午前8時30分、ちょっと早めに起きた為、この段階で出発の準備はほぼ完了。珍しく9時00分には出発出来そうな感じであった。旅は22日目に突入し、ついにここまで来た。長いようであっという間といった感じである。このまま南下をしていけば鹿児島県である。マシーンで旅をして来た俺が、現時点で行くことが出来る限界の地ということになる。まだ、その先には沖縄県があるが、予算と時間が係り過ぎる事と、1人で行っても寂しいので今回は行かない。今回の旅に「ほぼ」が付く所以である。色々な事をシミジミと考えつつ準備を進めるのであった。
午前8時40分、ホテルを出発し熊本市内を抜けて行く。なんと!まだ9時00分前だ!我ながら驚く。今日は丸1日上手く使えそうである。天気も良いし、俺は考えた「やるなら今日だ」と・・・。
さて、この旅を始めてから6日目の10月9日、その日の夕方に俺は「日本最北端の地」である宗谷岬に到達した。そして、次の日の10日には「日本最北端の駅」である稚内駅に着いた。その稚内駅にある1つの看板を見た時、俺はここにも行こうと決めた。それは、「最北端」の反対側である「最南端」である。だから、今日俺がやることは2つの「最南端」を目指す事である。
まずは、1つ目「最南端の駅」である、西大山駅へと向かう事にした。
午前9時10分、熊本ICより九州自動車道に乗り南下する。途中のSAで車用の携帯用の充電器を購入する。道路は至って順調である。鹿児島までの距離はおよそ170キロである。しかし、そこからさらに最南端を目指そうという訳だ。いつもより早めに行動しているが、2つとも今日中に行けるか・・・?丸1日上手く使ったとしてもどうであろうか?正直、西大山駅以降の展開は読めない部分があった。しかし、「まぁ、いいか・・・」大体、こんな時はどうにかなるものだ。それが、俺の相場である。
午前10時40分、宮崎県に突入し、えびの市辺りを走行。ここにはえびのJCTと言うのがあり、宮崎自動車道と分岐をしている。正面には霧島連山が見えてきた。この霧島連山の向こうが鹿児島県である・・・

その2分後に鹿児島県に突入してしまった。なんともあっけない鹿児島県入りであった・・・。( ̄ー ̄)
そうか・・・ここはもう鹿児島か・・・感動や感想を抱く前に突入してしまったなぁ・・・・・( ̄ー ̄)
九州自動車道を終点まで行き、そこからはひたすら一般道となる。国道226号線を指宿方面に向かう。進行方向から見て、左側が鹿児島湾で右側にはJR指宿枕崎線の線路が走っている。この構図は枕崎まで続く。2年前に訪れた時はJRで指宿まで行ったが、今回はマシーンであり、向かう場所も指宿の先である。それにしても、この辺に来ると、木や植物がどこかしらトロピカルである。そして、言うまでもなく暑い・・・。「ここは紛れもなく南国だ・・・」イヤでもそう思うのであった・・・。
午後12時30分、指宿を通り過ぎてひたすら国道226号線を走っていると、正面に開聞岳が見えてきた。別名「薩摩富士」とも呼ばれている。ある意味「見たまんま」である。そして、ついにJR西大山駅の看板を見つけた。ここで、わき道にそれ矢印の方向へと向かう。すると、程なくしてお目当てのモノが見えてきた。最北端の駅の正反対である最南端の駅に到着である。
ついに、目的の1つを達成した。JR最南端の駅、西大山駅である。しかし、辺りには何もない・・・。駅舎も改札もない。駅員もいない。ついでに言うと、俺以外に誰もいない・・・。ただ、ホームがポツンとあるだけである。
しかし、ここは紛れもなく記念碑的な駅である。稚内駅にあったものと同じモノがこの通りちゃんある。人がいない理由は辺りに何もないからだ。では、いつ来るのか?ズバリ列車が来たときである。そして、この駅がお目当ての人がここで降りるのだ。そして、次の列車が来るまで何時間も待って、またどこかへ行く・・・と言った感じであろう。
ここを通る列車は1日に平日で上下で16本である。今の時刻が午後12時30分、今度来るのは13時21分「ダメだ、来ねぇ・・・」
しかし!来ないと分かれば♪
ちょっと、線路に下りてみたりして・・・・・♪
稚内を出発してから14日目、あの日、看板を見た俺が目標としてきた駅についにたどり着いた。辺りに何もない、ホント小さな駅であったが、そこは紛れもなく俺が目標として来た場所であった。いやぁ~、嬉しいねぇ♪♪♪
