ある国語の授業で扱ったものです なかなか、よいことが書いてあるものだ、と思いました その一部を下に書いてみます。
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子どもたちと出会っていると、現代は「無菌培養」の時代だと感じることが多くあります。少子化の影響で、おとなの目が子どもたちに行き届きやすくなったこともあるでしょう。それまでは「親はなくても子は育つ」という状況の中でたくましく育ってきた子どもたちに対し、多くの時間やエネルギーが差し出せるようになりました。しかしその一方、核家族化が進み、子どものしつけはもっぱら親(とくに母親)にゆだねられることがおおくなりました。近所づきあいも多く、その中で世代を超えて「叱り役」に恵まれていたひと昔前の家族関係に対し、現代社会では、二世代家族の中で密な関係がつくられやすい状況にあります。子育てのたいへんさを分け持ってもらえる祖父母世代もなく、気楽に預けることのできる近所づきあいもない、そんな閉鎖的な空間の中で、少ない子どもゆえに完璧な子育てをしたいという親が増えています。子育てに失敗することを恐れるあまり、「転ばぬ先に」手を出し杖を差し出してしまう親が多くなっているのも事実です。いらぬ苦労はかけたくない、しなくていい経験はしないほうがいい。そんな思いが「転ばぬ先の杖」を用意し「無菌室」に子どもを押し込んでしまうことになりました。そのため、小さな失敗を経験することも許されず、そこで身につけるべき抵抗力もつかないままに成長してしまう子供が多くいます。
伊藤美奈子 「スクールカウンセラーの仕事」より
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残念ながら、この文章に書かれているような親御さんが大変多くなっているように思います。。 まぁ、学校の『ゆとり教育』の弊害でもありますが。。。
「転ばぬ先に」手を出し 杖を差し出してしまう親
私もそれなりの年齢の娘を持つ親ですが、これは、自分の経験から、そうしないようにしています いらぬ苦労はかけたくない しなくていい経験はしないほうがいい
もちろん、危険が伴う、生死にかかわるようなことであれば、それは、当然の行動にでますが そうでなければ、いろんな経験はさせた方がいいと思いますね
友達関係でトラブルを抱え、涙を流すことがあったとしても・・・ 宿題に終われ、夜遅くまで、
やらねばならなくなったとしても。。。
小さな失敗を経験することも許されず、そこで身につけるべき抵抗力もつかないままに成長してしまう子供
今の塾にいる生徒の中にも、こういうタイプがいます 失敗を恐れ、何もしない そして、大人がやってくれるのを待つ それでいて、受験では果てしなく志望校のレベルが高い。。。 誰が、受験するんだ というタイプです。。。 いろいろ、考えさせられた文でしたね。。。
「親の耐性」とは、「子どもに我慢させることへの耐性」
なるほど、その通りかもしれません。教室に来ている生徒とその親御さんを見ていると、納得してしまう部分があります 塾に来るのに、なぜ、自分でかばんを持たず、親に持たせるんだろう 自分は手ぶらでやって来て、教室に入ってから親にかばんを要求する
( ̄- ̄)フーン
何、親にかばん、持たせてんだ と問うと
重かったから とのたまう。。。
自分で持て、こらっ って言いたいところですが
にしても、簡単に持ってあげてしまう親もどうか・・・ と思いますね。。まさに、
子どものわがままな要求に対し、「ダメなものはダメ」ということもできず、ずるずると要求を呑んでしまう親 ということなのでしょう。。。
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長々と連ねてしまいました
では、また