10月28日   愛媛県道後温泉にあるホテル
                           

 午前9時00分、まだまだホテルの部屋である。準備は出来ているが、ここでちょっと今の俺自身に起こっている事を書いておこう。えぇ………いつぐらいからでしょうかねぇ……食事に困ってましてねぇ……まぁ、この旅を始めて25日目であるが、実は……

「外食に飽きちゃった…( ̄* ̄ )」

 いやねぇ、この旅の間食べているものと言えば「ホテルの朝食焼き魚」「肉 ステーキ現地の居酒屋ビール日本酒」「コンビニメシお弁当」「その土地の名産品野菜」な訳なのだが、なんかねぇ………「飽きちゃった」のだ。いや!勿論不味くはないのだ。例えば、旅をしながら「あそこに行ったら、アレを食べよう」とか、偶然見かけたモノに対して「おっ!美味そうだなぁ♪」みたいな事もあったりして、これは旅の醍醐味の1つな訳であり、実際そうしている時は楽しいし、楽しんで来た。

 ところがだ、これが25日続くとだ………せっかく美味いものを食べているにも係わらず、「事務的に( ̄* ̄ )」口の中に入れているだけになってきてしまってねぇ……どこか苦痛な訳である。今までo(^▽^)oだった顔が徐々に( ̄* ̄ )になってくるのだ。いや、美味いんだぞ!本当に美味いんだぞ!!でも、その美味いモノに対して「事務的に( ̄* ̄ )」なってしまっているのだ。で、その結果「飽きた」と言う言葉が出て来たのである。

 これはねぇ、かなり贅沢な事を言っていると自分でも思う。人によっては「ふざけるな!むかっ」とか「暴言だ!むかっ」とか「食うな!パンチ!」と言った声が聞こえてきてもおかしくないと思っている。また、「じゃあ、何だったら食えるんだ?むっ」と思うであろう。

 ズバリ「家庭の味」である。普段、家で食べていた質素な食事、又は実家で食べる「おふくろの味」である。もうねぇ、だんだん飢えて来ている自分が手に取るように分かるのだ。でも、旅をしている以上これは望めないでしょう。だって、フラッと適当な家に立ち寄って「ピンポーン♪」と鳴らして、出てきた奥さんに「メシくれ!ごはん」なんて言えないでしょう…。こんな事したら警察パトカー呼ばれておしまいである。大体、こんな事をして許されるのは「旅番組」か「ヨネスケ」だけでしょう…。


 午前9時15分、長々とボヤいてしまったがそんな心境の中ホテルを出発をする。松山ICから松山自動車道に乗り東を目指す。さて、今日はこのまま東に進み四国を横断して、まだ行った事のない県5つの内の1つ徳島県に行こうと思っていたのだが、どうしても昨夜の事が忘れられないでいた。「謎の売れない小説家事件おやじっち」である。あのおやじっちは「坂本竜馬の……(面倒なので以下省略)」と言っていたなぁ………と。別に坂本竜馬に興味がある訳ではないし、知りたいとも思わないのであるが、「これも何かの縁かなぁ」と思ったのである。昨夜、あのおやじっちに出会わなければ迷わず徳島直行だったのに、そこにおやじっちが出て来た意味を考えると(まぁ、意味なんかないんですが…)、こりゃあぁ~ねぇ……「よし!進路変更だ!」と言うことになった(って言うか、…と言う事にした)のであった。

 午前10時30分、川之江JCTに到着する。これを真っ直ぐ行くと高松自動車道で香川県に向かう。しかし、これを左に反れる。更に、川之江東JCTに到着しする。これを真っ直ぐ行くと徳島県であるが、ここでまた左に反れ高知自動車道に乗る。つまり、向かう先はおやじっちに伴い高知県に寄り道である。

 午前11時15分、高知ICで高速を下りて高知市内へと向かう。実は高知県には2年前に1度来ているのである。そして、その時に坂本竜馬の像も見ているのである。じゃあ、今回はどうしようか?と考えたら、実は2年前来た時に行き忘れた所がある事を思い出した。とりあえず、そこへ行ってその先は行ったあとで考える事にした。


 午前11時30分、2年前に行き忘れた場所に到着する。高知城である。土佐二十四万石の礎を築いた山内一豊とその妻である千代さんが建てた城である。ちょうど今やっているNHK大河ドラマ「巧妙が辻」の舞台である。そんな大河ドラマの絡みもあってちょっとしたイベントなんかをちょうどやっていた。そして、こののぼりの上に描かれている「かずとよくん」と「ちよちゃん」を見た時に「あぁ、やっぱりやなせたかしか・・・」と思ったのであった。

 やなせたかしとは、「アンパンマンアンパンマン」の生みの親で、実は高知県出身なのである。そんな絡みもあってこの人が書いたキャラクターが高知には至る所にあり、JR四国を走る特急列車にはアンパンマンが、また、高知県内を走る列車や駅にもこの人が書いたマスコットキャラクターがあったりする。で、今回のこの「かずとよくん」と「ちよちゃん」もやはりこのお方という訳である。

 さて、この土佐藩と言う所は、江戸時代は山内一豊から始まった「山内家」全盛であった訳だが、幕末から明治初期になると今度は歴史に名を残す偉人を輩出し始めるのである。その中でも坂本竜馬は勿論であるがこの人も高知だったんですねぇ・・・。
                            
