<耳鼻咽喉科医が2012年に行った講演内容>


✅ 私が形成外科医の先生方に相談を行っている最中の 「2012年6月24日」、耳鼻咽喉科医は 『いま、子供たちの呼吸が危ない』 いうタイトルのもと、「母乳育児」 を必要以上に推奨し、医学的な根拠なく自分たちの行っている 《舌癒着症》 手術を 「哺乳障害」 や 「睡眠時無呼吸症候群」 の改善と関連付け、また 「突然死」 などという言葉まで利用して無闇に不安を煽ろうとする内容の講演を行っていました。




✅ 当時、形成外科医の先生方への相談が一段落したあとも、しばらくの間は 《舌癒着症》 や耳鼻咽喉科医の名前をネットで検索して調べるという行為さえままならない精神状態が続いていました。

また2012年10月、耳鼻咽喉科医は話し合いのアポを一方的に反故にしましたが、それ以降 「代理人」 を使って全てを有耶無耶にしようとしているとわかってからは食べることも出来なくなってしまったため、この問題について一切のことを封印していた期間もありました。

40㎏を切ってしまっていた体重が元に戻ってきた2013年の半ばを過ぎてから、やっと少しずつ情報を集められるようになったという経緯があります。





 この講演会は、耳鼻咽喉科医の母親でもある 「ある一人の助産師」 を信奉する助産師グループが主催したもので、《看護師、保健師、助産師  等  医療従事者》 を対象としたものとなっています。 

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    ● 《人間は哺乳類である。乳児が母乳を飲むのは当然のことのはずだ。》 《しかしながら、日常診療をしていると母乳育児に苦悩を感じている母親達が少なくない。》 

    ● 《原因の一つに子供達の舌癒着症がある。これにより呼吸が苦しく感じると子供達は哺乳を放棄する。呼吸に問題が生じると、睡眠時無呼吸症候群やイビキをきたす。》 《するとやがて舌癒着症の子は、学習障害、多動性、 家庭内暴力、不登校などをきたす。》 

    ● 《児が母乳を飲めない、育てにくい、寝てくれない、カンが強い、扇桃やアデノイドが腫れやすく風邪をひきやすい等々、舌癒着症に基づく症状は多岐に及ぶ。最悪のケースは突然死である。》 

    ● 《一刻も早く、今、子供達の呼吸が危ないことに気付くべきである。》 
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医学的に根拠不明のあまりに酷い主張が垂れ流されていたため、この講演会については告知の段階で真っ当な助産師の方が注意喚起を目的としたブログ記事を 「2012年3月15日」 に書かれていました。


◆ 2012年3月15日
 「舌小帯切除は不要  <日本母子ケアー研究会の研修より>  *2015年5月4日改題 - ふぃっしゅ  in the water」 


  (ここでひとつ留意しておきたいのは、こちらの記事では、2001年にまとめられた  ( 《舌癒着症》 問題の実態が把握されておらず、アップデートがされていないままの)  「日本小児科学会」 の報告書が、この耳鼻咽喉科医の主張を否定する唯一の論拠とされてしまっている点です。)










 <シンポジウム 「舌小帯短縮症の考え方」>


 


✅  「2014年8月17日」 、「日本小児保健協会」 主催の公開シンポジウム 「舌小帯短縮症の考え方」 では、《舌癒着症》 という用語をしている医療機関が行っている 「舌」 の手術が論外であることを前提とした共通認識のもとに議論が行われていました。


✅ 小児科医、小児外科医、小児耳鼻咽喉科医、小児歯科医の先生方の他に、言語聴覚士の方と桶谷式の助産師もシンポジストとして登壇していましたが、先生方の総意として、「 「舌小帯短縮症」 の手術適応について、科を横断したガイドラインを皆で作っていこう!」 という前向きな結論で終了したことがとても印象的でした。

しかし、その後継続してシンポジウムが開かれることはなくガイドラインも作られないままになっているのが現状のようです。


✅  「舌小帯短縮症」 に対する手術が全否定されていた20年前や10年前と、舌小帯短縮症」 に対する手術が小児外科や小児歯科などで行われるようになってきた現在では、「舌小帯」  「舌小帯短縮症」 に対する考え方はだいぶ変わってきているように見受けられます。


