子宮筋腫摘出術
夫と2人暮らしの入院9日間入院~退院日までの記録
入院日平成24年9月20日(木)
手術日平成24年9月21日(金)
退院日平成24年9月28日(金)
「手術当日篇」
手術当日の朝、起床は6時と決まっていて
6時になるとバタバタと周囲が騒々しくなる
昨日は消灯直前の20:50頃に下剤をしっかり服用、慣れないベッドに早めに入り目を閉じてもう少しで熟睡する瞬間の21:20
ナースが下剤飲みましたー?!って騒々しく来てからすっかり目が冴えてしまい24時前だったのでトイレに行き、帰りに給湯室で水を飲んだ
なかなか眠れなく朝を迎えた
(ノートには6:30メモしていると記述されている)
ナースステーションと分娩室とエレベーターが一番近い部屋なのだが
ワサワサ、ガサガサなんだか騒がしいな…
今日と明日、丸二日絶食
何となく朝ご飯の良い香りに刺激され、すでにお腹空いてるなーと思ったり
食事はなくても、ナースがおしぼりどーぞ♪と持って来てくれた
温かいおしぼりで顔をパック、手を拭いてスッキリした
その前にちゃんと顔洗って、歯磨きも済ませている
朝食時間が終わる頃、おしぼりのナースとは別の日勤ナースがカーテンを開けた
午後の手術、2例目だけが8:30すぎには手術着、着圧ソックスを持って来た
手術着は肩部分がスナップで止めると袖になる構造のワンピース浴衣タイプだった
前は簡単にリボン結びだけ(かなり、セクスィ~~~w)、色は水色
上は裸、下は下着のみ、寒いようなら下はズボンもOKですよ
手術室に行く時は手術着と下着だけで歩いて行きますね、と説明される
やる気のある患者わたし、手術室に行く格好で過ごした
わたしの前に手術室に入る1例目の91歳のマツさんはその構造が理解出来ないでいた
わたしはなるほどー等と思いつつ着替えて、着圧ソックスを履いた
着圧ソックスは術後、間急性肺動脈血栓塞栓症を防ぐ目的
いわゆる、エコノミー症候群(ファーストでもチャーリーでもなる時はなる)
色は白色で家以外で出番ないな…愛用している福助の物よりは柔らかいな…と思ってみたり
小学六年生で中耳炎鼓膜の手術した時は緑の手術着だったなーと思い出した
着替えが終ると、点滴の準備
若い男性医師がおはよーございますとナースを従えて来た
優しい雰囲気の先生、勝手な印象、小児科
えー!点滴は先生がやるのかよー、しっかり一回で頼む!と念を送ったけど届かず…
男性医師、利き手は右ですね~左に点滴しましょうね
えーっと、ここかー、細いなー、うーーんと…痛い?
わたし、はい、痛いです、うぅぅぅぅぅ
男性医師、そっか、こっち左、ムリかな…じゃ、次右ね
わたし、え?右は利き手なのだが…と言うところだったが堪えた
先生だって頑張ってくれてんのよ~と思った
男性医師、じゃあ、右にね、うーーーーんこっちも細いね…ここどう?
男性医師、あーーあ…
右腕の点滴針刺し違えてシーツに出血…
ナースにあとで替えてあげてねと指示
気を取り直して、もう一度トライ
せんせーがんばってーと心細い心のさけび…
男性医師無言で処理
わたし、痛いです…
男性医師、だよね~♪でも、これは血管痛かもだからその内慣れるはず、ゴメンね
それに、血管を突き破ったりしないから安心してね
わたし、(はっ!当たり前じゃw)はい、がががんばりますぅ泣
男性医師、はい、じゃあ、おしまいです、失礼します
ナースも見守りつつ、点滴の量を調整したり
わたし、あのー今のは何科の先生ですか?
ナース、産婦人科の先生ですよ、でも、ウチの常勤じゃないんです
わたし、そーなんですね~若い先生ですね~
ナース、イケメンでしょ?
わたし、はっあ?!好みじゃありませんw
ナース、やまだ先生って言います
わたし、やまだ…か、仕方ないな、許すwと心で唱え、声に出してそーなんですね~優しそうな先生ですね~と大人の対応w
ナース、太い針を刺してるし血管が痛むので血管を温めて拡げましょう、痛みが和らぎます
ナース退出して、すぐ戻って来た
ホットタオルをビニール袋に入れて点滴針の上に静かに置いた
ほどなくして、じんわり温まり確かに、痛みが和らいだ
温めるって体に良いんだなぁーって思った
今度は検温、血圧、お通じ等の確認でナースが来る
点滴が右腕に刺さっていて、物を取ったりがとても不便…
ナースがトイレ行ってみます?動いても大丈夫な位置なので利き手も動かせますよ
と、いうので、確かにトイレは慣れておかないとなーと思いトイレへ
お通じはあったらもう出ない、ならば!
点滴を転がしながら手術着「はだけるぜー」と思いながらもトレイ成功!
手を洗うのに点滴がちょっと邪魔w仕方ない
手を洗っていたらもう一人の「主任ナース(この方かなり良いキャラ☆)」があらあらセクスィーじゃない?