 千代さんと言えば、戦で手柄を立ててもらおうと黄金10枚を旦那に渡して買わせたと言う「内助の功」の話が有名であるが、実際はどんな人だったんでしょうねぇ?いや、あまりにも仲間さんのイメージが………:|∀ ̄)


 入場料を払って中に入ると、まぁ~ここも非常に古いお城なんですねぇ~、床はミシミシ言うし、階段は急だし(丸でハシゴ)、天守閣の策は「これだけかい!」ていうぐらい低いし……。まぁ、その分歴史を感じさせるモノがあったかなぁ、と思ったが…(^▽^;)

 こちら天守閣からの眺めでございます~
                            
 午後1時50分、一通り見物した俺は高知城を出発する。しかし、次の行き先は何も考えていない。そこで、俺は城の中を見物しながら友人とメールのをしていた時に、こんな事を書いて送ってみた。

 「次の行き先はサイコロで決めようか?」

                              更に……

  「サイコロの行き先を決めてくれ」

ちょっとした「水曜どうでしょう」ごっこである。

すると、こんな返事が返ってきたのであった……サイコロ


1 どうバカとしては外せない臼杵ー八幡浜をフェリー。そのまま梅津島駅で東京ラブストーリーww


2 ここはひとつ、四万十川の鮎を食う


3 サイコロ最初の地、道後温泉


4 ちょっと羨ましいぞ、高知県大方町でホエールウォッチング


5 ちょっと頑張って桂浜で坂本竜馬ツアー


6 やっぱり四国といえば…お遍路さん車で頑張れ!!


 えぇ…思わず「ホホォ~…」うなりましたね。( ̄□ ̄;)

と、言ってもサイコロサイコロは持っていないので、とりあえず検討することにしてみた。

 1 また愛媛県松山市に戻らないといけないので却下。

 

 2 検討の余地あり。でも、2年前に行っているしなぁ……

 

 3 1と同様の理由により却下


 4 これは魅力!でも、どうやって見るんだ?


 5 まぁ、近いから十分行ける。しかし、近すぎて面白くない


 6 進めば進むほど、すさんでいくから却下


 まぁ、2・4・5・が現実的なプランであった。しかし、俺はこの言葉にどうしても惹かれてしまったのであった。「ホエールウォッチング」である。どうやって見るのかすら分かっていなかったが、とにかく、これしかない!という判断で大方町に向かうことにした。

 国道195号線から国道56号線に出れば、あとはひたすら一直線である。しかし、道のりは予想以上に厳しかった。まず、高知市から大方町までの距離が約110キロである。そして、この110キロの道のりは全て一般道である。しかも、四国の道はとにかくグネグネしている。これは「水曜どうでしょう」の四国お遍路を見て承知済みであったが、果たして、何時に着くのであろうか?しかし、決めて走り出してしまった以上、戻る気にはなれなかった。もはや、行くしかなかったのである………。    

             そして…
                            

 午後4時00分、高知市から約2時間かけて大方町(現在は黒潮町に名前が変更)に到着する。すでに走りながらであるが思っていた。「失敗した……ガーン」大体ねぇ、こんな時間に来てどうやって見るんだ?まぁ、それ以前に誰が船を出してくれるんだ?とにかく、情報が全くない状態でただ「ホエールウォッチング」という言葉に惹かれてここまで来てしまったのである。

        そして、このザマである…                                  



 結局、「道の駅ビスタおおがた」から海を見て終わった。ここからもう少し頑張って先へ行けば、四万十川で有名な中村市がある。しかし、どうせ着いたところで夕方である。鮎は食えたかもしれないが……微妙なところである。ガーン

 本来は、ちょっと高知に寄り道と言ったレベルであったのだが、もはや寄り道どころのレベルではなくなってしまった。高知市でさえ110キロあるのだ。高知1泊決定である。とりあえず、今後の事を考えて高知市内で宿を検索し、1件よさそうな所を見つけて予約した。ついでに、明日の宿も予約した。

 こうして、己の失敗を後悔し、これでもか!と責めつつ高知市へと戻る事にした。
                            

 午後6時00分、須崎あたりに差し掛かる。すっかり日は沈み夜となり、この旅すっかり恒例になった「街灯のない真っ暗な夜道星降る夜を進むのであった…。この旅をするにあたり「夜道は危険だから走らなくて済むような計画で行こう」なんて思っていたのであるが、そんな日がここまで25日の内、何日あったであろうか…?口から出るのは愚痴ばかりである…。

                            
 高知市内に入ると、俺の前を走っていた車のナンバーを見て思わず嬉しくなった「横浜ナンバーだぁ~ラブラブ」まさかねぇ、前を走っている車だって後ろの車が横浜ナンバーだなんて思いも寄らないであろう。しかし、今の俺はこんな事でも嬉しいラブラブのであった。ガーンDASH!ハァ…… 
                            
 午後10時00分、すでにホテルにチェックインし、晩メシも済ませ寝る準備に入る。とにかく、今日はショックだ。余計な距離を走り、余計なガソリンを使ってしまった。この旅1番の失敗であった。ちなみに「外食に飽きちゃった」俺のこの日の晩メシは「ココイチ」のカレーである。まぁ、無難な選択であったと思う。もっとも、事務的に食べたが………カレー

 こうして、今日1日が終わり、もうウンザリなので寝る事にした。「明日はもっと計画的に動こう」そう思う俺であった……。