個人事業主だと、家のお金と仕事のお金を分けてはいても、いろんな場面で両方のお金が混ざってしまいます。
ときどき混乱してしまうのですが、そんな時は落ち着いて、ひとつずつ丁寧に記録しています。
私が仕訳に使っているのは、《スッキリ家計簿》に仕訳帳の機能を付けた試作版。
最初は真面目に簿記を勉強していたのですが、仕組みが大体わかったところで、やめました。
仕訳例は検索すればいくらでも出てくるし、級を取りたいわけでもないし。
そしてなにより、自分で覚えるより、エクセルに教えたほうが早いと気づいたからです。
ルールがしっかり決まっているものは、エクセルの得意分野。
簿記を勉強する必要性を感じたら再開するかもしれませんが、今はこのまま、総勘定元帳の自動作成までできるようにしようと試行錯誤中です。
家のクレジットカードで立て替えたときの家計簿
最近、家のクレジットカードで、仕事とは関係ない個人的なことで立て替え支払いしました。
そして、その立て替えた金額は、その日のうちに仕事用の通帳に振り込んでいただいたので、家の家計簿にはこんなふうにつけてみましたよ。
「移動先口座」の「仕事」は、私の仕事のお金すべての合計です。
現金だけでなく、預金や売掛金もすべてです。
こんなつけ方でいいのかわかりませんが、お金のつじつまは合うし、まあ、家計簿なのでこれでいいでしょう、たぶん。
カード払いしたときは、支払日に備えて、お金を取り分けています。
お金を取り分けるといっても、現金で取り分けるわけではなく、通帳の残高の中で移動するだけですが。
立替なのでどのお金からでもいいのですが、とりあえず臨時支出用に積み立てているお金の残高から取り分けてみました。
- ○○銀行(カ):カードの支払日用にお金を取り分ける口座
- ○○銀行(臨):臨時支出用に積み立てているお金の口座
※○○銀行の残高を家計簿上で複数の用途に分けています。
家のお金を使ったときの仕事の帳簿
今回は、家のお金を使って立て替えたのだし、仕事にも関係ありません。
でも、立て替えたお金は仕事用の通帳に振り込んでいただいたので、仕事の帳簿にも記録しておく必要があります。
勘定科目は「事業主借」。
画像では「事業主借┃←家」となっていますが、「借」なのか「貸」なのかいつも混乱するので、どっち向きにお金が動いているのかわかるように矢印をつけています。
家にお金を返すときの仕事の帳簿
さて、この、仕事用の通帳に振り込んでいただいたお金は、家に返さなくてはなりません。
国民年金保険料の支払いもしたかったので、それも足して、ATMで現金を引き出してきました。
まずは、家にお金を返します。
今度は借りたときと逆なので、使う科目は「事業主貸┃→家」。
貸したわけではなく、返したのですけどね。
もちろん、仕訳帳に変換されるときは「┃→家」は消えますよ。
次に、国民年金保険料の支払いです。
今度は家のお金との貸し借りではなく、仕事のお金で自分の国民年金保険料を支払うので、「事業主貸┃与」という科目を使いました。
家にあげるお金、みたいな意味で「与(える)」という字をつけてみましたよ。
「授(ける)」とかいろいろ考えたんですけど、これが一番しっくりきたので。
ちなみに、家のお金を仕事用に使った(家に返さない)ときは、「事業主借┃受」という名称を使っています。
「受(け取ったお金)」ということで。
自動で仕訳帳へ
こうやって家計簿のように入力すれば、自動的に仕訳帳ができるようにお試し中です。
お試し中なので、デザインもそっけないです。
こんな感じ
↓
私の感覚では、家のお金との貸し借りと、仕事のお金で家の支出をしたときとでは、意味の違うお金という感じがするのですが、仕訳帳にするとごっちゃになるんですよね。
わかりづらいです。。。
入力画面では、「事業主借┃←家」と「事業主貸┃→家」の残高で、間違いなく返したか、返してもらったかをチェックしています。
プラスマイナスゼロになっていればOK。
↓
お金を返したときの家の家計簿
最後に、再び家の家計簿です。
立て替えてもらった金額を、仕事のお金から返します。
家で立て替えたのは、カードの支払日用に備えて取り分けたお金。
実際は家の通帳にある臨時支出用のお金を家計簿上で取り分けていましたが、小銭もあるので、引き出してきた仕事の現金は通帳に入れず、代わりに「臨時用現金」の財布に返しました。
最後に、国民年金保険料の支払いです。
家計簿の「仕事」の残高と、仕事の帳簿全体の残高が合えばほぼOK。
ときどき、お金のつじつまが合っていても、科目の使い方が間違っていたりすることはありますが…。
簿記の考え方は家計簿と違って独特なので、ときどき仕訳例を検索して確かめながら進めています。
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