10月16日    秋田駅前のホテル
                          
 午前8時50分、ちょっと遅めの起床である。昨日、白神山地に散々ボッコボコにやられた俺とマシーンはさすがにヘトヘトであった。昨夜は風呂上りに足ツボをやってもらったりと、自分で自分の労を労う有様であった。情けない・・・・・。まぁ、でも昨日よりはいくらか元気にはなった。これが救いであろうか。ちなみに、このホテルでやっと洗濯をする事ができた。溜まった洗濯物を一気に片付ける事が出来た。これも救いであろうか。

 午前9時30分、ホテルを出発。今日の行程は秋田を出て山形を越えて一気に新潟まで行く。しかも、ひたすら一般道だ。相当走る事になるであろう。モタモタは出来ない。しかし、俺は思った。「俺、秋田で何もしてねぇ~じゃん・・・」初めての秋田県、何もしないでただ通り過ぎるだけというのはどうであろうか?あまりにも芸がない。それにビデオの映像もネタがない。それではイカンであろう。しかし、何をしたらよいものか・・・。秋田で思い浮かぶものがない・・・。ハタハタ?きりたんぽ?食い物ではちょっと・・・・・。そこで、ガイドブックの登場。そして・・・・「これだ!」と決めたもの。「なまはげさん」である。つまり、男鹿半島へ行こうと言う訳である。男鹿半島は進行方向で言うと新潟とは正反対、昨日来た道を戻る事になる。まぁ、でもそんな遠くないであろうと言う安易な考えの基、一路男鹿半島を目指すのであった。

 秋田市内の中心地から昨日通った国道7号線を逆走し、途中の追分と言うところで国道7号線をそれた。そして、午前11時30分、俺はガススタを発見。「・・・・・汚いから洗ってもらおう」昨日の白神山地でドロドロに汚れたマシーンを、せめて外見だけでも綺麗にしようということで洗ってもらう事にした。

                          

                           いやいや、おかげでピカピカになりました♪

 午後12時00分、洗車と給油を済ませた俺は再び男鹿半島を目指して走り出す。それにしても今日は天気がいい。雨の心配はまずないであろう。ノンビリとした道をノンビリと走るのであった。

 しばらく走ると、国道101号線と合流。目の前には寒風山が見えてきた。男鹿半島がそう遠くない事を感じさせた。
                           

 そして、午後12時30分、なまはげ館に到着。ここには男鹿地区のなまはげが勢ぞろいしている。また、なまはげのお面を作る行程や実際になまはげの映像なんかも見せてくれる。ここの入場料は500円なのだが、俺は800円の券を買った。実は、このなまはげ館の隣には男鹿真山伝承館というのがあり、そこでなまはげの実演を見せてくれるというのである。「そりゃあ、見なきゃねぇ・・・」と言う訳である。

 そもそも、このなまはげは秋田県の男鹿半島にのみ伝わる伝統的な行事。毎年、大晦日の夜に一軒一軒訪ねては「泣く子はいねぇが~。怠け者はいねぇが~」と言いながら、小さい子供達を恐怖のどん底に叩き落すのである。とは言っても、このなまはげは悪いヤツではないのだ。1年間の無病息災と幸せを願ういいヤツなのだ。また、1年間、怠けたりだらけたりした人を戒めると言う意味もあるらしい。ただ、顔はオニだし、包丁をブンブン振り回すもんだから・・・。ちなみに、このなまはげは男鹿半島だけのモノであるにも関わらず、地域によって顔やしきたりが違うのだ。角があったり無かったりと言った感じで色々あった。


 午後1時20分、なまはげ館を一通り見た俺は隣にある男鹿真山伝承館へ行った。何でもこの茅葺き屋根の建物は築100年だそうだ。その建物に靴を脱いで入る。中は昔ながらの建物で薄暗い。しかも木の扉が思いっ切りあけると「ピシャーン!」と言った感じで開くようになっていた。

 実演は午後1時30分からで、結構見に来ている人は思いのほかいた。その中でも俺が注目したのが4人で来た家族連れ。しかも、子供2人は小さい・・・。「・・・・・餌食だ♪」そんな展開を期待した俺であった。そして・・・・・・・

 実演開始。なまはげさんは見事期待に応えてくれたのであった。(笑)

