11/19(土)
タイ最終日。
いよいよタイで目覚める最終日。
日本への飛行機は日付が変わった20日0:30発のため、丸一日時間がある。
最終日の計画は、その名の通り週末にしか開催されない「ウィークエンドマーケット」へ行くこと。
バンコク最大規模の市場で様々な種類の露店が1万店舗以上並ぶという。
「ウィークエンドマーケット」はMRTカムペーンペッ駅かBTSモーチット駅が最寄りとなる。
朝は、チェックアウトぎりぎりの10時前に宿を出た。
お世話になったフロントのおばちゃんに挨拶し、いざ出発。
ナナ駅から乗り換えてMRTカムペーンペッ駅へ。
駅を出ると目の前はもうマーケットの入り口。
すごい人だ…!
↑ウィークエンドマーケットに様子。
↑道の両端に様々な種類の露店が並んでいる。
外と倉庫内にところ狭しろ露店が並んでおり、一つの街のようになっている。
現地人や外国人観光客でごった返しており歩くにも通路が狭いため、肩がぶつかりそうになりながら通る感じだ。
有名な観光スポットだけあって日本人もちらほら見かけた。
ゆっくり見ながら一周するのに1時間は要する。
服、アクセサリー、雑貨、家具、インテリア、園芸品のみならず
家庭用品やペット関係まで売っている。
なんでもありなドンキホーテのようで半日以上いても飽きそうにない。
最終的には5周ほどし、5時間くらいはいただろうか。
あまり荷物を持って帰れないこともあったので、買い物は最小限にと思い、
ハーフパンツ300B、お守りブレスレッド2本で100Bのみ購入した。
いい感じのデザインのTシャツもあったが、いかんせん外国人用のためサイズが大きく合いそうになかったため買わなかった。
エアコンはないため歩いて回るだけで汗だく。
なので途中、ジュースやらアイスを食べ過ぎた…
↑ココナッツジュース50B。見た目はいいが、入っている量はかなり少ない。
↑クルミ、ナッツ、フルーツ入りアイス40B
↑ミカンジュース30B
昼飯は屋台内で探し、空いている店にした。
↑バンコクの安屋台ではお馴染みの、ご飯の上に好きな具材を選んで作る丼。右上のやつをかけたらめちゃくちゃ辛かった…
たっぷりと「ウィークエンドマーケット」を堪能できた。
時刻は16時近くになり、
事前に調べていた温泉へと向かうことに。
空港へ向かう前に汗を流したいと思い、シャワールームなどを探していたが、
なんとタイにおいても「温泉」が存在すると事前に調べており、どんなものか発祥国代表として是非行ってみたいと、最終日の最後に訪れようと計画していた。
事前の情報ではBTSプロムポン駅から南へ1kmほどというくらいしか知らなかったため、とりあえずプロムポン駅へと向かうことに。
駅に到着後、最終日にしてこの旅初となるモーターサイで移動した。
モーターサイはいわゆるバイク版タクシーで、行き先を告げて値段交渉したあとニケツで移動するもの。
おじさんに「japanese hot spring」と伝えると、場所ははっきり分からないが、どうやら「日本街」という一帯があるようで、その近くではないか?とのこと。
値段は50BとのことだったのでOKし、早速移動。
もちろんタイクオリティーのためヘルメットの用意はなし、
捕まるところも特にないため必死に落ちないように姿勢をとる。
バンコクは大通りでも舗装にガタつきが多く、バイクならなおさらバウンドが激しく非常に怖い。
「日本街」までは10分程度で到着したが、「温泉」のような施設は見つからなかったが、バイクのおじさんが一緒に探してくれた。
移動だけのお金しか払ってなかったため、5分くらいグルグル回って探してくれたのでさすがに「あとは自分で探すよ」とお礼を言い、バイクを降りた。
とは言うものの、「日本街」には日本式の居酒屋や食事処はあるものの周辺を探しても「温泉」は見つからず。
近くにいた警備員に聞いたところ、はっきりは分からないがあっちではないかと、教えてもらった方向のショッピングモールへと向かった。
結局、ショッピングモール内にはなかったが、少し奥まったところに「湯の森」と日本語で書かれた温泉を発見できた。
↑「湯の森」現地人にはあまり知られていないようだ…
大きな駐車場にたくさん車が停まっており、駅からも離れているため、知る人ぞ知るスポットのようであった。
店内へ入ると、いたるところに日本語が見られ、スタッフの対応にもお辞儀があったりと丁寧な日本式接客が見られた。
入湯料は450B。なるほどこれでは現地人には高く、車持ちの所得に余裕がある人用であると納得できた。
