男たちには野望があった
今年は表彰台の頂点に立つと誓った（酔っ払いながら）
幾多のライダーが夢を抱き、そして儚く敗れ去った、優勝という栄光の二文字
彼らのここまでの道のりは決して順調ではなかった
様々なトラブルの波が容赦なく彼らに降りかかる
時には、自分たちの力ではどうにもならない重大なトラブルに見舞われたが、天性の運の強さと、家庭を
顧みないダメおやじっぷりに救われた事もあった。
そして決勝
シュミレーション通りの展開が繰り広げられた
ＳＳクラスが逃げに逃げたが、それは最初の１時間だけ
ジリジリと後退していく
マークすべきはやはりＢ1クラスの宇川徹選手率いるブルーアイズ 同じくＢ1クラス上田のアニキ率いる
ブーン！コンパニオン
ブルーアイズのマシンはＲＣ３０ ２０年前の８耐Ｆ-1マシンだが、燃費、耐久性に疑問が残る
一方 ブーン！コンパニオンは最新のＲ6 600だから燃費は悪いだろうと予想していた。
が、これが誤算だった。
すこぶる燃費がいい そしてＳＳ並みのラップタイムを刻み続けている
まずい
こちらのピットストップ２分のアドバンテージが削られていく
最初の１時間を皮切りに、ブーン！コンパニオン、ブルーアイズとの三つ巴 一進一退の攻防が続く
４時間を過ぎた辺り、ブルーアイズがマシントラブルか分からないが、制限時間内にピットアウトできず
後退していった
シュミレーション通りの展開だ
これでシュミレーション通りに行ってくれないブーン！コンパニオンとの一騎打ちが始まった
前後するが３時間目 僕の出番
ここでマシントラブル発生
ピットアウトして３コーナーのシフトダウンで異常に気が付く
クラッチが切れない
今さらピットには戻れない
乗り切るしかない
入らないシフトを強引に押し上げ、１時間弱 乗り切る
ピットインし、すぐさま異常を告げる
優秀なピットクルーのお陰でピットストップ時間内で修理が完了
４時間を過ぎた辺りで、このまま行くとガスが足りなくなることが分かった。
今より更に燃費走行にするのか それとも１回ピットを増やし、燃費度外視のフルアタックに切り換えるか
選択が迫られる！
僕らの選択は燃費に決まった。
いま正にピットボードにペースダウンのサインを出す間際
Ｓ字で転倒が発生
車両がコース上に残り、フルコースコーションとなった
フルコースコーションとは、トップのチームの前にペースカーが介入し、一時競技の中立化が図られるのだ
転倒したチームには悪いがミラクルである
この時点で、上田のアニキとの差は、もう少しで1ラップされるところだった
すぐ後ろにいたので、抜かれていれば、２ラップ差をつけられるところだった。
ピットボードにペースダウンのサインを出すタイミングが早ければ、間違いなく抜かれていただろう
頭押えで、長い隊列ができ上がりこれが数ラップ続く
更に、このお陰で深刻なガス欠の危機も去った。
更に更にこの時 ピットイン時 ガス欠でエンジンストップしたまま帰ってきた
僕らのピットは４０番ピット
ほぼ一番後ろ
海のおじさんに後で聞いたところ９０°コーナーから惰性で帰ってきたとの事
これがもっと前の方のピットだったらアウトだった。
ミラクル！！
６時間目終了
第２ライダーのよっちゃんが、がんばってくれたお陰でガス欠の危機は、ギリギリだが乗り切れる計算となった。
この時点で１位だったが、ブーンとのアドバンテージは僅か２８秒
向こうは２～３秒ラップをしているツワモノ
エースライダー海のおじさんをもってしても厳しい状況の中、チェッカーライダーの僕が出撃
しかし、ブーンの安定した速さに力及ばずかわされてしまった。
そしてそのままチェッカー
２位でフィニッシュラインを通過
熱い７時間が幕を閉じた
アプリリアＲＳＶ１０００Ｒ ＦＡＣＴＲＹというマシンが、その速さ、耐久性を歴史ある７耐で証明できた瞬間である
これから出るＲＳＶ－４はさらにイイとの話
最後に、快く 私物のマシンを貸してくれたＲＳ-ＩＴＯＨ代表 伊藤さん
部品サポートしてくれたビアッジオグループジャパンさま（アプリリア）
ピットクルーで手伝ってくれた、たろうさん、ヤニーズひでちゃん 東くん 絶版同盟 中島さん、ウラタン、佐藤くん まーくん なおちゃん 山口さん
本当にありがとうございました。
そしてライダーの皆さん
第１ライダー 海のおじさん
第２ライダー よっちゃん
第３ライダー 僕
第４ライダー ま～ぼさん
みんなの力があったからこそ、成し得た結果です
総合２位ですが、クラス１位です
あぁ～ しかし目標の１位が達成できて何よりでした
えっ？
総合じゃないじゃないかって？
まぁ その辺はぼかして行きましょう(笑)