10月15日 弘前市のホテル
本州シリーズの初日、午前7時30分に起床する。昨日、北海道シリーズを終えてすっかり達成感に浸ってしまった俺であったが、一夜明けて素に戻った。「・・・・・ゴールはまだ先でしょうが・・・・・」旅はまだまだ終わらない。佐多岬まで南下は続くのだ。そう思うのであった。
午前8時50分、ホテルの駐車場にて出発の準備をする。しかし、雲行が・・・。どうも今回の旅はここまでイマイチ天候に恵まれない。まぁ、これっばかりはどうしようもないのだが・・・。雨だけは降らないで欲しいものだ。
午前9時15分、ホテルを出発。いよいよ本州シリーズの開幕である。今日の行程は、県道28号線を進み世界遺産の白神山地を目指す。そして、白神山地を越えて日本海を目指す。日本海に出たらそのまま海沿いを南下し、今日のゴールは秋田県である。今回旅をするにあたり、決めていた事に「まだ行った事がない県5つの内、4つは行く」と言うのがあった。秋田県はその4つの内の1つなのである。そんな秋田県を目指すべく、弘前市内を抜け、岩木山を眺めながら県道28号線を走るのであった。
さて、白神山地を目指すにあたり、俺には1つの不安があった。それは、白神山地を抜ける道のことだ。実は、地図には「悪路注意」と書いてあったのだ。「悪路?」はて・・・?「悪路」と言われてもねぇ・・・。一体どの程度の悪路なのか・・・。ただ、どの道その道を通らない限り秋田県にはたどり着けないので行くしかないのだが・・・。まぁ、狭いとか舗装状態が悪いといった程度であろう。まぁ、なんにしても行ってみないと分からない。そんな感じであった。
午前9時40分、白神山地ビジターセンターに到着。ここで、白神山地の成り立ちやブナの原生林について学ぼうと言う事にした。また、白神山地の観光情報も入手しようということにした。
そもそも、白神山地が世界遺産に登録された理由は16971haにも及ぶブナの原生林にある。大昔、ここは海の底だったのだ。そんな場所にブナの林が出来たのが今から約8000年前から9000年前で、その当時の自然が今もほとんど手つかずで残っているからだそうだ。これほどの規模の原生林が手つかずで残っているのは世界でも数えるほどしかないらしい。15分ほどのビデオシアターではそんな白神山地に生息している動植物達や原生林の生い立ちについて上映していた。ちなみにこのビデオシアター、あまりにデカイスクリーンでしかも立体的に見えたりなんかして、しかも音響も素晴らしかったのですっかり目が回り酔ってしまったのであった。( ̄* ̄ ;)オェ・・・
また、展示コーナーではブナの一生が分かりやすく説明してあった。
はじめはこんなもんなんですねぇ・・・・・。それが・・・・・時が経つにつれ・・・・・
10年・20年と経ち・・・・・やがて・・・・・
何百年という長い長い歳月をかけてやっと1本の気になるのである。いやぁ~、人間のなんと小さいことか・・・思わずそう感じてしまったのであった。
午前、10時45分、ビジターセンターを出発。ビデオシアターのお陰で少々酔い気味であったが、先を急ぐ事にした。ビジターセンターで情報を収集した所、まぁ~思いのほか見所満載で・・・。で、どうしようか考えた結果、ちょうど暗門の滝と言うのが通り道で行きやそうであったのでここに決めた。県道28号線を更に進み白神山地を目指す。
すると、道は次第に険しくなってきた。登り勾配で道幅は狭い、カーブもキツイ。地図に書いてあった「悪路注意」も肯けるものがあった。でも、これなら問題ないであろう。むしろ、こんな感じの道だったらマシーンは得意である。そんな感じであった。
そして、午前11時10分、アクアビレッジというところに到着。ここはちょうど暗門の滝への玄関口で、駐車場だけでなく売店や公園なども綺麗に整備された所である。俺はここにマシーンを置いて、暗門の滝まで歩く事にした。
それにしても、こんなデカイ観光バスもあの道を通って来たのであろうか・・・?運転手さんの腕を尊敬します・・・。
ここが暗門の滝へと続く遊歩道の入り口。いざ!スタート!!![]()
