ニュースを見た人は知っていると思いますが、昨日ロドニー・キングさんが自宅のプールで溺死しました。謹んでお悔やみを申し上げます。1991年に警察官から無抵抗だった彼に対する暴行があり、翌1992年に4人の警察官の無罪判決が下されたと同時にロスで暴動が起き、暴動は他の都市のも波及しました。サンフランシスコも波及した都市に含まれます。

私はサンフランシスコで暴動があった1週間後に日本から1人で現地入りしたので、とてもよく覚えてます。ケーブルカーでおなじみのパウエルストリート沿いにある店の多くはガラスが割られ、とても営業出来る状態ではなかったです。

ロドニーさんは決してお世辞にも善良市民だったとは言えません。店に押し入り略奪行為をしたこともあります。でも、いかに彼がどういう経歴の人であるにしろ、警察官が無抵抗の人を殴る蹴るの暴行を加えたことは許されざる事実です。

その後、裁判がやり直され警察官たちは有罪判決を受けましたが、アメリカはまさに人種のるつぼなので、ロドニーさんのことが結果としてきっかけになってますが、今までにたまりにたまったうっぷんが吐き出された形でしょう。ロドニーさんの事件の他に韓国人による黒人の女の子の射殺事件も同じ時期に起きました。白人対黒人、韓国人対黒人。まさに一触即発だったのです。

人種の差別なく平等だったらいいですが、なかなかうまくいかないですよね。差別はどこにでもつきまといます。あとは差別があるということを受け入れて上手に渡り歩くしかないですね。

アメリカ生活を夢見る人はいっぱいいると思うのですが、現実はそんなに甘いものではありませんよ。日本にいたらどんなに楽だったかと思います。

iPhoneからの投稿

ロドニー・キングさんの死