10月18日   富山市内のホテル

 午前6時40分、昨日に引き続き早起きな展開。決して早く寝た訳ではないのだが、目覚めは思いのほかバッチリであった。フロントに鍵を預けて外に出る。向かった先は、マシーンではなくホテルの送迎バスである。マシーン乗り捨て企画第3弾の開始である。今日は去年来てすっかり気に入ってしまった所に行く。

             バスに乗ること約10分、JR富山駅に到着。

 さて、マシーンを乗り捨ててまで俺はどこに行くのかと言うと、JR富山駅に併設されている富山地方鉄道の電鉄富山駅から電車に乗って立山まで行く。そして、お目当てはその先にある立山黒部アルペンルートである。去年はマシーンで立山まで行ったのだが今回は最初から電車で行こうという訳である。電鉄富山駅の窓口でチケットを購入。立山黒部アルペンルート分もセットになった往復切符で料金は12850円。実は結構高いのである。しかし、高いのには訳があり、それは現地に行けば分かる。                            

 これが今回俺が乗る電車、7時27分発の普通電車立山行である。いかにも地方らしい2両編成のこじんまりとした電車だ。

                            

 さて、 終点の立山までの所要は約1時間である。時間帯が通勤通学の時間帯であったので、車内は女子高生女のコにほぼ占領される。車内はラブラブキャピキャピラブラブした笑い声があちこちで聞こえてくる。そんな中、観光に行こうというのは俺を含めて極僅かであった・・・(まぁ、当然だが・・・)。そんなラブラブキャピキャピラブラブした笑い声の中、俺は勿論平然と( ̄^ ̄)としていた。(まぁ・・・心中は|∀`)であったが・・・・・あせる

 女子高生御一行は途中駅で降りた行った。降りたあとの車内はガラ~ンとしたものであった。俺を含めて乗っているのは数人であった。また、景色も次第に田んぼが広がる景色から山の中を走ると言った感じになってきた。

 午前8時31分、終点立山に到着。ここが、立山黒部アルペンルートの富山県側の玄関口である。ホームに降りた人は俺を含めて数人であったのだが、俺は思わぬ光景を見るのであった。

 ここから先の移動手段はケーブルカーなのだが、その改札口には「!!!」と言わんばかりの人・人・人!!!まだ8時30分なんですけどねぇ・・・。もうこんなに沢山の人がいるんですかい・・・・・。これはちょっと驚きであった。えっ
                            

 さて、この立山黒部アルペンルートはどうしてこんなに高いのか?そもそもこのルートは富山県と長野県の間を立山連峰の山々を縦貫して1本のルートにしたのであるが、実は、このルートはマイカーの通行は一切出来ないのだ。マイカーで来れるのは富山県側で言えばこの立山駅までなのだ。そこから先に移動する為にはケーブルカー・高原バス・トロリーバス・ロープウェイと言った多彩な乗り物を乗り継がなければならない。これが料金が高い理由である。しかし、この高い料金を払ってでもここには行く価値がある。それは、このケーブルカーの改札口で並ぶ人を見れば納得であろう。 

 8時47分発の臨時便に乗る。このケーブルカーは標高475メートルの立山駅から標高977メートルの美女平と言う所まで、標高差500メートルを約7分で結ぶ。最大傾斜は29度、もはや坂ではない、斜面である。 

       8時54分、美女平駅に到着。そして、ここからは高原バスに乗る。

 高原バスは、美女平から標高2450メートルの室堂平まで、標高差1500メートルを一気に登る。途中、弥陀ヶ原・天狗平で下車する事も可能で、終点の室堂平まで所要は50分である。まぁ、マイカーは一切いないので渋滞は絶対存在しない。いやいや、素晴らしいねぇ・・・。
                            

 バスは森を抜けると高原を走って行く。ここからの景色は文句なしである。カメラはずぅ~っとフル稼働であった。除雪車の前を通り過ぎると高原は山に変わりついに雪が・・・。確実に標高が高くなっていることを実感できた。





 午前9時54分、室堂平に到着。標高は2450メートル。雲と同じ高さ、もしくはチョイ上と言った感じであった。ちなみに、気温は4℃で旭岳よりは寒くなかった。しかし、所詮4℃だ・・・・・(((゜д゜;)))あぁ・・・寒い・・・。ここはとにかく見所満載だ。去年は6月に来て雪の為行けなかった所もあるので、今回はその行けなかった所にも是非行きたいと思っている次第である。

 売店で昼メシの弁当を買い、散策開始。まずはみくりが池です。

 さらに進むとなにやら煙がもうもうと立ち上る所が見えてきた。ここは地獄谷といって、湯気やら熱湯やらがこれでもかと湧き出しているのである。去年、雪で通行止めの為来れなかった場所と言うのは、実はここなのである。去年のリベンジ、早速向かう事にした。

