EVO爺 -8ページ目
新たに処方された薬により、
痛みは短時間とは言え逃れられる。
安心して睡眠時間も取れると思った。
しかし上手くは行かないもので、
咳と予期せぬ筋肉痛で目が覚めた。
今一度、静かに目を閉じれば、
少しでも寝る事が出来ると思った。
そんな時に限って猫の額ほどの庭から、
「ジッ、ジッ、ジジッ。」
(おいおい、時間を考えろよ〜!)
嫌な予感が的中してしまった。
「ジッ、ジジッ、ジジジジジ〜!」
一晩掛けて羽化し羽根が乾いたのだろう。
セミが自己主張を始めやがった。
もう寝られん。
約1週間の寿命を尊重して、
邪魔をせずリビングに避難してきた。
暑さも少し和らいだようで、
ここなら少しは寝られそうだ。
いや、散歩と言う手もある。
ん〜、1人で行くと天然の妻が心配するか。
やはり静かに横になろう。
本日は酷暑の中、
役所の介護申請の問診担当者が、
自宅に訪問して頂きました。
家では何かをする気にならないくらい、
体調が天候に左右されているので、
ほとんど寝込んでしまう。
動かないから排便も滞り、
食欲などは薬の作用もあって皆無。
肺腺癌の症状による心体の不調は、
思ったよりも深刻かも?
病院から勧められた事もあり、
公的な機関に思いの丈を吐き出そうと、
色々と現状を思い起こしていた。
しかし問診内容が予想とは違っていた。
絶対数の関係もあるのだろうが、
老齢や認知症の流れの問診でした。
本人が聞かれた事は、
自分が誰で朝食は何を食べたのかとか、
椅子から立ち上がったり腕を上げたり。
冒頭に、
「馬鹿げてる様な事を聞いてすみませんが。」
と丁寧にお断りをして頂いたが、
心の中では少し呆れてしまった。
看取った義父を思い出した。
入院中だったので問診は病院のベッドの上。
質問に対して、
「ほらっ、俺はこんなに大丈夫だぞ!」
確かに動きも喋りも家とは違う。
義父は見栄を張ってピエロの様だった。
その後に家族との面談で修正を行った。
もちろん年齢的にも申請は受け付けられ、
私達の負担も軽減されて助かった。
今回も天然の妻も家族面談を受けた。
虚勢をはる事もなかったので、
ひと通りの問診で終了した様だった。
見た目は周囲以上に健康体に見られる。
(スポーツで鍛えた名残りではあるが)
何の不具合もなさそうだが、
この辛さを何かで立ち向かえる。
そんなキッカケも必要なのです。
特に今年は1ヶ月単位で弱っていると感じ、
少し気弱になっているのかも?
まさに酷暑の日々が続き、
かなり体に響きます。
ほとんど家からは出られない状態。
冷房も28℃設定が丁度良い塩梅です。
しかし体に異常を感じたので、
病院には次男にも同行してもらい、
改めて自分の状態を把握しました。
やはり進行は止まってないでした。
体の痛む場所も確実に増えてます。
でも、「抗癌剤を続けていたら」
と言う後悔はありません。
あくまでも私の場合の事ですが、
副作用が強く我慢出来なかった。
止めてからは完調ではないが、
好きな事が出来ている。
(かなり周囲には迷惑を掛けているが)
異常を感じた状態とは、
息苦しさと痛みが増したのです。
その対応処置を医師と相談して、
今は望んだ方法ではないけれど、
かなり楽になりました。
ちなみに、
病院の緩和ケアに相談して勧められた事を実行。
それは役所に出向いて介護申請をしました。
もちろん1ヶ月以上の認定期間があり、
必ず受けられるとも限りません。
ただ病院から勧められたと言う事は、
それだけ症状が進行している。
転ばぬ先の杖と言うところですね。
もし認定してもらえれば、
天然の妻もかなり負担を軽減出来そうで、
私の気持ちも体も助けてられます。
奇跡も信じたいですが、
やはり現実を受け止めて、
出来る事をやり抜きたいですね!

