みなさんこんにちは。
禅ExcelのZENです。

「○○さん、Excelの計算式間違って消しちゃいませんでした?」

この様な会話はどこの会社でもよく聞きます。

実務では様々なExcelのフォーマットを使用します。
このフォーマットの仕様を誤って変えないように注意することが大切です。

以前にご紹介した通り、セルに入力されているデータは、大きく分けると

●値
●数式(関数)

となっています。


このうち、既に組まれている数式セルは基本的には触ってはいけない部分です。

会社によっては、セルが色分けされていたり、数式セルのみロックがかかっていて、編集できなくしている場合もありますが、数式セルに誤って値を上書きしてしまうことも多くあります。

そんな時、事前に「値の入力されているセル」と「数式の入力されているセル」を区別できていると便利です。

(私は、初めて見るExcelフォーマットはまずそれをコピーし、「値の入力されているセル」と「数式の入力されているセル」に色分けして、その作りを分析することが多いです。)

例えば下記の表で「値の入力されているセル」のみ選ぶ方法をご紹介します。
(これ位単純な表であれば、色分けしなくても区別できるかもしれませんが。)



手順は
①表内の任意のセルを選択して[Ctrl + A]で表全体を選択


②[Ctrl + G]でジャンプ機能を呼び出し[セル選択]を選択


③[選択オプション]で[定数]を選択し[OK]



すると「値の入力されているセル」のみ選択がされます。




「値の入力されているセル」のみ選ばれた状態でセルを塗りつぶすと下記のようになります。



また「数式の入力されているセル」のみ選ぶには
③[選択オプション]で[数式]を選択し[OK]です。
(その中の数値、文字、論理値、エラー値は区別せず全てチェックしておけば大丈夫です。)



すると「数式の入力されているセル」のみ選択がされます。



「数式の入力されているセル」のみ選ばれた状態でセルを塗りつぶすと下記のようになります。



この方法で、初めて見るフォーマットでも、その作りを分析しやすくなり、「数式の入力されているセル」に誤って上書きしてしまうという事も少なくなります。


ご参考にしていただければ幸いです。