第8話水曜日グッズレビュー
『生物の祖先に第3の説』
今回は、新聞記事を目にして興味を惹かれ、約半日かけて投稿
資料を集めてみました。
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2018年7月15日の日本経済新聞30面、『生物の祖先に第3の説』
という見出しに視線が止まりました。「オヤッ」と…
生命は40億年前、地球が出来てから6億年後に誕生したと言われて
います。非常に過酷な環境で物質が循環し、高温高圧や紫外線に
よる複雑な反応が活発に起きてその中で生命が誕生したと考え
られています。
地球上の全生物の共通祖先を探る研究の中で日本のグループが
新しい仮説を提案し話題になっています。
新設の根拠になったのは、南西諸島の沖合の海底で見つけた原始的
な微生物の、ふう変わりな生き方だったのです。
激しく環境が変わる太古の地球でたくましく生きる能力を備えて
いました。
この微生物は「タカイ菌」といいます。
海洋研究開発機構の布施主任研究員らが2003年、有人潜水調査船
「しんかい6500」を使い、沖縄沖のセ氏90度の熱水が湧き出す
水深1370メートルの海底で発見しました。
「タカイ菌」の名は当時の調査グループのリーダーで微生物
ハンターとして有名な同機構の高井研研究分野長にちなんだ
名前です。
「タカイ菌」がどんな生物なのか。布施主任研究員はずっと
興味を抱いていて、生物の設計図にたとえられる「ゲノム」
(全遺伝子情報)の解読と、菌の中でどんな生化学反応がある
のかを詳しく分析し、結果を2018年2月に発表しました。
その論文は「タカイ菌」が常識外れともいえる新しい反応を備え
ている事を示しています。これが初期の生物の姿を巡る論争に
一石を投じているのです。
約40億年前地球に誕生したばかりの生物のタイプについて大きく、
二つの説がありました。
一つは、生命活動に必要なエネルギーと栄養を外部の有機物に依存
する生物で専門的に「従属栄養生物」と呼ばれます。
動物はこの仲間に入ります。
もう1つは、エネルギーは周辺の環境から得るが、栄養となる
有機物を外部に依存せず、自給自足出来る「独立栄養生物」です。
ここから植物が出現すると考えられています。
今回の「タカイ菌」は従属栄養生物の酵素を使い、独立栄養生物
として生きているのではないかという仮説を立てて研究を続けて
いました。
その結果「タカイ菌」は従属栄養生物と独立栄養生物の両方の機能
を備える混合栄養生物であると、新しい仮説が生まれたのです。
布施主任研究員らが論文を発表した科学誌には、ドイツの研究グル
ープによる「タカイ菌」に似た反応が出来る別の細菌の報告が同時
に載っています。
これらの新説は好意的に受けとめられ、これから検証する研究が
増えそうです。

■NATIONAL GEOGRAPHIC 記事抜粋
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/article/20110518/270394/
青春を深海にかけた研究者「高井研」の物語が連載されていました。
その本のはじめの第1話、書き出しだけ掲載します。
□連載内容
生命の起源は深海の熱水にある――その仮説を実証すべく、
「しんかい6500」に乗り込み40億年前の海で起こった事件を探る。
地質学者や化学者などあらゆる研究者を巻き込みながら未知へ
挑む生物学者の、愉快でエネルギッシュな愛と青春の探検物語。
□第1話 実録!有人潜水艇による深海熱水調査の真実
その1 2009年10月27日 AM6:30 インド洋上
ワタクシが働く海洋研究開発機構(通称JAMSTEC)は、「ドクリツ
ギョーセーホージン」という法人、平たく言えば国の研究機関です。
そのお堅い名前のせいか、一般に人々にはあまり知られていなく、
「しんかい6500」(今のところまだ世界一深く潜れる潜水艇)とか、
「地球シミュレーター」(昔は世界最速の演算速度スパコン)とか、
最近では「ちきゅう」(巨大科学掘削船)とか、モノの名前で、
「あぁ、あのっ!」と…働いている研究者からすればすこし悲しい
現実が突きつけられる研究所です。
〇2つの画像提供がされてるのですが、この投稿では見せれません。
地球シミュレーター
(画像提供:JAMSTEC)
地球深部探査船「ちきゅう」
(画像提供:JAMSTEC)
□高井研の仕事
ワタクシ、高井研は、深海や深海の海底下といった太陽の光が届か
ない「暗黒の世界に生きる生物、特に微生物、の営み」を研究して
います。かっちょ良く「暗黒の生態系」って言う感じです。
実はこの「暗黒の生態系」を調べることによって、この地球での
生命誕生の謎、初期の生物が地球の至る所に拡がっていった過程、
「暗黒の世界」から「光り輝く世界」に進出できた理由、などが、
「そりゃもうはっきりわかる…はず」と豪語しています。
さらに、地球以外の天体に「地球外生命」を探すことにもつながる
んですが…
この連載では、ワタクシ高井研がその4畳半的な青春を賭けて、
苦しくもとても楽しんできた研究生活などを振り返り、
「おー、研究に青春を賭けるのもいいか・も・ね」と思ってもら
えれば作戦成功という物語を、綴ってみたいと画策中です。
■AMAZONでの書籍紹介:微生物ハンター、深海を行く
□商品紹介
その瞬間、全身に稲妻が走った。キタァァァァァァー! ! ! !
「スケーリーフットや! ! ! ! ! ! 白いスケーリーフットや! ! ! ! ! 」
ボクは無意識に叫んでいた。――本文より
研究の現場は、こんなにも熱い。
生命の起源は深海の熱水にある――その仮説を実証すべく、
「しんかい6500」で世界中の海へ潜り、我々の共通祖先となり得る
微生物を探しているJAMSTECの地球微生物学者、高井研。
この21歳の青年は、いかにして世界でもっとも生命の起源に肉迫
する科学者になったのか? 地質学者や化学者など、あらゆる分野
の研究者を巻き込みながら未知へと突き進む彼の、愉快でエネル
ギッシュな科学冒険物語。
□目次
第1話 実録! 有人潜水艇による深海熱水調査の真実
第2話 JAMSTECへの道 前編
第3話 JAMSTECへの道 後編
第4話 JAMSTEC新人ポスドクびんびん物語
第5話 地球微生物学よこんにちは
第6話 JAMSTECの拳―天帝編―
最終話 新たな「愛と青春の旅だち」へ
特別番外編
特別番外編1 「しんかい6500」、震源域に潜る
特別番外編2 地震とガスと私
特別番外編3 極限環境微生物はなぜクマムシを殺さなかったのか
特別番外編4 25歳のボクの経験した米国ジョージア州アセンスでの
でんじゃらすなあばんちゅーる外伝
□著者:高井研
独立行政法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)深海・地殻内生物圏研究
プログラムプログラムディレクター。
1969年京都府生まれ。生物学者を志して入学した京都大学農学部
水産学科で、微生物の研究を始めます。 1997年からJAMSTECの研究者、現在は、同機構の深海・地殻内生物圏
研究プログラムのプログラムディレクターおよび、プレカンブリアン
エコシステムボラトリーユニットリーダーを務めます。
専門分野は、深海や地殻内といった地球の極限環境に生息する微生物
や生物の生理・生態や、その生態系の成り立ちの仕組みを解明です。
主な著作に『生命はなぜ生まれたのか 地球生物の起源の謎に迫る』。
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