次第です。