 午後1時50分、実演終了。いや~良かった。実に良かった。昔ながらの伝統を守りつつ、今風にアレンジして楽しませてくれた辺りはアリだなと思った。「ミツコ」には笑ったねぇ(笑)そして、子供2人だ。小さい女の子は20秒ともたず撃沈・・・・。小学生くらいの男の子も最初は我慢していたが、結局最後は撃沈させられた。男の子を撃沈させた時は「おぉ・・・さすが」と思わず感心してしまった。また、実演の冒頭ではなまはげの由来なんかの説明もあった非常に分かりやすかった。いやいや、「いいモノを見たねぇ・・・」そんな気分で男鹿真山伝承館を後にしたのであった。
                             

 さて、朝コンビニでちょこっとしか食べていない俺はさすがに腹が減ったので「何か食いたいなぁ・・・」と言う事になった。で、到着したのが男鹿海産物センター。何かないかなぁ・・・と思い入ったら・・・・・。
                             

                                こちらのウニ、400円で~す♪

 午後2時50分、男鹿市の中心地を走るも特に何も発見する事は出来ず・・・。「・・・・・そろそろ新潟に向けて走ろうかなぁ」秋田市内から新潟まで軽~く300キロくらいはある。しかも、俺は昨日の道を逆走して今男鹿半島にいる。この辺が潮時であると判断した俺は新潟へ向かうことにした。

 国道101号線を秋田方面へ戻り、さらに県道56号線で海沿いを南下。そこから国道7号線に出てひたすら道沿いに走り新潟を目指した。途中、道の駅岩城と言うところにより腹ごしらえをした。いくらなんでも昼メシがウニだけではもちません・・・。つい、臭いに誘われた俺はこんなものを買ってしまったのであった。

 午後5時00分、俺は秋田県をなめていた・・・。よくよく地図を見ると秋田県て結構広いのねぇ・・・。パパッと抜けて山形県かなぁ・・・なんて思っていたら、これが抜けないのねぇ・・・。日はすっかり暮れてきて夜になるのは時間の問題であったが、まだまだ秋田県であった・・・。

 午後5時45分、ついに真っ暗になった・・・。しかし、まだ秋田県であった・・・。「・・・・・マズイなぁ・・・・・」夕方の時間帯と言う事で交通量が思いのほか多いのであった。渋滞はしていないのだが、思うようなペースで走れている訳でもなかった・・・。新潟に着くのは果たして何時であろうか・・・。不安は募るのであった。

 午後6時30分、ようやく山形県に突入。酒田市に到達した。しかし、新潟県はこの山形県の先だ・・・。しかも、この山形県も思いのほかデカイ。いつの間にやら、新潟までの道のりは過酷なものになったいった・・・。

 午後7じ40分、いよいよ厳しくなってきた。この段階で新潟まで107キロの標識を確認。しかし、今どこを走っているのかが全く検討つかない・・・。山形なのか新潟なのか・・・。それさえも分からなくなってしまった。ただ、走っているだけ・・・。新潟に向かっているのは間違いないのだが・・・。マシーンは問題ないが、俺には次第に疲労が蓄積されていったのであった。

 午後8時20分、山の中でセブンイレブンを発見。「救われた~・・・」ここで晩メシにする事にした。とりあえず、ここの店舗名から新潟県の朝日村である事が確認できた。ここまで、県境の標識を全く見なかったので現在地が全く把握できなかったのだが、ここでようやく確認が出来た。しかし、新潟市内まではまで70キロ近くある。新潟県がデカイことに関しては承知済みであったが、この時間でまだこんな状態であることが、俺をウンザリさせるのであった。しかし、行かない訳にはいかない。明日の予定も絡んでいるのだ。「行かなくては・・・・・」半ば朦朧としながらも進むのであった。

 午後9時30分、ひたすら走ってきた国道7号線が新々バイパスという名前になった。片側3車線の広い道に変わった。そして、新潟の中心地の街の灯りが見えてきた。「もう少し・・・・・」ゴールはもうすぐそこであった。

 午後9時45分、バイパスを下りた俺は新潟市内に到着。ホテルまであと数キロと言う所まで来たのであった。すっかりヘトヘトな俺は、「とっとと風呂に入って寝るぞぉ・・・」という事しか考えられない状況であった。

 そして午後10時00分、やっとホテルに到着。長い長い移動の果てについに新潟市の中心地に到着したのであった。なまはげを見に男鹿半島まで戻った事は間違っていたとは思わないが、その先の行程に着いてはホント油断したとしか言いようがない。

とにかく、もう昨日同様ボロボロであったのでとっとと風呂に入って寝た。今日はこれにておしまいである。