テンバガー候補
【10倍株5選
2026年8月22日 選定/株価は8月21日(金)終値

今回は毎週のポジショントレード枠とは別に、「10倍株候補」の別スクリーニングから5社を選びました。こちらは狙いが違うので、ふだんの足切り(売買代金3億円以上・値動きの荒さ60%以下など)はあえて外しています。実際に1年で+155%以上になった銘柄978件の「上がる前の姿」を調べたら、値動きの荒さは中央値38%、売買代金は1.62億円、6か月高値から−16.5%——つまり、ふだんの基準で切ると大化けする銘柄をごっそり落としてしまうと分かったためです。5社とも直近の決算を通過済みで、次は10月上旬〜11月中旬。100株ずつで投資額の合計は1,367,400円、損切りラインまで下がった場合の想定損失は109,392円です。

# コード 銘柄 業種 株価 損切り 第1利確 第2利確
1 6570 共和コーポレーション サービス業 3,880 3,570 4,346 4,169
2 5885 ジーデップ・アドバンス 卸売業 3,170 2,916 3,550 3,449
3 3479 ティーケーピー 不動産業 1,889 1,738 2,116 2,275
4 2674 ハードオフコーポレーション 小売業 2,725 2,507 3,052 3,239
5 341A トヨコー 建設業 2,010 1,849 2,251 2,648

※損切りは−8%、第1利確は+12%、第2利確は目標株価(アナリスト予想があればそれ、なければ6か月高値ベース)です。アナリストが見ているのは3479ティーケーピーだけで、他の4社はカバーされていないためテクニカル基準にしています。

6570 共和コーポレーション(サービス業)
株価 3,880円/損切り 3,570円/第1利確 4,346円/第2利確 4,169円

選んだ理由ゲームセンター・バッティングセンター・ボウリング場を全国73店舗で運営し、アミューズメント機器の販売も手がける会社です。PER11.33倍という安さのままROE20.8%・売上+24.1%で伸びていて、10倍株スクリーニングの2位。8月10日に出た1Qは、通期予想(前期比+14.4%の増益)に対してすでに39.6%まで進んでいます。60日で+132%、TOPIXに対する強さ+128%は候補50社で断トツ。時価総額232億円と小さく、まだ伸びる余地があります。

気をつける点今回の5社でいちばん荒い値動きです。60日で+132%上げた直後で、値動きの荒さ(HV)は98%。−8%の損切りは1日で届きます。売買代金1.78億円と板が薄く、逆指値が滑りやすい点も注意。筆頭株主が42.9%を持っていて浮動株も少なめです。ゲームセンターは天候と個人消費で業績が振られます。

5885 ジーデップ・アドバンス(卸売業)
株価 3,170円/損切り 2,916円/第1利確 3,550円/第2利確 3,449円

選んだ理由AI開発用のGPUサーバを組んで売る会社で、NVIDIAの認定パートナー。わが家の投資方針でいちばん上に置いている「AI・データセンター・GPUなど供給制約のある分野」のど真ん中にいます。7月14日の本決算は経常+47%で9期連続の最高益、6月15日には見通しを上方修正済み。次の期も+8.4%の増益予想です。時価総額173億円は5社で最小。5月が決算期なので、3月期企業の決算ラッシュを丸ごと避けられるのも利点です。

気をつける点GPUサーバはNVIDIAの供給と価格に業績が直結するので、仕入れ先1社に依存した構造です。値動きの荒さ59%、売買代金1.27億円と薄め。野村證券が4.59%へ0.57ポイント減らしていますが、保有目的が「証券業務の商品在庫」なので投資判断の売りではありません。なおこの銘柄は8月8日のテンバガー選定にも入れています(スコアは39位→11位に上昇、株価は2,929円→3,170円)。すでに買っている場合は重複になります。

3479 ティーケーピー(不動産業)
株価 1,889円/損切り 1,738円/第1利確 2,116円/第2利確 2,275円

選んだ理由貸会議室・シェアオフィスの運営で業界トップ。使われていない不動産を借りて空間サービスに変える会社で、ホテル・宴会・ブライダルまで広げています。PER5.91倍でROE26.9%という、5社でいちばんはっきりした「安いのに稼いでいる」組み合わせ。売上+93.1%・経常+56.2%と伸びも大きい。そして6か月高値から−20.8%の位置にいます。実際に1年で+155%以上になった銘柄の「上がる前の姿」は高値から−16.5%(中央値)なので、ちょうどその帯にいます。値動きも穏やかなほうです。

