EXCELのカーソルの進む方向を変えたい時、どうしてます?その4 マクロ登録先に気をつけよう
前回、その3の最後で予告した、個人用マクロブックへの登録と
ボタンのグレードアップについてですが、 ボタンのグレードアップについては
この先、必要になった時にご説明したいと思います。
前回は、ちょっと難しすぎたかもしれません。
(横道にそれる事が多かったので本題が何だったのか、分かりずらかったと思いますが)
でも、マクロを扱う上での大事な事ですので、よく理解しておいて欲しかったのです。
マクロって、何でも作れる便利さとは裏腹に、マクロウィルスも作れると言う
危険性をはらんでいる、いわば「もろ刃の剣」 とも言えるかもしれません。
必要以上に怖がる事はないんですけどね。
さて、個人用マクロブックについて、前回、説明しましたが、
そもそも、個人用マクロブック、って 何だ? と言うと
マクロの登録先は、大きく分けて2つあります。
作業中のファイルに保存した場合、
そのマクロは、その保存されたファイル専用のマクロとなる。
今回のように、カーソルの向きを変える、というような汎用性の高いマクロの場合、
作業中のファイルにそのマクロが登録されていると、ボタンを押して、そのマクロが
呼び出された場合、常にそのマクロを保存されているファイルを参照しに行く為
そのファイルをむりやり引っ張ってきて開いてしまうことになる。
そのファイルがなければ、引っ張ってこれないので、エラーになる。
個人用マクロブックであれば、
常にXLSTARTフォルダにあるので,EXCEL起動時に裏で開いている。
ただし、 個人用マクロブックは、常にXLSTARTフォルダにあるので、持ち運びには不便
もし、他のパソコンで使おうとして、個人用マクロブックを持って行ったとしても、
持って行った先のパソコンに、すでに個人用マクロブックがあった場合、
他人の個人用マクロブックに勝手に自分のを上書きするわけにはいかないし、
かといって、別のフォルダに入れて立ち上げたとしても、すでにあった個人用マクロブックは
裏で起動しているので、競合してしまい、うまくはいかないだろう。
つまり、マクロをどっちに保存すればいいのか、は、
要は、そのEXCELファイルを持ち歩くのか、いつも特定のパソコンで使うのか
です。
だから、どうしても持って歩きたい人は、個人用マクロブックではなく、
自分用のファイルにマクロを登録して持って歩けばいいという事になります。
(個人用マクロブックは、PERSONAL.XLSと言うファイル名になりますが
自分の持ち歩き用だったら、ファイル名はなんでもいいし、 必ずXLSTART フォルダに入れなくてもいい)
ただし、 自分で作ったボタンも、自分の持ち歩き用ファイルに登録しなければ
持って歩けないので注意
(自分でつくったボタンを自分のファイルに登録する方法は、後日説明しますね)
これは、たとえ、個人用マクロブックを他のパソコンへもっていく場合も同様、
自分で作ったボタンは、マクロを個人用マクロブックに登録してあったとしても
ボタンまでは、個人用マクロブックには登録されてない。
だから、個人用マクロブックを使う人でも、ボタンは、個人用マクロブックに
登録しておく事をお勧めする。
(自分でつくったボタンを個人用マクロブックに登録する方法は、後日説明しますね)
つまり、ボタンは、通常は、保管されている場所が違うんです。
この事は、あまり知られてないかもしれないけど、ボタンを記憶しているファイルが
別にあって、何かの拍子に、そのファイルが壊れたら、せっかく作ったボタンが パーです。
そのファイルとは、 拡張子が、 XLB のファイルです。
ご自分のパソコンで、拡張子が XLBのファイルを検索してみて下さい。
こんなファイルあったんだ、 と驚かれると思います。
EXCEL2000 なら、 Excel.xlb
EXCEL2002 なら、 Excel11.xlb
と言うファイルが見つかると思います。
よく、excelの起動を早くするには、 この xlb のファイルを削除すると
早くなる、と言っている本やサイトを見かけますが、 安易に削除して
しまうと、せっかく作ったボタンが消えてなくなります。
(ボタンを個人用マクロブック等にコピーしてあれば、削除しても
あとでまたボタンを復活させることが出来ますが)
今回は、個人用マクロブックへの登録の仕方を説明する予定でしたが
また、横道にそれてしまいました。
でも、大事なことなので、よく理解しておいてもらいたいのです。
次回は、個人用マクロブックへの登録の仕方を説明したいと思います。
