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社員2000人以下の会社に勤める忙しい管理職クラスのための簡単Excelデータ集計マンツーマントレーナー土谷

社員2000人以下の会社に勤める忙しい管理職クラスのために、日々の業務をたった5分で簡単に終わらせる事の出来る、簡単なExcelを使ったデータ集計の方法を教えます。

こんにちは、Excelパーソナルトレーナー 土谷です。 本日はデータクレンジング方法の7回目。以前ご紹介した下記14手順の内、手順5をご説明いたします。

 

1   クレンジングの対象、範囲を決定

2.   法人名の半角と全角を統一(JIS関数)

3.   冒頭、末尾のスペース、改行を削除(TRIM関数、CLEAN関数)

4.   法人格の表記揺れを解消(文字の置換)

5.   都道府県、市区町村の表記揺れを解消(フィルタリング)

6.   (存在するのであれば)法人番号や企業コードで並び替えを実行

7.   (存在するのであれば)法人番号や企業コードの一致するものを精査、名寄せ

8.   法人名、都道府県、市区町村で並び替えを実行

9.   法人名、都道府県、市区町村、その他の付帯情報で総合して精査、名寄せ

10. 都道府県、市区郡町村で並び替え

11. 都道府県、市区郡町村、丁目、番地、URL等その他の付帯情報から法人格未記載の情報を精査、名寄せ

12. 上記手順で不明なデータを記載者に直接確認

13. クレンジング不可能なデータの取り扱いを判断

14. 主キーを付与

 

5.   都道府県、市区町村の表記揺れを解消(フィルタリング)

 

都道府県、市区町村の表記揺れでよく見られるのは「政令指定都市の区の記載場所」と「[町域]と[行政町](以下[町])の区別」の2パターンであると考えています[注1]

 

今回の「都道府県」列、「市区町村」列、「その他」列の3列で分割するパターンの場合、下記のように分割します。

 

・「都道府県」列:都道府県名のみ。市区町村以下の情報は記載しない。

・「市区町村」列:政令指定都市の場合は[市]と[区]の二つとも記載[注2]

               また、[町域]は記載しない一方、[町]は記載。

・「その他」列 : [町域]以下を記載。

 

上記のルールに従って表記揺れを解消していきます。

 

※[町域]と[町]の判別が大変な場合:関係部署で意思統一が出来れば、[町]と[町域]のいずれも「その他」列に含めることで手順5の工数を半分以下に出来ます。

(私の経験上ではまとめたことでの大きな影響はありませんでした。)

 

以下の手順では見やすくするため、電話番号等のH列~K列を非表示にしてご説明します。

また、今回に限り[医療法人BCD会]の住所を”埼玉県入間郡三芳町”に変更します。        

 

 

(a)項目名記載セルの全範囲を選択(今回は「B1」セル~「G1」セル)

 

 

(b) [「データ」タブ → 「フィルタ」ボタン]の順番に押下してフィルタを適用

  ([「ALT」キー → 「A」キー → 「T」ボタン]の順に押下しても適用可能)

 

 

(c) 「住所(その他)」列の項目名セル(今回は「G1」セル)の右下の”▼”ボタンを押下

 

 

 

(d) 表示されたウィンドウ内の「検索」ボックスに”区”と記載

 

 

(e) 「OK」ボタンを押下しフィルタリング

 

 

(f) 表示されたデータに政令指定都市が含まれていた場合、[区]の名前を「住所(その他)」列から「住所(市区町村)」列に移動

(データが無い場合は次へ)

 

 

(g) [「データ」タブ → 「クリア」ボタン]の順番に押下してフィルタをクリア

    ([「ALT」キー → 「A」キー → 「C」ボタン]の順に押下してもクリア可能)

 

 

(h) 「住所(市区町村)」列の項目名セル(今回は「F1」セル)の”▼”を押下(手順(c)参照)

(i) 表示されたウィンドウ内の「検索」ボックスに”群”と記載(手順(d)参照)

(j) 「OK」ボタンを押下しフィルタリング(手順(e)参照)

 

 

(k) データが存在していた場合、「住所(その他)」列の項目名セルの”▼”を押下(手順(c)参照)

  (データが存在しない場合、手順(o)へスキップ)

(l) 表示されたウィンドウ内の「検索」ボックスに”町”と記載(手順(d)参照)

(m) 手順(e)と同様、「OK」ボタンを押下しフィルタリング(手順(e)参照)

 

 

(n) [町]の名前を「住所(その他)」列から「住所(市区町村)」列に転載

  (データが無い場合は次へ)

 

 

(o) [「データ」タブ → 「クリア」ボタン]の順番に押下してフィルタをクリアし、修正完了!!

    ([「ALT」キー → 「A」キー → 「C」ボタン]の順に押下してもクリア可能)

 

 

 

上部でも述べましたが、[町]と[町域]を区別しなければ、手順(a)~(g)の7ステップとなります。関係部署全体で区別の必要が無いと認識出来れば、省略をご検討ください。

 

これで「都道府県」、「市区町村」の表記ゆれを解消できました。

次回は「6. (存在するのであれば)法人番号や企業コードで並び替えを実行」、

「7. (存在するのであれば)法人番号や企業コードの一致するものを精査、名寄せ」

をご説明いたします。

 

 

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[注1] :[町]には[町域]と[行政町]が存在します。

 

     [町域]とは市、区の郵便番号の振り分けに用いられている区分です。

     基本的に市、区に振り分けられている町名は[町域]と考えて良いと思います。

     (例:”神奈川県横浜市中区曙町”の”曙町”部分)。

     

     一方、[市]に属さず[町]として独立している場合、[行政町]と呼びます。

     基本的に[郡]に帰属します。

     (例:”埼玉県入間郡三芳町”の”入間郡三芳町”部分)。

 

[注2] : 政令指定都市は[市]の次に[区]があることにご注意ください。

     「市区町村」列に[市]と[区]のいずれも記載します。

 

 

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