南青山 婚活Webマンのささや記-kudannkaikan


先日仕事で都内をまわっていたときに九段下のあたりを通りました。

この界隈で思い出の地といえば、TOMにとっては九段会館。

配膳人時代に派遣先のひとつとしてお仕事をさせていただいたところです。


思わず写真を撮ってしまいました。


さすがの風格ですね。なにせ旧軍人会館ですものね。

歴史的な価値からいってよほどのことがない限り取り壊されることもないでしょう。

思い出の施設が残っているというのはどこか嬉しいモノです。


ここはもちろん婚礼関係のサービスも行っていますが、TOMはそちらよりも、屋上のビヤガーデンが好きでよく仕事をさせていただきました。


なんといっても開放感がすばらしい!

靖国神社とか武道館まわりの緑も豊富ですから、都会にしては潤いがあるし景色の抜けもいい。

こちらも婚礼ほどには身構えなくていいので、ちょっとフランクな気持ちでサービスにあたれたところがいいんですね。


お客さんにとっても、お仕事が終わってからのOFFタイム。

心の開放感もあって、心底お酒を楽しもうとされているところですから

いい意味でテンションがいいんですよ。

こちらはその気持ちを心地よく盛り上げさせていただくことが大事。お買いあげの職権をいただき、当然最初に出させていただくのが生ビール……。片手でジョッキ5杯、6杯分をもち、トータル10~12名分様の分をいっきょに「ハイ、お待ち~!」と、テーブルにドン!お客様もそのさまから「おお~ッ!」と気分が高揚し、「乾パ~イッ!!!」と最高のテンションを迎えられるわけです。

お客様が心底自然体で楽しまれているさまは、こちらも見ていて楽しいモノ。そういうところがとても好きでした。


おつまみは枝豆ほかオーソドックスなものが多かったような記憶がありますが、きわめて印象に残っているのが「煮込み」。当時このビアガーデンで注文の多い人気料理でした。煮汁が少しオレンジ色がかっているというか、朱色っぽかったかな……?なんの食材でこの色や味を出されているのかわかりませんが、とにかく美味しかったですね。ちょっと洋食っぽいアレンジが施されていたのかも知れません(推測ですが…)。


人気商品ですから大きな寸胴に大量につくられます。それを配膳するのですが、閉店後に余ったりすることも。

そうなるとスタッフに生ビール一杯と、これらあまったおつまみ類が振る舞われ「おつかれさん!」とやるわけです。これがまた、たまらないひとときなんですね!こういうちょっとした良いこともあって、ここの「煮込み」はいまだに頭に刷り込まれてしまっております(笑)

いや、九段会館さん、いい思い出をありがとう!という感じですね。


でも、いまだにあの「煮込み」はメニューにあるのだろうか?

ちょっと気になります。そのまま継続されて残っていたのならまた味わってみたいところ。後にも先にもあの色合いの「煮込み」は見たことありませんし。

今年はもう確かめようはないですが……。

来年以降に機会があればぜひ足を運んでみたいものです。












さて、TOMがブライダル業界へとはじめて足を踏み入れた日のこと……

支配人にご挨拶にいったところ、まずはじめにいわれたことがあります。


「時計をハズせ!」

腕を指さしながらのお言葉でした。


ん?んん…??なぜに……!?

いきなり意外なことをいわれて面食らいましたね。理由の説明もありませんでしたし。

でもこちらは右も左もわからないことだらけのペーペーです。

素直に「ハイッ!」ってなものです。偉い人の指示ですからね。

理由を聞いてから……なんてとてもとても(笑)


業務にあたるときは腕時計を外す。

配膳のお姉さまたちを含む我われ接客係にはそれがしきたりでした。

自分の知る限りではありますが、これは東京弥生会館ならではのもの。

なぜかというと、他の結婚式場では同様のことをいわれたことがなったから。

この会館で披露宴サービスの仕事を覚えたこともあって、

一年後にここの専属ではなく、配膳会に入って活動するようになったのです。

(そのときのお話しはまた別のテーマでふれることにしましょう)

