2010年4月。
妊娠発覚と同時に購入したマンションに引っ越した。
ベランダからは、桜で覆われた小山が見える。
ここで、私と旦那とこれから生まれてくる赤ちゃんと3人で暮らすんだって思うと、ワクワクした。
子ども部屋のカーテンは、赤ちゃんの性別が分かってから選んだ。
赤ちゃんは、男の子だった。
旦那は、一緒にボールで遊べる男の子がいいと希望していた。
私は、どちらかを希望してしまうと、そうじゃなかったときに、お腹の子に悪いと思って考えないようにしていた。
でも本心では、旦那以上に男の子を望んでいたんだって、性別が分かってから気がついた。
子ども部屋には、森の様な雰囲気の可愛らしいカーテンがついた。
ここが、赤ちゃんの成長していくお部屋。
そう思っただけで、嬉しくなった。
桜が満開の季節。
近所に妊婦友達ができて一緒にお花見をした。
病院の近くにスタバがあって、通院やマタニティーヨガの日は一時間ほど早くでてきて、買ったばかりの桜模様のタンブラーに温かくて甘い飲み物をもらい、サンドイッチと一緒に朝食にしていた。
出産したらのんびり読書もできなくなるだろうと思い、桜の見える窓辺の席に座って読書するのが楽しみだった。
桜も散って、暖かさを感じられるようになった頃、胎盤が正常な位置まで上がった。
春の空気を感じながら、毎日お散歩するようになった。