第7話水曜日グツズレビュー
『フィンテックが社会を変える』
今回のグッズレビールは『フィンテックが社会を変える』です。
スマホアプリ、 ITと金融機関の連携、ブロックチエーについて
取り上げます。
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□スマホアプリ
金融とIT(情報技術)を融合した、フィンテックのサービスが
日常生活にも広がっています。
今ではスマートフォン(スマホ)をアプリで、料金の支払いや
割り勘、家計簿の入力まで出来るようになっています。
牽引役は ITベンチャーで若い世代のニーズを捉えたユニークな
仕組みを開発しています。
○QRコード決済サービス
商品の現場では、QRコードを活用した決済サービス、例えば、
「オリガミペイ(OrigamiPay)」などが目立ちます。
利用者はアプリをスマホにインストールし、クレジットカードを
登録しておきます。レジなどでアプリを起動してQRコードを読み
取ると、カード口座に代金が請求されます。
消費者、事業者の双方にメリットがあるのです。
消費者はカードを事業者にて渡さないため、カード番号の漏洩
リスクが抑えられます。前払い方式の電子マネーと違って、チャ
ージ不足と分かって慌てることもありません。
事業者はタブレットか、QRコードを印刷した紙を用意すれば
良いのです。
QRコードを表示するため電子マネーのような専門の読取り機器は
不要となります。初期費用や毎月の利用料金もかからないシステム
が出来上がっています。
例えば「オリガミ」に支払う決済手数料は3.25%で、カジュアル
衣料品店ジーンズメイトや、生活雑貨店のロフトなどに導入して
います。
○割り勘サービス
「一人一人にお金を請求するのは大変」
「次にいつ会うか分からないから代金を立て替えにくい」
これらの会食や飲み会で会計する時の悩みを解決するのが
エニーペイの割り勘アプリ「ペイモ(Paymo)」です。
アプリの利用者同士で飲食代の請求や受け取りが出来ます。
まず、アプリに氏名やID、電話番号を登録します。
友人のアカウントはID検索などで見つけられます。
飲食代などを請求する場合は金額を入力して申請すると、相手に
請求リクエストが届きます。
上限額を1回10万円以下、月30万円とか決めておきます。
振込み手数料はかかりません。
受け取ったお金は自分の銀行口座に振込むか、次回以降のペイモ
での支払いに使います。
小銭のやりとりが無くなり、現金の持ち合わせがなくて、後日に
手渡す手間も省けます。
○会計簿アプリ
決算や割り勘のようなお金をやりとりするものだけではなく、
インテックのサービスとしては会計簿などがあります。
会計簿アプリの代表例には「マネーフォワード」「ザイム」など
が登場し、多くの利用者を獲得しています。
財務は購入した商品・サービスの品目と金額を自動で記録します。
利用者がスマホでレシートを撮影すると、印刷されている店名や
品目、金額を認識します。
コンビニエンスストアの弁当は食費、タクシー料金は交通費という
ようにカテゴライズすることもできます。
中国や東南アジアでは、QRコード決済が当たり前になっています。
決済や割り勘、家計簿入力が一つのスマホで完結する。
日本にもそんな時代が訪れているのです。
□ITと金融機関の連携
フィンテックのサービスをさらに使いやすくしているのがIT(情報
技術)ベンチャーと金融機関の連携です。
会計ソフトや会計簿アプリなどのサービスが金融機関の口座情報や
振り込み依頼システムと繋がっています。
企業は資材・機器の代金や経費を、インターネットバンクなどを通
じて取引先や従業員の銀行口座に振り込んでいます。
今までは、ネットバンクの自社のアカウントにログインし、会計ソ
フトで作成した振込みデータをもとに手続きする必要がありました。
ITベンチャーのフリーは、クラウド会計ソフトを提供しており、
請求書類の作成などの会計作業をネットで済ませることが出来ます。
同社は会計ソフトの画面から直接取引先や従業員の口座に振込める
ようにしました。
ジャパネット銀行のネットバンク口座を保有していれば、同社の
ネットバンクにログインしなくても会計ソフトから口座振り込み
が出来ます。
ネットバンクでの入力作業が不要になり、経理担当者らの作業量を
大幅に削減できています。
会計ソフトで同行の振り込みサービスを利用出来るのは、互いの
システムがAPI(アプリケーションプログラムインターフェース)
という技術仕様で繋がっているからです。
APIは外部のシステムと接続しやすくなる、端子のような役割を
担います。
APIの仕様に従えば金融機関の情報を扱いやすくなるのです。
ネストエッグが提供する貯金アプリ「フィンピー」は買い物で
受け取ったお釣りなどを自動でためられるシステムです。
フィンピーに登録したデビッドカードで、例えば1900円の買い物を
した場合、デビットカードからは2000円が引き出され、差額の100円
が貯金用口座に入ります。
フィンピーから住信SBIネット銀行の普通預金口座に連動する預金
用口座をつくれます。
口座開設の申し込み書類を書く必要もありません。
利用者が指定した方法や金額に従い、フィンピーは預金を口座に
おつりなどを入金していきます。
以前説明した、会計簿アプリのマネーフォワードも、三井住友銀行
などと連携し、利用者から銀行口座のIDやパスワードを預から
なくてもアプリに口座情報をリアルタイムで反映します。
API連携は様々なフィンテックサービスに広がり、利便性が向上
しています。
□ブロックチエーン
フィンテックのサービスで急速に普及しているのが仮想通貨です。
その基幹技術である分散型台帳技術「ブロックチエーン」が、
「データ改ざんが困難」
「低コストでのシステムを構築が可能」
などの特徴を持つため、様々な分野への応用が検討されています。
○貿易取引への適用
日本IBMやNTTデータなどは、貿易取引への適用を探っています。
現在の貿易取引は輸出入者や輸送会社、保険会社、港湾関係者、
金融機関といった多くの関係者で書類をやりとりしています。
ブロックチェーンは複数のコンピューターで取引の記録を共有し、
互いに監視しながら、正しい記録を蓄積することが出来ます。
この仕組みを活用して貿易取引の書類を電子化し、安全で素早い
貿易取引情報の交換を目指しています。
○宅配ボックスでの利用
身近な分野にも活用されています。
ソフトウェア開発のセゾン情報システムズは、ブロックチェーン
を使った宅配ボックスのシステムを開発しており、2018年の実用化
を予定しています。
宅配ボックスの開閉制御にブロックチェーンを取り入れています。
開閉履歴や施錠・開錠要求などの情報が改ざんできない状態で記録
されます。
デジタルキーは、利用者しか持っておらず、誰がいつ施錠・開錠を
したのかも分ります。
運送業者と利用者が、安全確実に荷物を受け渡せるシステムと
なります。
その他にも、銀行の基幹システムや電子マネー、流通業の商品
トレース等の活用が見込まれています。
仮想通貨を支えるブロックチェーンがより安全性の高いサービスの
創出に役立ちそうです。
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