アラフォーお嬢様の甘えた声には、脳波を操れる特殊能力があるのでは、と感じてしまった。
僕の会社には勤続25年になろうかという大御所的存在のオジサン社員がいる。
若手からは一目置かれる存在であり、本人もそれを自覚してかか、わりと自由気ままで傍若無人チックなキャラクターである。
そんな大御所さんに向かってアラフォーお嬢様の衝撃なひとこと!
『私のデスクのビジネスフォンが汚れてるんだけど、きれいに拭いておいてほし~な』
誰も触らない電話機が汚れるということは、自らの手アカか、お嬢様自身の手が汚れていたことによるものであることは明確なのでは?
そんなことは100人が100人とも理解できる範疇である。
傍から聞く分であれば、『自分で綺麗にしなさいよ』と一蹴するであろう。
ましてや大御所さんともなれば『アホか!』と吐き捨ててもよいのでるが、さすがはアラフォーお嬢様である。
上目づかいで、甘えた声でお願いされた大御所さんは執事のごとく
『わかったよ。やっといてやるわ』のひとこと…。
そして、約30分をかけて、クリーナーで綺麗に磨きあげたのは、涙ぐましいものだった。
大御所さんは、その間、何を思っていたのかは、僕自身、知る由はないのだが…。
ただし、驚くのは、そのあとで…。
綺麗に拭き上げた電話機に目をくれず、事務仕事を始めたものだから、余計なお世話ではあったが
『電話機、綺麗になったよね』
と声をかけたら…
『わぁ~ッ!ありがとう!めっちゃ綺麗!』
思わず絶句の僕でした。
あわれ執事化かした大御所さん…
アラフォーお嬢様の甘えた声には、脳波を操れる特殊能力があり、今日もまたひとりお嬢様のトリコになったことは言うまでもない…
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愛すべきアラフォーお嬢様
ならびに閲覧して頂いた皆様、幾久しくです。
