この作品が仙台、石巻、気仙沼、塩釜、富谷、川崎など、オール宮城ロケで行われたのには、深い理由がありました。「震災から10年目に、被災地を描いた作品を、被災地に届けたい」という熱い思いが、プロデューサーの胸の奥にあったのです。
私は、仙台で行われた先行試写会を見に行く機会に恵まれました。その時の舞台挨拶で、プロデューサーが先の思いを吐露するのを聞きました。そして、とても驚きました。政府でさえ「復興五輪」なんて口だけで、どれほど被災地を思っているだろうか、そんな感覚だったので、被災地に心を寄せ続け、そして実際にそれを作品に結実させた映画界の人々の思いに心底驚いたのです。
また、この映画は、撮影期間中にコロナ下で緊急事態宣言が発令され、撮影中断を余儀なくされるという危機にも見舞われました。全く先の見えない時期は関係者の方々は、大変な心労だったろうと思います。
撮影再開後、ご縁があり、あるロケ現場に立ち会わせていただきました。そこで、あるスタッフの方が、
「これまでのロケで、たくさんの地元の人たちからのあたたかい協力に支えられてきた。その人たちのためにも、何としてもこの作品を完成させたい、ずっとそう思っていた」と口にするのを聞きました。ちなみに、その日はどしゃ降りの雨で、ずぶ濡れでそんなことをつぶやいていたのです。
そのような思いは、きっと、プロデューサー、監督(「64(ロクヨン)」の瀬々敬久監督)はじめ、スタッフ、演ずる俳優陣など、皆さんが共有していたのではないでしょうか。主演の佐藤健さん、阿部寛さんの鬼気迫る演技がそれを物語っています。清原果耶さん(NHK朝ドラ「おかえりモネ」主演)の演技も胸を打ちます。
ぜひ、劇場に足を運んで作品から伝わるものを確かめてみてください。
映画【護られなかった者たちへ】公式サイト
https://movies.shochiku.co.jp/mamorare/
ロケ地紹介
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