こんばんは。須田です。 なんだかんだで9月もあっという間に過ぎてもう終盤戦になってきましたね…恐ろしや。

芸術の秋ということで、小説やイラストもこれまで以上に色々やってこうと思ってる今日この頃です。

さて、今回の議題は三菱アイの事についてです。
つい先日、電気自動車のアイミーブの方が2020年度内の生産終了がアナウンスされましたね。
もはや、「え?まだあったん?」的な声が上がるような影の薄い車種となってしまったアイ(そして電気自動車のアイミーブ)ですが、そのデビューはとても鮮烈なものでした。

アイが最初にデビューしたのは2006年春の事。丁度三菱がリコール問題などを起こして、多くの人の信頼を裏切り、販売の不振を起こし、更にDC社と提携を解消した中、再建していた三菱の象徴の一つとしてデビューしました。


なんと言っても特徴的なのがそのパッケージング。
一般的なFF方式を用いず、新規にミッドシップのシャーシを採用し、そこにワンモーションのタマゴ型の流線型ボディを採用した正に独創的な設計となっていました。

流線型でシャープでありながらも、タイヤを四隅にしっかり張らせて、グッと構えたものとしつつ、しっかり居住性も確保したその美しいデザインは、社内デザイナーの故大谷一郎氏などによるもので、なんと2006年度グッドデザイン大賞にもノミネートされているほどです。未だに見かけても新鮮さすら感じさせるデザインです。

走りももちろん優れていて、リアエンジンならではの軽快なコーナーリングなどは高く評価されていました。後にデビューした電気自動車のアイミーブも、バッテリー搭載によって更に低重心でスポーティなものとなっているんだとか。

そんな三菱アイなんですが、実は個人的に結構思い入れのあるクルマだったりします…というのも、実は私の父が以前通勤用に所有していたからです。

自分は少ししか運転したことがなかったのですが、リアエンジンならではのメリハリのあるリニアなハンドリング、よく効くブレーキ、そしてターボエンジンの気持ちいい加速感は目を見張るものがありました。






その後、色々あって1年ちょっとで我が家からいなくなってしまいましたが、未だに思い入れ深い一台です。
独創的すぎるが故に後継車種は今後も出なさそうですが、確かに三菱らしいこだわりのある一台として、今後も語り継がれていくことでしょう。





ではまた。