さてアカゲザルでは、カロリー制限が長寿に有効に働いていることは実証されつつあるが、同じことがヒトにも適用できるのかが問題だ。

 ウィスコンスン大学の研究発表の後、いろいろな研究が世界各国で行われ、現在では、「カロリー制限はアンチエイジングが科学的に証明された唯一の方法である」と世界的に認められたとのことである。

 ここで小休止。アカゲザルのカロリー制限の成果を yuotube でみてみよう。
http://www.youtube.com/watch?v=ebYaTRbc9Ys

 本日(2012年9月16日)の報道によると、我が国の65歳以上の高齢者数は初めて3000万人を超え、全人口に占める割合が24.1%になったそうである。

 実際、日本は世界随一の長寿国でだ。 平均寿命は男性が79・64歳、女性が86・39歳である。一方、健康寿命をみてみると、男性が70・42歳、女性が73・62歳だ。(今年6月の厚生労働省の発表)

 健康寿命とは「介護を受けたり病気で寝たきりになったりせず、自立して健康に生活できる期間」である。ということは、寿命が世界随一であるといっても、人生の最後半を、男性だと9・22年間、女性で12・77年間、不健康な状態で過ごすことを示している。

 70歳を過ぎた日本人の半数は死ぬまでの10~12年を寝たきりか、ボケか、病気で過ごす。何と恐ろしいことか!

 しかし、私は、これから更に事態は悪化するに違いないと思っている。何故か?街中のどこでもよい。行き来する中高年を15分間だけでも観察すれば・・・・・。BMIが30を超えていると思われる中高年がうようよしている。

 かっての長寿県沖縄の男性の平均寿命の推移(1985年2位、2000年26位)が、日本全体の将来を姿を示しているように思える。

 さてどうする?