と言いながら、直してくれた!ありがたい
また転がしながらベッドへ戻る
時計はまだ9:00すぎ、時間がゆっくり過ぎて行く…
テレビも見る気持ちもなく、寝不足だし寝てた
点滴、とても病人、儚げな印象に酔ってしまいそう、酔ってたなw
無の境地で目を瞑ったら、自然にゆっくり眠れた
お昼すぎに、母と夫が来てくれた
しばし会話、どうでも良い話しだったな、内容が思い出せない
1例目の91歳マツさんが呼ばれて、ご家族多分6人はいたはずも
みーーーんな手術室(家族待機室)へ移動していったので急に静かになった
と、同時にわたしが次なんだなって、緊張した
トレイ行ってのんびりして、軽くうがいしたり、目を閉じたりの繰返しだった
手術室の準備が出来たと連絡があり、ナースが行きましょう!と呼びに来た
もう一度トイレに行く、次に行くトイレは普通じゃないんだって思った
メガネして、点滴転がして、母と夫とナースと一緒に一つ上の3階へ
B棟にある中央手術室血管撮影室の扉の前まで行く
母と夫とはここでバイバイ、夫にメガネを託した
裸眼でなにがなんだか分からないけど、意外と大丈夫だった
手術室の扉がなかなか閉まらなかったので夫がずっと手を振ってるのが分かった
こころ強かったな…うん
扉が閉まって、丸いすに座って下さいと云われ、座ろうとしたら
91歳マツさんがストレチャーでお部屋に帰るところだった
うろたえていると、点滴に来たやまだ先生が目の前にいた
裸眼で良く見えなかったし、帽子とマスクで顔が見えなかったが
点滴ゴメンねと言ったので直ぐ分かった
わたしも、大丈夫ですありがとうございますと
先生が手術室で執刀医の水谷先生と内藤先生とお待ちしてますと激励してくれたので、一気に安心感 やまだーありがとー
では、ここでと、病棟ナースから手術室ナースへ引き継がれた
手術室のナースがスゴい美人でびっくりした
首からゴーグルもサマになってるし、紫色のナース着もカッコ良かった
わたしの手術が行われるのは7番のお部屋
一番奥の部屋だった、百貨店のバックヤードみたいに殺伐としたところを
のろのろと歩いているとストレッチャーに乗せられてお部屋に帰る人とすれ違う
生きるための戦場なんだと思った
7番のお部屋に入ると、ジブリな曲がオルゴールバージョンで流れていた
となりのとっとろとーとろ、なんで~?と思ったり
大型もモニターにはわたしの子宮筋腫のMRI
あれ、取りましょうね♪と言われた
では、ベッドに横になります、病棟よりもテキパキともはやまな板の鯉状態
足元からとても温かい、リラックスぅー、掛け布団?は軽くて温かい
ベッドの上でバイタルチェック、血圧、心電図、手術着の肩のスナップが外され手術の準備開始
血圧、バイタルが正常を確認して、次に硬膜外麻酔へ
無影灯がドンドン迫って来る威圧感を横目にしつつ身体を横にしてくださーい
エビみたいに背中丸めて下さいねー、頭はおへそ見て膝は曲げてね
針を刺す時は絶対痛いので、息を大きく吐きながら
刺すよの合図で大きくすって、刺した瞬間大きく吐いて、痛いけどがんばる
麻酔前のがんばるはこれでおしまい
この後は仰向けに戻り、次は麻酔の酸素回しますねの後、口に酸素マスクが来て
ほんの数秒で意識が遠のいた
手術室での記憶はここまで
術後、執刀医から説明があるので夫にノートを渡し、携帯を預けていた
手術時間は14:50~16:30
そういえば、時計は気にしてなかったな…と思い出した
筋腫は全部で6個
悪性かどうか病理検査へ出す、結果は外来で
あと20分くらいで目が覚める
筋腫の大きさは野球のボールくらい、固いゴムみたい
リュープリンの影響で少し小さくなっている(2、3割減)
バッチリ、筋腫の写真も残っていた
その頃わたしは、麻酔から目覚める時間なのに全然目が覚めなくて
10分位ナース、ドクターに大声で名前を呼ばれていた
まったく気が付かず、関係者を驚かせていた…
何か遠くから名前が呼ばれたので目が覚めるとドクターナースが安堵した様子だった
ナースがあ!ご家族忘れたーというので、病室に戻ったんだって分かった
みんな、がんばりましたねーと労ってくれたので、手術が終ったのだと実感した
麻酔が醒めてからは寒気が酷かった
それに91歳マツさんのご家族の声がウルサいし
ナースが名前を間違えるし、イライラ
弱ってる時はワガママなのだ…(いつもかw)
それに寒気、アゴがガクガクして体はブルブル
声を出そうにも、送管の影響でかすれ声、大きい声も出ないし
こそこそとしゃべった、しゃべると酷く疲れる
口元には酸素マスク、体中にモニター、尿の管、手術室で手術着を新しいのもに着替えていた
この素材がしばらく痒くて痒くて胸元をかきむしっていた…
ふくらはぎにはむくみ防止のエアーマッサージがシュポシュポシューと賑やか
自分には大きい音だけど、周りには聞こえない音だった
寒気が治まると、今度は高熱
時々目を開けると、母と夫が心配そうに覗き込んでると思ったら
母はマンガに没頭していた…しかもわたしの足元にいて、重みが違和感でイライラ
外が暗かった印象だったから、夜なのかな?と思う頃、そろそろ帰るねと母と夫
この辺曖昧だけど、夫が19時すぎに帰宅とメモが残っていた
この日はナースが一時間おきにチェックに来た
心電図モニターには血圧も一緒に見えて、125/60くらいで推移していたらしい
イライラしても心拍は上がってなかったよ、と夫
酸素マスクがあると喋り難いため、うなずくの精一杯
水分も一切摂っていないけど、喉が渇いたそんな気持ちも起きなかった
眠りも浅く、夜中に来るナースにも眠って下さいね、と言われた
準夜勤、深夜勤のナースがテキパキ働いていた
点滴も決まった薬を次から次に入れて行く
そう思ったのも束の間、目を閉じるともう寝ていた
とても、長い一日だった