午後1時00分、ここで1つ目の目的を達成した俺であるが、まだ、これで終わりではない。もう1つの目標がある。佐多岬だ。しかし、ここに行くにあたって1つ問題があった。それは、ズバリこの鹿児島県の形だ。鹿児島県の真ん中には鹿児島湾という海がある。佐多岬は、この海の向こうだ。向こうへ行くには、鹿児島湾に沿って遠回りするか、フェリーで鹿児島湾を渡るか、どちらかである。どちらが早いかと言えば、そりゃあフェリーである。しかし、時間が合わなければ意味がない。と、言ったところで鹿児島湾に沿って行くと何時間かかるか分からない。では、今日はあきらめるか?それにはまだ時間が早すぎる。さて、どうするか・・・?地図を見ながら考えた末、「とりあえず、港へ行こう」という事にした。そこで、フェリーがあればラッキーであるし、なければまた考えればいい。そう決めた俺は、JR西大山駅を出発したのであった。
午後1時20分、山川港に到着。早速、切符売り場へ行く。フェリーは14時10分発で、所要は50分だ。午後3時には向こうに着く。俺は乗ることにした。切符を買い、フェリーが来るまで待つ事にした。
そして待っている間、昨日買ったカステラを食べる事にした。最初から切れていると言うことで買ったのであるが・・・・・「多すぎる・・・」とりあえず、一切れ食う。美味い♪しかし・・・「一切れで十分だ」と言うのが感想であった。甘いのである。この上にこれでもか!とまぶしてある砂糖がトドメを刺してくるのだ。食べる度に「ジャリジャリ」いうのだ。「・・・・・苦しい・・・・・」しかし、俺は1人旅だ・・・。開けてしまった以上完食が絶対だ・・・。「・・・・・太るなぁ・・・・・」とは言え、いつまでもこうしている訳にはいかない。フェリーが来てしまう。それまでに完食しなくては・・・。もはや、生き地獄
であった・・・(-。-;)・・・ウップ・・・
午後2時00分、フェリーが到着し、乗船した。カステラは何とか完食した。もう、当分カステラはいりません・・・・・許して下さい。
フェリーは定刻通り出港した。今日は天気がいいだけでなく波も穏やかであった。桜島も噴煙は上げてなかったが見事なその姿を見せていた。しかし、その写真はない・・・。残念である。フェリーの中で、到着してからのことを考えた。おそらく、佐多岬に到着するのは午後5時00分になってしまうのではないか・・・。日が沈むまでに何とか到着したい。そして、夕日を撮影出来れば・・・と、思うのであった。
午後3時00分、鹿児島湾を縦断したフェリーは根占港に到着。大隈半島への上陸を果たす。ここから佐多岬までの所要は1時間30分。街中を通り、国道269号線をひたすら南下。佐多岬を目指すのであった。
大隈半島を走っていて思ったのは、「ここは日本か?」と言う事。明らかに植物が日本らしくないのだ。どこかトロピカルな雰囲気が南下するにつれて段々と漂ってくるのであった。「一体佐多岬ってどんな所なんだ?」佐多岬に関する情報はほとんどないので想像のしようがない。まぁ、その分興味津々であるが・・・。
道路は国道269号線から県道68号線に変わる。そして、しばらく走るとこんな看板を見つけたのでマシーンを停める事にした。
「そうか、宗谷岬から2700キロも来たのか・・・」よくぞここまで来たものである。自分で自分に関心してしまった・・・。そして、近くには、さっきまでいた鹿児島湾の反対側が見えた。「開聞岳があんなところに・・・」
さらに、穏やかで静かな海である。佐多岬はもうすぐそこである事を察するのであった。
さらに進むと、景色はついに日本ではなくなった。生えている植物はここに来なければ見れないであろうと言う様なモノになってしまった。白神山地もうっそうとしていたが、ここのはまた違ったうっそうとしたものを感じた。「なんだ?ここは・・・?」もはや、俺の想像の及ばないレベルであった。
県道68号線を走ってきた俺は佐多岬への入り口に着いた。佐多岬ロードパークと言い、通行料は1000円である。「金取るのか・・・」宗谷岬との違いを発見した。そして、ここまで来ると・・・・・
もはや森ではない・・・・・密林だ・・・・・ジャングルだ・・・・・「どうなってんだよ?ここ・・・」もはや呆気に取られまくりである・・・。
午後4時15分、駐車場に到着。つまり、マシーンにとっての最南端に到着した。ここからは徒歩である。しかし、ここでまた金を取られた。入場料100円である。「取るねぇ・・・」と思わず感心してしまった。しかし、関心している場合ではない。実は、ここ佐多岬は午後5時00分で閉鎖されてしまうのである。しかも、肝心の岬までは歩いて15分かかると言うのだ。急がなくては!!!!ここに来てまさかのダッシュである・・・。おのれ・・・佐多岬め・・・![]()

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もう、ここまで来るとどんな所か想像しても無駄であったので止めた。って言うか、ただただワクワクしてきた。最大の目標にして来た「あの場所」がすぐそこにあるのである。「早く見てみたい!」それだけであった。そして、ついに・・・・・その時は来た!!!
