私はもう30年近く、家計簿をつけています。
でも、エクセルでオリジナルの家計簿を作るまでは、家計がさっぱり把握できませんでした
家計簿の質が悪かった、ということでもないと思うんです。私が使っていた家計簿の中には、長年同じ形式で発行され続けているものもありますから。
それなのに、なぜ私には合わなかったのか。その理由がわかった出来事がありました
苦手な人には使いこなせない…
先日、テレビである洗剤が紹介されていました。なんか、とっても良さそうで、頭の片隅に残っていました。
そうしたら後日、ご近所さんがその洗剤を購入したことがわかり、思わず「使ったら感想教えて」と言ってしまったのです。
ご近所さんは、感想とともに、私にも少し分けてくださいました。
で、私もさっそく使ってみましたよ。ところが…。全然使いこなせないのです
テレビで見たのとも、教えてもらった感想とも違って、ほぼ効果がない…。なぜ
たぶん原因は、私がとっても掃除が苦手なこと。
私だって、得意だったり、好きだったりするものは、例え最初はうまくいかなくても、自分なりの使い方を編み出して、便利に使えるようになるのです。
でも掃除は苦手だし、あれこれ工夫するつもりも全然ない。結果、その洗剤、2回目の使用はまだありません…
そんなことがあって、ふと気づきました。洗剤は、掃除が得意な人、好きな人に向けて作られているのでは…
そしてそれは、掃除が苦手な私には使いこなせない
私は数字が苦手…
私が市販の家計簿を使いこなせなかったのも、数字に弱い人への工夫がないからだったに違いありません。
私の場合、数字が分類別にまとめられていると、なかなか理解できないのです。
家計簿でいうと、私の頭の中では、家計のお金は全部つながっているように感じます。例えば、貯金をしたら、現金が減って通帳の残高が増える、というように。
でも、使ってきた家計簿は、手書きでもパソコンでもみんな、現金、銀行口座、カード利用明細…などと、ページや画面が分かれている。
家計簿の中には必要な情報がすべて入っているわけですが、バラバラに書いたり見たりすると、私の頭の中ではそれぞれがうまくつながらないんですよね
そのころの私は、家計簿をつけていても、常に「家計が見えないなあ…」と思っていました。
自分の得意に目を向けてみた
幸いだったのは、それらの家計簿で家計を把握することはできなくても、家計簿をつけること自体は嫌いでなかったこと
なので、モヤモヤしながらも家計簿はつけ続け、見える家計簿を目指して試行錯誤していたんですね。
若いころ働いていた会社でオフィスコンピューターを使っていたので、データベースの概念がなんとなく頭にありました。
そして、キーボードを叩いてデータを入力することや、そのデータが機械の中で処理される仕組みが、とても好きだったんです。
結婚後には、パートで勤めた会社でブラインドタッチの必要性に気づき、ワープロ付きの通信講座を受けました。
ほどなくブラインドタッチはマスターし、今度は、ワープロについていた簡単なデータベースで、初のオリジナル家計簿を作ってみたんです。
今から考えると全然見える家計簿ではなかったし、ワープロですから操作性も悪かったのですが、しばらくあれこれ工夫しながら使っていましたね。
パソコンを手に入れてからは、マイクロソフトのアクセスで自作したり、有料の家計簿ソフトも試したりしましたが、なかなかうまくいきませんでした…
ちなみに、パソコンで家計簿、といえば、エクセルがまず候補に挙がりそうなものですが、私にとって、エクセルは家計簿作成ツールの候補ではありませんでした。
「エクセル」という単語で画像検索するとわかりますが、どれもこれも一覧表ですから。
一覧表では、私にも家計が見える、という家計簿にはなりません…。
エクセルを好き勝手に使ってみた(笑)
ここからは、パソコンが好きだったことが力を発揮しましたよ。発想の転換です
別に、一覧表でなくてもいいんじゃない
好きなところに好きな欄を作れば
数字が得意な人は、たぶん、エクセルのそんな使い方はしないでしょう
で、好き勝手なことをしているので、たまにエラーが出たりもしましたよ。
具体的には、セルの左上に緑色の三角マークが出て、そのセルをクリックすると「このセルにある数式が、セルの周辺の数式と異なっています」と表示されるのです
ほんと、一覧表だったら、そこにその数式は入りません…。
でも、言うことを聞いていたら、私には理解できない家計簿になってしまうので、そっと「エラーを無視する」をクリック
かくして《スッキリ家計簿》の原型が完成したのでした
数字が苦手な私に幸いだったのは、エクセルの数式は、数字で作るのではなく、言葉で作るということ。私、言葉や文法は好きなんです。
数字に弱い私が言葉で作った数式に、入力された数字を当てはめてエクセルが計算する、という、理想の家計簿となりました
今では、そこに見えている入力画面だけで、家計の全体を見ることができています
もちろん、集計された結果を一覧表形式で見ることもできますよ
もし「家計簿をつけているのに、家計が把握できていない」とお悩みでしたら、あなたも《スッキリ家計簿》を試してみませんか