史上最年少でノーベル平和賞を受賞した
マララさんの父親・ジアウディン・ユスフザイさん
のスピーチをテレビ聞いた。
とても感動的なスピーチだった。
特に次のくだりは心に刺さった。
『マララをどう育てたのか人々は私に聞いてくる。
「どうしたらあんなに勇敢で堂々とした子になるのか」と。
私はこう答える。
「私が何を“したか”ではなく、何を“しなかったか”なんです。
私は娘の翼を切らなかった。それだけです」』
(NHK 「スーパー・プレゼンテーション」より)
子供の頃に翼を折られず、それを育めた者は強い。
が・・・子供の頃に翼を折られ、むしりとられた者は悲劇だ。
羽ばたいても羽ばたいても飛べない。
が、なぜ自分の飛べないのかわからない。
必死でもがいて、もがいて、もがくだけもがいて、
それでも飛べなかった時に、
やっと自分の翼が折れていることに気付く。
驚きの後に感じるのは、
奇妙な納得感と大きな虚無感と深い悲しみだ。
「ああ、そういうことだったのか。」
そんな気持ちを、子供たちには味わせたくはない。
世の親に訴えたい。
「どうか、子供の翼を折らないで」