まず入ると、靴を預けるロッカーへと通される。
ここにもスタッフが居て、靴を脱ぐとロッカーへ入れてくれて、館内用の下駄を持ってきてくれる。なんと親切なんだ…さすがに日本でもここまではしてくれないのに。。
下駄に履き替えたあとは、数種類ある浴衣と帯の中から自分の好きなものを選んでお風呂へ向かう流れだ。
下手な日本のスーパー銭湯や温泉よりも綺麗で、丁寧な接客に唖然とした。
これは450B≒1350円にも納得できる。
日本語の説明書きが豊富だったため迷うもなかった。
どうやら本物の天然温泉で、樽風呂、ジェットバス、サウナ、露店風呂まで揃っていた。
風呂内は湯加減、清潔さすべて完璧で、いまタイに居ることを忘れてしまいそうになった。
在タイの日本人家族もいたが、多くは現地人であった。欧米人もすこし見かけた。
ジャパニーズは珍しいのか風呂内ではなんとなくジロジロ見られている感じがした…
帰国後調べてみると、外国人にとって裸同士で同じ浴槽に入ることはとても珍しいため、温泉は一種の風俗にも似た場所だという…
つまりゲイの人が温泉を多く好むという。。
なるほど、粗末な体なのに下半身をジロジロ見られてたわけだ…
日本人ほど全裸を露出せずにタオルで隠してる人が多かったのもそういうことか。
風呂から上がったあとは、小腹が減っていたため併設の食事処へ。
↑アサヒビールとネギトロ巻き。ここは日本か?!
腹も満たし、出発時刻までまだ一時間ほど余裕があったので休憩スペースを探すと、
これまた素晴らしい、リクライニングソファーが20席ほど並んだエアコン付きの快適な部屋を発見した。
熟睡しそうになるのを耐え、1時間ちょっと休憩できた。
↑まさに日本庭園。快適な温泉であった。
ちょうど出発しようと思った矢先にスコールで激しい雨に…
タイに来て2回目だ。
雷まで鳴り出して本格的な大降りになってしまい、空港までの時間を考えるともう出ないといけない時間ではあったが15分ほど雨宿り。
運良くすこし待っただけで小降りになってきたので、温泉を出た。
ショッピングモール前からタクシーで宿へ戻り荷物を受け取り、
いざ空港へ。
まだ帰りたくないと思いながらの空港までの移動はとても辛い…
外では雨が強くなったり止んだり、最後にタイ特有のスコールをまじまじと見せつけられた。
初日と同様、BTSモーチット駅まで移動し、空港行きのバスへ乗車。
初日は料金の払い方すら分からなかったため焦っていたが、
今や集金係のカランカランが鳴ってスムーズに料金を払えるまでなった。
この6日間をところどころ思い出していると、あっという間に空港へ到着した。
日本行きのスクート航空は日曜日だからか、3時間前のチェックインの時点でかなり混雑していた。
時刻は23時近くになっていたが、温泉での寿司以来なにも食べていなかったため、
空港内のレストランで最後のタイ料理をいただくことに。
↑最後の晩餐。シンハービールも添えて。
その後、日本円へ換金し、無事に出発。
夜中のフライトだったため、ほぼ寝ていた。
空路の関係で往路よりも一時間近く早い5時間半程度で成田空港へ到着。
日本は寒い…!
〜タイ旅を終えて〜
いろんな驚きがあった。
金持ちからはぼったくる、店員がスマホいじりながら接客、お客様の席で休憩、公共交通が普通に30分くらいは遅延、路上で物乞いする貧しい親子・老人。
でもそれらを吹きとばす、微笑みの国タイならではの「笑顔」。
決して裕福な人が多くない国でありながらも、全員が人懐こい笑顔で接している。
日本はどうだろう。
ストレス社会の中で、時間に追われ、仕事に追われの毎日。
世界の中では裕福な国に位置する。
海外を歩くたびに思うが、他の国に生まれた目線で日本という国を見てみたかった。
きっと素晴らしく、非常に魅力的に映るのだろう。
そこに甘んじて「幸せ」を忘れないように自分はしたい。
食料、娯楽、生活、仕事。
普通に生活しているならばまず困らない。
世界から見たらすべてが充実している国など本当に少ないと思う。
発展途上国のようになれとは思わないが、人と人とのコミュニケーションにおいては、少なくともタイの人々にそれを学び、そうでありたい。
今回は国王が亡くなって一ヶ月。喪服期間と重なるという貴重な期間でもあり、すこし治安が心配な面もあったが、いざ旅を終えてみると何の心配もいらないくらい安全であった。
また日本での通常通りの生活が始まった。
ほんのすこし、タイで学んだ笑顔の力を取り入れてストレスを無くすことができそうな気がする。
次はどの国へ行こうか。
おわり。