気をつける点PERの低さは、不動産の売却益のような一度きりの利益が入っている可能性を含みます(通期の伸びは+6.6%どまり)。貸会議室・ブライダル・ホテルはどれも「人が集まる」前提の商売なので、感染症や自粛には弱い。物件の取得に借入を使うため、金利が上がると逆風になります。

2674 ハードオフコーポレーション(小売業)
株価 2,725円/損切り 2,507円/第1利確 3,052円/第2利確 3,239円

選んだ理由中古品のリユース店(ハードオフ・オフハウス・ホビーオフなど)を全国展開。8月6日の1Qで通期は経常+17.5%の増益予想、進捗25.9%と、5社でいちばん素直に伸びている会社です。売上+17.1%・ROE13.1%・PER17.03倍とバランスがよく、信用倍率2.84倍で需給も静か。直近20日は−2.8%と下げているぶん6か月高値から−11.7%の位置にいて、高値づかみになりにくい。売買代金2.56億円は5社で最大なので、逆指値も滑りにくいです。

気をつける点直近20日のリターンが5社で唯一マイナスで、上がり出すまで時間がかかるかもしれません。小売業は「過去1年で大きく上がった銘柄」に入る比率が33業種で最も低い層(0.3〜0.6%)なので、業種としての追い風は期待しにくい。リユースは買取が生命線で、買取価格の競争が激しくなると利益率が落ちます。

341A トヨコー(建設業)
株価 2,010円/損切り 1,849円/第1利確 2,251円/第2利確 2,648円

選んだ理由レーザーで鉄の錆や塗膜を剥がす独自技術(CoolLaser)を持つ2024年上場の会社です。橋やプラントの維持管理という、人手不足でも減らない仕事を機械に置き換える方向。8月5日の1Qで通期は経常+24.9%の増益予想、売上+54.7%・ROE18.5%と伸びています。時価総額274億円と小さく、6か月高値から−20.3%・値動きの荒さ36%は、大化けした銘柄の「上がる前の姿」とほぼ同じ位置です。

気をつける点PER48倍は5社でいちばん割高で、成長が止まったときの下げ幅は大きくなります。社長の豊澤氏が持ち株を33.52%へ1.64ポイント減らしています(7月10日)。売買代金0.72億円は5社で最小で、逆指値が滑りやすい。空売りができない銘柄(信用の売り残がゼロ)なので、需給が一方向に傾きやすい点も頭に入れておきます。

今回いちばん迷ったところ

スコア1位の弁護士ドットコムを外しました。20日で+100%上がっていて、値動きの荒さは114%。−8%の損切りが1日で届いてしまう水準です。大化けした銘柄の「上がる前の姿」は6か月高値から−16.5%あたりなので、高値を更新しながら2倍になった後というのはもう「上がった後」だと判断しました。次点に置いています。

もう1社、Aiロボティクスも数字は良かったのですが外しました(ROE56.7%・売上+106.7%)。大量保有報告を出している5人・5社が全員そろって持ち株を減らしていたためです。社長も、投資会社も、幹部社員も。数字より、売っている人がいるかどうかを優先しました。

逆に今回よかったのは、信用倍率のデータ元をJPXの公式PDFに切り替えられたことです。これまで使っていたAPIは有料プラン(月3,300円)でないと信用残が取れず、毎回エラーで止まっていました。同じ内容がJPXのサイトで無料公開されているので、そちらから3,931行を読み込む形に変更。ソニーグループなどこれまで空欄だった大型株の信用倍率も埋まりました。

免責事項
本記事は筆者が自分の投資判断のために整理した材料を公開しているもので、特定の銘柄の売買を推奨するものではありません。記載の数値は2026年8月21日終値時点のもので、正確性を保証するものではありません。とくにこの「テンバガー候補」枠は大きな値上がりを狙うぶん値動きの荒い銘柄を含んでおり、通常より損失が大きくなる可能性があります。投資は元本を割り込む可能性があります。最終的な投資判断はご自身の責任でお願いいたします。