語るのではなく示せ
ーーールートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン
1970年代初頭、
R&B/ソウルの転換期となったニューソウル。
その影響はジャンルの壁を越え、
ロックやポップス、
ジャズにまで及び、
ヤング・ホルト・アンリミテッドの初代ピアニスト、
ハイゼア・ドン・ウォーカーは、
ニューソウルの必須アイテム、
フェンダーローズを駆使したソロ作を、
ブランズウィックから2枚発表。
中でも今回ご紹介する2作目、
「Complete Expressions Vol. 2」(1972年)は、
最もニューソウル寄りの作品となり、
(ジャケットはプログレ寄りですが)
後年では「Rare Groove A to Z」に掲載され、
膨大なブランズウィックのカタログの中でも、
度々CD化される人気作となりました。
Track listing
Side one
1. Complete Expressions
2. A Di L
3. Poo-Jo
4. D.M.
Side two
1. Children Of The Night
2. Black Marble
3. Inner Face Rebirth
4. Satisfaction
5. やさしく歌って
Additional musicians
マーク・エリコット(ベース)
ドナルド・テイラー(パーカッション)
リチャード・ジェイク・ジェイコブス(コンガ)
サイ・トゥフ(ハーモニカ)
聴きどころを簡潔に述べますと、
バストランペット奏者のサイ・トゥフが吹く、
ハーモニカをフィーチャーした、
「Complete Expressions」と「Sun Ray」。
ブッダ・ブランドの「Beat Dawn」の元ネタ、
「Children Of The Night」。
元々はスタイリスティックスのカバーで、
彼等のアルバム「Round 2」に収録。
カバー曲は他に、
ローリング・ストーンズの「Satisfaction」、
ロバータ・フラックの「やさしく歌って」。
アルバムのミックスはエンジニア界の神、
ブルース・スウェディン。
徹底してクリアで奥行きのある音空間、
所謂アキューソニック・サウンド・システムは、
本作でも存分に堪能出来ます。
→TO BE CONTINUED
◼️次回予告
ニューソウル特集第7弾です。
お楽しみに。
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