IMF(国際通貨基金)は、通貨と為替相場の安定化を目的として
設立された国際連合の専門機関っす。
IMFと共に第二次世界大戦後に、
先進国の復興と発展途上国の開発を目的として、
設立されたのが世界復興開発銀行(IBRD)っす。
IMFと世界銀行との違いは、
IMFは国家単位の融資を行うのに対して、
世界銀行はプロジェクト単位の融資を行うという
点にあるっす。
世界銀行は、一般に、国際復興開発銀行(IBRD)と
国際開発協会(IDB)を意味するっす。
これに姉妹機関である国際金融公社（IFC）
多国間投資保証機関（MIGA）
国際投資紛争解決センター（ICSID）を併せて
世界銀行グループ(WBG)と呼ぶっす。
それぞれの機関は、世界銀行の総裁の指揮・統括のもとで
業務を遂行しているっす。
世界銀行東京事務所のパンフレットに、
詳しい活動内容が定義されているっす。
世界銀行東京事務所のパンフレットは、こちらをクリック。
(-_-;) ｲｯﾃﾙｺﾄﾊ ﾏﾄﾓﾃﾞｽｶﾞ・・・
国際復興開発銀行(IBRD)は、
中所得国及び信用力のある低所得国の政府に対して
低コストの貸付を行っています。
国際開発協会(IDA)は、
市場からの資金調達が困難な世界の最貧国 79 か国の政府に対して、
無利子の長期融資（クレジット）及び贈与を提供しています。
IDAの融資は、
ドナー国からの資金拠出の他、世銀グループからの資金、
ならびに IDA借入国からの返済が原資となっています。
国際金融公社(IFC)は、
民間セクターを支援する世銀グループの機関で、
途上国や体制移行国の民間企業に長期融資、出資、
ストラクチャードファイナンス、アドバイザリーサービス、
リスク軽減サービスを提供しています。
多数国間投資保証機関(MIGA)は、
途上国への直接投資を促進するため、
政治リスクに係る保険や保証を提供しています。
投資紛争解決国際センター(ICSID)は、
外国投資家とホスト国の間で起きた国際投資紛争を
調停・仲裁する仕組みを提供しています。
また、仲裁や外国投資法に関する研究や
関連文書の出版も行っています。
(´・ω・`) ｵﾔｸｼｮｼｺﾞﾄ ｼﾞｬﾅｲﾉｶ?
新興国の債務問題に関して、
世界銀行は1980年からIMFと共同で、
経済危機に陥った新興国に対し、
経済支援の条件として、
新興国に大量の国債を発行(大量に借金)させ、
(借金を盾に)構造調整政策の実施を行うよう求めたっす。
この構造調整政策の内容とは、
公共事業の縮小による支出の削減と、
規制緩和による経済の自由化っす。
元々、開発途上国は、グローバル経済で戦えるほど、
社会インフラも整っていない状態で、
規制緩和が行われたため、
工業先進国の企業が、
市場経済を独占するという結果となり、
国内の産業が一次産業などに偏り、
経済が悪化した国もあるっす。
また、公的部門の縮小によって失業が増大し、
教育や医療などの質も低下したっす。
つまり今後もグローバル経済で戦えるほどの
ノウハウがいつまでも蓄積されない確率が高いということっす。
特にアフリカにおいては多くの国で構造調整後も、
経済の沈滞は悪化する一方で、
世界銀行の目的としているはずの
成果が上がっていないっす。
それらの社会的不安に起因する
信用不安により、自国通貨は暴落し、
結果として世界銀行からの債務が、
相対的に膨らんだことになったっす。
つまり、世界銀行グループは、言っている事と
やっている事に整合性がないっす。
(｡・ε・｡) ﾂﾏﾘ ｻｷﾞﾀﾞﾅ
この世界銀行の意思決定機関は、総務会であり、
総務会はすべての加盟国から総務1人と代理1人が参加するっす。
総務と代理には、各国の蔵相や中央銀行総裁が選ばれることが多いっす。
各国は出資比率にもとづき、
保有する世界銀行株1株につき1票の投票権を持つっす。
総務会はIMFとともに年に一度総会を行い、
ここで各種決定を行うっす。
つまり、より多くの世界銀行株を有する中央銀行の総裁が、
IMFや世界銀行グループの執行する
新興国の経済政策の方針を決めるってことっす。
(゜д゜；) ﾏﾀ ﾀﾞﾝｺﾞｳｶ!
次回は、中央銀行について確認するっす。
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最後まで読んで頂きありがとうございました。
皆様のお役に立てれば、幸いです。