ハルの押し

 

俺たち三人組のピエロマン、

共通してたのは押しの女性が後輩の女子校生と言うこととバイクぐらいだったかな
ハルは押しの女子校生が吹奏楽部ということで部活は何もせず、

図書館に入りびたったりバイクで走ってたらしい

ハルがお気に入りの後輩女性徒は吹奏楽部、五人でユニットを組み校内では結構人気者だったね

俺たち三人は、強い絆で結ばれてたのに、

自分たちの家庭事情や親兄妹のことは一才話さなかった不思議な関係だったよな

俺たちや後輩女性徒が住んでた町は、

都会でもなく田舎でもない中途半端な町で、町全体が裕福とは言えない雰囲気の町のようでした

まして俺は四才から「いじめられっ子」で、大人になっても変われなかったよ
しかし、
ひとつ学習したことがあるんだよ・・それはイジメに対し逆襲することでした
映画〝道化死の復讐〟のように・・・ピエロの表裏二面性の裏面は悪魔の顔だったという物語

俺が実行した
一度目の逆襲は10才の時、二度目は14才の時、そして最後の逆襲は38才の時でした
10才の時の相手は12才のガキで、14才の相手は中学の同級生 38才の相手は近所に住むタクシー運転手でしたね

こんな俺だったから、心許せる三人のピエロ仲間は貴重な存在だった

あの頃は家族以上に信頼していたかもしれないな

卒業とともに別れ別れになってしまったけど・・

 

ありがとな。。。