だからよけいにこのしきたりのことが今でも印象に残っているのですね。


で、当初はこれが業界全体のならわしで、当たり前のことだと思っていました。

誰かにその理由を聞こう、という考えもいつのまにかどこかに……。


ですからいまだに真のワケは知らないまま。で、どんな理由があるのかと。

ちょっと心に引っかかるものがあって、あとになって自分なりに考えてみた次第です。


とりあえず憶測ではありますが、自分なり思い浮かんだ理由はいくつか……

●腕時計はアクセサリーでもあるので、接客や料理等をサービスするものにとっては業務上適さない。

●料理をサービスしたりするので、腕時計があると何となく清潔感を損ないかねない。

●接客中に内蔵のアラームなどがなって、その場の雰囲気を壊したりお客様のご歓談のじゃまになる。

(いまなら携帯をマナーモードにすべき場所ではそうしなさい、というのと同じ)


うむ、いろいろと考えられますね。

でもTOMは、これがけっこう大きな理由ではないかなぁ、と思うことがひとつ。それは動作、しぐさですね。サービスにあたっているときの接客係全般における……


結婚式や披露宴というのは、やはりお客様にとってたいへんな一大セレモニーです。

新郎・新婦さんにとては人生の中でも最高の晴れの日でもありますし、

列席者の方々を含め、当事者の方々にとっては非日常的で華やかなひとときをお過ごしいただく場でもありますね。

費用だって100万円単位でかかります。サービスさせていただく側も、つねにそれを頭に入れ、ひとつ一つの披露宴の接客に真摯に努めなければいけないわけです。


その反面、披露宴はスケジュール通り、滞りなくすすむよう、会館側は考えなければいけません。当時は土日・祝日で縁起の良い日ともなると、ひとつの披露宴会場でも1日2~3回転させないといけないこともざら(いまは少子化や披露宴の形式の多様化もあって、業界の人に聞くとそれほど回転させることはないようですが)。でも、お客様にお酒がはいってお食事のペースが落ちたり、飛び入りの余興が入って宴席が盛り上がったりすると……じょじょに押しはじめるのですね、終了予定の時間が。スタッフとしては心ゆくまでお楽しみいただきたいのですが、こうなると後の披露宴のことが気になりはじめます。


するとチラホラ見てしまうのではないのでしょうか。腕時計しているとそれを。

まるでその場の披露宴のサービスに気が入っていないような、早く終わらないかな、とせかされているような……。お客様にそんな印象を与えるよなしぐさをしてしまうと、結果的に失礼になると。

なんとなくそういうことではないかなぁと、いまになって思う次第です。


サービス係が腕時計をはめているかいないか。それによって接客中のお客様にどういう印象を与えるか?……お客様にはまずわからないことです。

でもそのわからない、見えないところにも、お客様本位の目線が行き届いている。より心地よく過ごしていただくための工夫がある。

東京弥生会館にはそういうところがいくつもありました。


本日のエピソードはそのうちのひとつ。

いろいろと印象的な話には事欠きませんが、それはまた別の機会に。












南青山 婚活Webマンのささや記-路地左に曲がったあたりに出入り口が 南青山 婚活Webマンのささや記-従業員入り口があったあたり


もうふた昔前のことになりますね。

学生時代、親戚のおばさんのツテでアルバイト先の紹介をうけました。


それが東京弥生会館。

すでに数年前に閉館してしまったようですが、

東京の古き良き町並みと伝統が色濃く残る街・「根津」近辺にありました。

まだホームページは残っているようですね。


●東京弥生会館

http://www.nre.co.jp/hotel/tokyo-yayoi/tokyo-yayoi.htm


“上野の森の結婚式場”というイメージのところだったと思います。

ここでTOMはサービスマンとして1年携わらせていただきました。

これがブライダル業界とのファーストコンタクトになります。


披露宴、会食、立食パーティ……。

ずいぶんいろいろな形式でサービスに関わらせていただきましたねぇ。

いま思えばずいぶん貴重な経験をさせていただいたと思います。

よい社会勉強になりました。


先日さるお仕事で上野近辺にいったので、

つい懐かしくてこの建物があったところを散策してみました。

いやもう、びっくり!跡地にはすでに近代的な超高層マンションが建っているではありませんか?

変貌ぶりをついパチリとデジカメで撮って来ちゃいました(笑)


道路はそのままなので、昔ここに通ったり帰りに街に繰り出したりしたときの

足跡はなんとなくたどれます。

北側の路地の左に曲がったあたりに従業員用の入り口があったように記憶しておりますが

いまはちょっとした公園になっておりました。

都会の新陳代謝の早さを体感させられた次第です。


今後はこのブログで当時のエピソードなどをチラホラと……

順次紹介してゆこうかと思います。