 ここに行くまでの道のりはちょっと厳しかった。階段が急なのと一部凍結していたからだ。何度か滑りそうになったが無事に到着した。

 見渡す限りの湯気と熱湯である。これを見る限りここは確かに地獄のような所であった。しかし・・・


 この熱湯は言うまでもなく全て温泉温泉である。いたるところで「ボコボコ」と沸いている。しまいには川となって流れている始末だ。ちなみに、遊歩道内でも小さな水溜りかと思ったら手を入れてみると実は温かかったりした所がいくつもあった。そうか・・・。実は、ここは温泉天国ではないか!「地獄谷、そこは地獄ではなく天国でした」これが俺の結論であった。

 地獄谷という天国を抜け、山小屋の前を通り過ぎ、たどり着いた場所はキャンプ場であった。時計を見ると午前11時15分、歩き始めてから1時間以上が過ぎていた。日も昇り気温も上昇していたせいか、いくらか汗ばんできた。「・・・・・メシにするか」丸太に座り、売店で買った弁当とお茶を出し、「ここをランチタイムの場とする!」という事にした。360度雄大な山々に囲まてランチと言うのもなかなかいいモノであった。おにぎりお茶・・モグモグ・・・(´~`)あぁ・・・おいちぃ・・・♪♪♪





ちなみに、このテントは・・・?誰かこの雪山にアタックしているのであろうか・・・・・

弁当を食い、しばし休憩した後、さらに移動。今度はキャンプ場の上からの景色である。

 ちなみに、このロッジには地獄谷で見た温泉に入ることが出来る。みくりが池温泉と言い、日本最高所の温泉である。入浴料は600円である。今回は時間の都合で入浴はしなかった。


 そして、また別な場所に移動。ここは去年も来た場所で、俺自身もよく覚えている。ここで俺は去年、国の特別天然記念物である雷鳥を見たのだ。雷鳥は氷河期の終わりと共に気温の低い高山に移動して生き残った貴重な鳥で、日本全国で約3000羽しかいないそうだ。その約3000羽の内の1割がここ立山に生息しているとの事である。去年は、手を伸ばせば触れる距離で最高の写真を撮ったのだが、今回は時期が遅かったので見かけることはなかった。
                            

 午後12時40分、室堂平のターミナルに戻ってきた。約3時間のお散歩であった。いやぁ~、改めていい所である。ビデオもデジカメも超フル稼働であった。ここに来る時は容量の大きい記憶媒体を持って来るか、もしくは画質を下げるかしないと間違いなく足りなくなる。ちなみに、この時点でビデオはちょっとピンチであったので途中で撮影は止めた。まだまだ、この先に行かなくてはならないからである。

 ターミナルへ戻って来た俺は次の場所へ移動する事にした。去年はこの室堂平で引き返したので、ここから先は未知の世界である。(ちなみに、引き換えした理由はお金がなかったからしょぼん初めて来て、まさかこんなにお金が掛かるとは思わなかったのだ)

そして、移動手段は非常に珍しい「トロリーバス」である。

 トロリーバスは、天井にある架線から電気をとってそれを動力として動く。まぁ、電気自動車と言ったところか。しかし、法律上は「無軌道条電車」といい、見た目は全くバスなのだが実は鉄道なのである。ちなみに、このトロリーバスは現在2社が運行しており、2社ともこの立山黒部アルペンルートに存在する。つまり、ここに来ないと乗れないと言う非常に珍しい乗り物なのである。そんなトロリーバスに乗り、立山トンネルと言うトンネルを通って向かう先は大観峰と言う所である。所要は約10分。室堂平同様、ここも見事な所なのである。

 午後1時10分、大観峰に到着。標高は2316メートルで、ちょうど室堂平の山を挟んだ反対側に位置する。ここから見る北アルプスの山々や黒部湖、そして、斜面一面(タンボ平)に広がる景色は文句なしである。

この大観峰から先は黒部平・黒部湖と続いている。そこへ行く為にはロープウェイに乗らなければならない。そのロープウェイがこれである。最大の特徴は、反対側の駅までの間に支柱が1本もない事だ。斜面(タンボ平)の景色を堪能してもらう為らしい。しかし、ホント反対側の駅までダラ~ンとぶら下がっているだけに見えるなぁ・・・

                            そして、これが反対側にある黒部平駅である。
                            
 大観峰の景色を堪能した俺は、ロープウェイに乗り黒部平を目指す。ロープウェイに乗っている間はまるで空中を散歩しているようであった。その見事な景色はこんな感じである。