✅  《舌癒着症》 という用語を使用する一部の医療機関がつけ入ろうとする隙を与えないためにも、「日本小児科学会」の報告書のアップデートは必須事項であるかと思いますし、また、舌小帯短縮症」 手術適応について今からでも科を横断した 「ガイドライン」 を作ることも非常に大切ではないかと感じます。







 <耳鼻咽喉科医のプロフィール>


✅ こちらは、耳鼻咽喉科医が 「2012年」 時点で公開していたプロフィールです。助産師である母親からの指摘を受けて自身の3人の娘に 《舌癒着症》 手術を受けさせていることが記されていますが、現在このページは 「日本母子ケア研究会」 のHPのリニューアルとともに全て削除されています。




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    ● 《故●●●●氏より長女の舌癒着症を指摘された。すぐに舌癒着症手術を施行。》 

    ● 《 2002年次女誕生。 やはり舌癒着症のため手術。》

    ● 《 2007年三女誕生。もちろん舌癒着症であったため手術。》
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✅  《故●●●●氏》 とは、耳鼻咽喉科医の母親である助産師です。「母乳育児」 本を何冊も出版しており、これをバイブル扱いする一部の助産師が、「●●クリニック」 や 「向井診療所」 などに母親を送り込んで乳幼児に手術を受けさせる……

このような仕組みが何十年にも渡り、廃れることなく続いています。

✅  「日本舌癒着症学会」 という内輪のグループが発行している会報誌  (第8巻)  にも、この長年に渡る繋がりについてはしっかりと明記されています。


 

 

 

 

 





◆ 2022年6月8日 
 「「新生児訪問」でおかしな指導をされた親御さんに、小児科医が伝えておきたいこと」 



 

 

 

 

 

 

 


◆ 2013年1月27日
「助産師と自然療法そして「お手当て」20  <助産師とマクロビのつながり> - ふぃっしゅ in the water」


◆ 2013年10月31日
「母乳のあれこれ 13  <「母乳のための食事」の流れ・・・1980年代から90年代> - ふぃっしゅ in the water」


◆ 2013年11月1日
「母乳のあれこれ 14  <乳腺炎予防のための「母乳によい食事」・・・1990年代以降> - ふぃっしゅ in the water」


◆ 2012年4月16日
「助産師の「開業権」とは何か 7  <乳房マッサージの歴史> - ふぃっしゅ in the water」



#情報のリレー
#舌癒着症と一部の界隈で呼ばれる架空の疾患
#ベビーも成人も鼻中隔下制筋を切ります  (本人尋問)

#向井診療所  (神奈川県大和市)  ※院長 向井將氏  (耳鼻咽喉科)  (→2023年3月閉院)
#山西クリニック  (東京都新宿区)  ※院長 山西敏朗氏  (耳鼻咽喉科)
#丸山歯科医院  (北海道札幌市)  ※院長 丸山弘明氏
#エンゼルクリニック  (北海道札幌市)  ※院長 坂本善哉氏  (形成外科)  (→2017年4月閉院)
#奥山医院  (大阪府門真市→大阪府大阪市)  ※院長 奥山輝実氏  (脳神経外科・心療内科)  (→2022年12月閉院)
#おかざきまりこクリニック  (岐阜県多治見市)  ※院長 岡崎麻理子氏  (泌尿器科・小児科・皮膚科)
#原口クリニック  (長崎県諫早市)  ※院長 原口茂徳氏  (耳鼻咽喉科・消化器内科)

#上野歯科医院  (東京都世田谷区)  ※院長 上野隆生氏・歯科衛生士 上野清香氏

#しらさぎふれあい助産院  (東京都中野区)  ※院長 木村恵子氏
#母乳マッサージ&ヤナギサワ自然育児相談所ビバマンマ  (東京都江東区)  ※院長 柳澤薫氏
#小山自然育児相談所  (栃木県小山市)  ※院長 伊東厚子氏



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