稚内を出発してから14日目、宗谷岬からの距離2700キロ、ついに・・・・・ついに・・・・・・
達成~~~!!!
他にも人がいたので大きな声は出さなかったが、本当は\(T∀T)/であった。そして、もし、誰もいなかったら・・・・・
バンザーイ!バンザーイ!バンザーイ!
て、やってやりたい気分であった。かつて、これほどまで旅で嬉しかったこがあったであろうか?この達成感は今までに経験した事がないモノであった。「・・・・・間違ってなかった・・・・・」色々な意味でそう思うのであった。
達成感に浸りながら戻る途中で、俺はここがタダモノではない事をさらに思い知った。これだけの自然、しかも殆ど手付かず、密林は動物達の楽園でもあったのだ。
初めて見ました・・・・・野生のイノシシである。俺に気がつくとさっさと奥へ消えていったのであった。
さらに、こちらは野生のサルである。また、このサル共は凶暴であった。上から岩のような石を停車していたバスに向かってゴロゴロ落としていた。「お前ら帰れ!ここは俺達のモノだ!
」そう言っているようであった。
時刻は午後5時00分を回っていたが、門番をしていたオバちゃんが待っていてくれていたので、難なく出ることが出来た。すっかり、達成感に浸っている俺は、宿がある鹿児島市内へ向かう。その途中、行きで見かけた宗谷岬の看板の所で、俺はまたマシーンを停めた。
この景色は、宗谷岬から1人でここまで頑張った俺へのご褒美であろう。そう思った。いや、そう思いたかった。旅を始めて22日目、今までで最高の夕日を撮影することが出来た。「いやぁ~、来て良かったよぉ~・・・」と何度も何度も思うのであった。
これが、 大隈半島の夕日のベストショットである。
結局、鹿児島市内へはフェリーを使わずに鹿児島湾に沿って遠回りをして向かった。見るものを見たので「あとはどーでもいいや」て言うのと、フェリー代をケチったと言うのが理由である。そんあな訳でホテルに着いたのは午後8時00分頃であった。晩メシを食うために天文館に行こうと思ったのだが、途中でたまたま通りかかった店になんとなく入る。すると、そこの大将がとてもいい人であった。
大将 「お客さんどちらから来たのですか?」
|∀・) 「神奈川です」
大将 「お一人で?」
|∀・) 「はい」
大将 「旅行ですか?」
|∀・) 「実は日本1週しています」
大将 「ああぁ~、いいですねぇ~。私も今の店辞めたらやりたいなぁ~と思っているんですよぉ~」
(以下省略)
それから、色々な話をした。大将だけではない。女将や他の人も、とても優しくていい人であった。
今日1日最後のシメは、地元の人達の暖かい心であった。たまたま入ったお店でまさかこんな展開になろうとは・・・・・
午後10時00分に店を出た俺は、ホテルの前に屋台のラーメン屋があったのを発見していたので、そこでラーメンを食いホテルに戻り、今日は終了である。旅を始めて22日目、今までで最高の思い出が出来た。今日の事はずっと忘れないであろう。この旅で何かが変わるかもしれない。そう思った。そして、また明日に備えるのであった・・・。






