和食には、
食材を無駄にせず使うという思想が
浸透している。
時代とともに食べ方は変わっても、
その精神は受け継がれてきた。

「卯の花」「きらず」とも呼ばれる
おからは、
豆腐を製造する際に出る大豆の搾りかす
の事。
おからを炒って味付けし、
野菜などを入れた和え物は、
家庭料理の定番だったが、
食卓にのぼる頻度は減っている。


もっと気軽に食べてもらおうと
豆腐メーカーが開発したのが、
おからを乾燥させた細かな粉末だ。
「おからの粉末は食物繊維が豊富で、
ダイエットに効果的」などと
メディアに紹介され、注目を集めた。

「栄養価の高いおからを廃棄するのは
忍びない」と
2005年から「おからパウダー」を
製造してきた「さとの雪食品」(徳島県)
では、2016年度の販売数量が12年度の
4倍伸びた。

ヨーグルトやサラダにかけるなど、
手軽な食べ方を勧めているそうです。
水でもどせば 4〜5倍に膨らみ、
普通のおからのようにも調理に使えます。


乾物や発酵食品も、
先人が育んできた食文化。
食料不足などに備えて保存性を高める加工
は、食材を無駄なく使う事にも繋がります

宮崎県国富町は、
切り干し大根の国内有数の産地。
この地域の冬の風物詩となっています。


ただ、こうした味を
若い人に受け継いでいけるかは
大きな課題。

70代の24%が
「乾物の煮物を自宅で週1回以上たべる」
と答えたのに対し、
10代では わずか7%だった。

「先人の知恵に倣い、
食材を無駄なく使い切るという発想を
再評価する時代に来ている。
持続可能性を重んじる和食の考え方を
若い世代にも伝えていく努力が必要」
と、話しています。



        讀賣新聞  「くらし  家庭」 より



我が家も菜園で収穫したお野菜で
食べ切れないものは、
ご近所さんやお友達にお裾分けしたり、
乾物やジャム、漬物にしたりして、
形の悪いものもなるべく
廃棄しないよう 工夫していますo(^▽^)o


明日は、「おから」と「切り干し大根」の
レシピです(^。^)