時間関連の計算(2) | The Road to EXCELER ~エクセラーへの道~

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エクセルの機能を基本から紹介していきます。お仕事で日々エクセルを使っておられる方に読んでいただければ仕事の効率アップ間違い無しです。

前回確認した、残業代を出す計算式①、

=(F40*1.25+G40*0.25+H40*1.35)*2,380

の計算結果は、3,694 と表示されていますが、本来ここに表示されるべき金額は、
(23時間×1.25+7時間×0.25+5時間×1.35)×単価@2,380円
=88,655円
のはずです。なぜ①の計算式では正しく計算されないのでしょうか。
それは、エクセルの時間計算では、24時間を1として計算するルールになっているからです。(そういう仕様になっていることを知っておかないとわかることではありませんよね。。)
よって、通常認識される数値に戻すためには、×24時間という式を加える必要があります。
①の計算式を×24してみましょう。
=(F40*1.25+G40*0.25+H40*1.35)*2,380*24=88,655
となり、正しく計算されましたね。

これを含め、時間計算をするときの基本的な注意ポイントを3つだけご紹介しておきます。


時間の表示書式は、書式設定のユーザー定義から、[h]:mm と入力して設定します。


時間の計算結果は基本的にマイナス表示されません(設定可能ではありますが…)。

よって、例えば朝の9時から夜中の2時までは何時間あるかを計算させる場合は、引かれる時刻(2時)に1を足してから引き算する必要があります。

これを考慮し、例えば、勤務表のE8セルの勤務時間の計算式は、
=IF(C8<D8,D8-C8-1,1+D8-C8-1)
となっています。(最後の「-1」は休憩1時間を引いているだけです。)


エクセルの時間計算では、24時間を1として計算するルールになっているため、通常認識される数値に戻すためには、×24時間という式を加える必要があります。


以上、ご注意を。。