裏MOD名盤124 ラスト・ソウル・マン | 深夜超特急

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本日はご乗車ありがとうございます。

暗闇の帝王は、上品な紳士でござる。

 

ーーーシェークスピア「リア王」

 

 

ラスト・ソウル・マン、

 

といってもボビー・ウーマックではなく、

 

今回は存命であれば今年80歳、

 

所謂傘寿(さんじゅ)を迎えていた、

 

デヴィッド・ラフィンのソロ最終作、

 

「Gentleman Ruffin」(1980年)をご紹介します。

 

 

Track listing

 

Side one

 

1. I Wanna Be with You

 

2. All I Need

 

3. Love Supply

 

4. Still in Love with You

 

Side two

 

1. I Got a Thing for You

 

2. Can We Make Love One More Time

 

3. Slow Dance

 

4. Don't You Go Home

 

Additional musicians

 

リオン・ウェア(コーラス)

 

ロニー・マクネア(コーラス)

 

キャロリン・フランクリン(コーラス)

 

ラヴァーナ・メイスン(ボーカル)

 

エディー・ウィルス(ギター)

 

 

プロデュースは前作「心変わり」に続き、

 

デトロイトとメンフィス、

 

北部と南部を繋いだドン・デイヴィス

 

自虐と皮肉に満ちたタイトルですが、

 

内容は裏切らず、

 

前作のディスコ路線から、

 

アーバンメロウなブラコンへとシフト。

 

紳士と謳いながら色気はダダ漏れ、

 

正確には羊の皮を被った狼でしょうか。

 

前作の表題曲や収録曲である、

 

「Break My Heart」が好きな方であれば、

 

聴いて買って損なしの元本確保型。

 

忙しい方に聴きどころ簡単に紹介しますと、

 

まず冒頭の「I Be with You」と、

 

 

3曲目の「Love Supply」では、

 

 

ラヴァーナ・メイスンとの邂逅。

 

後者はモータウン時の仲間、

 

リオン・ウェアロニー・マクネアを召喚。

 

このエロ事師コンビは、

 

デヴィッド生前最後のシングルとなった、

 

「Slow Dance」や、

 

 

「Still in Love with You」

 

 

「I Got a Thing for You」にも参加。

 

 

他ファンク・ブラザーズからは、

 

ギターでエディー・ウィルスが参加。

 

心なしかデヴィッドの声も弾みます。

 

本作は同時代を撃つ歴史的名盤とは異なる、

 

肩肘張らないリラックスした内容なので、

 

週末や移動時間のお供に最適です。

 

時期的にホワイトデーの贈り物にドウゾ。

 

→TO BE CONTINUED

 

◼️次回予告

 

デヴィッド・ラフィンの元相棒が初登場。

 

お楽しみに。

 

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