                  余す事無くお見せいたします。

 午後1時40分、黒部平に到着。標高は1828メートルで、斜面(タンボ平)を挟んで大観峰の反対側にあたる。


 こちらも余す事無くお見せします。もうねぇ・・・ありがたいですな・・・洗われますな・・・言葉も特に必要ございません。

 すっかり洗われた俺は、最後の移動をする為にケーブルカー乗り場へと行く。これに乗ると黒部湖・黒部ダムへと続く。
                            

          このケーブルカーはひたすらトンネルの中を行くので景色もへったくりもないのでこれだけである。

 午後1時50分、黒部ダム・黒部湖に到着。まずは黒部ダムである。総工事費用513億円(今の値段にしたらいくらでしょう?)・人員1000万人投じ、7年の歳月を掛けてを昭和38年に完成した。当時、工事は困難を極め犠牲者も出たそうだ。その、血と汗と涙の結晶がこれである。

 それにしても、高けぇ~~~~~~~・・・・・・実際、身を乗り出して撮影したのだが、ちょっと怖かったねぇ・・・・・。高所恐怖症の人はダム側は見ないほうがいいかも知れないねぇ・・・。ちなみに、ここでは観光客のために水門を開けて豪快な放水を見せてくれたりもする。ただし、期間限定の為今回は見れなかった(来る時期が遅かったのでやってませんでした)

                ここからの景色も非常に見事であった。 

 そして、これが黒部湖である。この黒部湖には「ガルベ」という遊覧船が運航していて、所要30分程で1周する。しかし、乗り場がどこにあるか分からなかったので断念した・・・。

 ダムの東側にはダムの建設で命を落とされた方々の慰霊碑がある。今、こうして電気があるのも、水害を防げるのも、俺がこうして観光できるのも、この方々達のお陰なんですねぇ。感謝しなくてはいけません。なんかNHKのプロジェクトXを思い出しましたねぇ。そう言えば、何年か前の紅白歌合戦で中島みゆきがここで歌いましたよねぇ。♪「風のなかのすぅ~ばるぅ~ 砂のなかのぎぃ~んがぁ~(以下省略)」♪変わりに大音量で歌ってあげました(ウソです)。

 さて、時刻は午後2時00分を回っていた。この先にはもう1つのトロリーバスがあり、扇沢というところにつながっている。この扇沢はもう長野県で、さらにその先は信濃大町へと続いている。俺が今回買った切符はここが限界で、この先に行く予定はなかったので引き返すことにした。

 午後3時30分、来た道を逆走して室堂平に戻ってきた。ここで俺は美女平に戻る最終バスギリギリまでねばる事にした。室堂平から夕日を撮影しようと言う訳である。実は、今回の旅ですっかり「夕日マニア」なってしまっていたのである。ここまで、色々な夕日を見てきたが、ここの夕日は文句なしであろう、と勝手に想像して日が沈むのを待つ事にした。
                           

 午後4時40分、最終バスは5時に出る。それまではギリギリねばったのであるが・・・・・時間が迫ってきたのでここで断念した。まぁ、でもそれなりのモノは撮影できたのでいいでしょう。

 建物の中に入り、バスを待っている間、撮影できたのでやってみた。

 午後5時00分、美女平行きの最終バスが来たので乗る。バッテリー・DVDの残量からして非常に厳しいものがあったので最後にバスから山々を撮影して終了する事にした。いや~、もうちょっといい画が撮りたかったなぁ・・・というのが本音であった。


            まぁ、でもいい感じでは撮れたんですがねぇ・・・・

 もう、この段階でカメラのバッテリー・DVDの残量も極僅かであったのでしまう事にした。そして、景色を眺めていたら・・・「!」

いやぁ~、なんか大袈裟かも知れないが運命を感じたねぇ・・・。しかも、バスが態々徐行までしてくれてねぇ・・・。「運転手さん、ありがとう!」と言った感じであった。再びカメラを出し、残りのバッテリーとDVD残量が無くなるまで撮影する事にした。

そして、その成果がこれである。2年連続でここに来たが、今年も最高の写真が撮れた。もうねぇ、ここは何回でも来ますよ。これからもリピートさせていただきますよぉ~♪

 こいして、カメラのバッテリー・DVDの残量は完全に無くなった。撮影はここまでである。まぁ、あとは帰るだけだしねぇ。美女平からケーブルカーに乗り立山駅に戻り、そのまま18時08分発の普通電車電鉄富山行きに乗る。富山駅に着いたのは19時13分、そこからはまたホテルの送迎バスに乗ってホテルに戻る。部屋に戻って本日は終了である。今日の晩メシは奮発して居酒屋へ行きビールを飲んだ。いやぁ~美味かったぁ~♪あとは温泉に入って寝て明日に備えるのであった・・・。ぐぅぐぅぐぅぐぅ