この入り口から滝までは大体1.5~2キロほどある。ただし、道のりは楽ではない。勾配もあるし、何と言っても道が狭いのだ。奥に進めば進むほど道は狭くなりすれ違う事も出来なくなるほどだ。場所によっては渋滞するほどだ。だから、所々でガイドさんが交通整理をしていた。そうでもしないと進むことも戻る事もできないのだ。不便ではあったが、それでも進むのであった。
すれ違う旅に足止めをくらいながら歩くこと50分、ようやく暗門の滝に到着した。しかし、到着といってもゴールした訳ではない。と言うのは、この暗門の滝と言うのは全部で3つある。つまり、まだ上流に2つあるのだ。行く体力はあったのだが、道が狭く、すれ違う旅に足止めをくらってしまうので自分のペースで歩くことが出来ない以上、これ以上時間を潰す訳にはいかない。何と言っても、今日は秋田県まで行かなければならないのだ。この時点で時刻は午後12時00分。俺は第1の滝だけ見て引き返す事にした。
30分程歩いたであろうか、どうにかこうにか広い道まで戻ってきた。このまま行けば1時には駐車場に戻れるのだが、ここで俺は違う道を発見。川沿いではなく、森の中を進む散策道が目に入ったのだ。ブナの森の中を歩くのも悪くはないかなぁ・・・と思ったのだ。「・・・・川沿いよりは空いているからこっちから行こう」という決断をして向かう事にした。
しかし、この決断がいかに安易であったか・・・歩いて10分もしないうちに思った。険しい・・・・・実に険しい・・・・・。山をナメてました・・・・・。と言うか、「散策道」と言う文字に騙されました。散策するには十分な道ではあったが、前に進むことで精一杯な俺としては散策どころではなかった。「散策道」は「試練の道」であった・・・・・。
どうにかこうにか散策道の頂上に到着。ここでようやく景色を眺める余裕が出てきた。しかし、疲労は思いのほか激しい。汗もダラダラであった。しかし、ここから先は下りだ。時間もまだ余裕がある。5分ほど休憩して再び歩くのであった。景色やブナの木を眺めながら歩いていると「♪♪♪」と余裕も出てきた。「いや~、天気も良くて気持ちいいなぁ~♪」と思っていたら・・・・・。
こんな木を発見してしまったのである・・・。まさか・・・こんな所でねぇ・・・。旭山動物園にもマナーの悪い観光客がいたが、ここにもいたのである。まぁ、観光地全ての悩みと言ってもいいのかも知れないが・・・・・。しかし、酷くない!?マナーの悪さと言い、モラルのなさと言い、常識のなさと言い、ヘドが出ますな!!非常に不愉快であった瞬間であった。![]()
午後1時30分、駐車場に到着。アクアビレッジないの売店できのこ汁とおにぎりを買って軽く腹ごしらえをし、また、リンゴの直売もしていたので2つほど買った。青森と言えばリンゴの産地だ。買わないわけにはいかない。「まぁ、車の中で食べよう」と思いながらマシーンのエンジンをかけアクアビレッジを出発。いよいよ白神越えである。「さぁ~行くぞぉ~!」と思ったその時!俺は自分の目を疑ったのであった。
道が・・・・・道が・・・・・舗装されてないではないか!!!!!地図に書いてあった「悪路注意」の真の意味はこの事であったのだ・・・。まさか・・・・・・・しかし、どこまで続くのか・・・・・。すぐ終わるだろうと思っていたら・・・・・
続くんです・・・・・42キロも!ヤバイよ、これは・・・・・。これはラリージャパンごっこの比ではない・・・・・。とにかく、滑るだけではない。轍も深いのだ。ただでさえ車高が低いマシーンにこれはキツイ!走るたびに床下から「mxcンkdsh具画rjg345hkぁsdfvjウェrjt8hrlfksどぇんjgれdfk9歩下dklvcmンでjv:;pぢうtg8位wsdc。・さdg地う543うt8943えrmv、frgl:;54いt9054れhjんkさdfclさld@pqwkf;lksdんぎお4」というあり得ない異音が・・・・・。マシーンが悲鳴をあげているようであった。とにかく、俺はこの道が終わるまでビクビクしながら走った。走っている間、一番不安だったのがタイヤであった。まず、根本的にタイヤが道に合っていない。ラジアルとは言えスポーツタイプのタイヤであったが論外であった。そして、最も恐れたのがパンクである。当然、舗装されてない道では至る所がデコボコしている。そのデコボコが尖っていたりしようものなら・・・・・。しかも、マシーンの後輪は北海道で発覚した片減りしたタイヤだ。もう刺さって下さいと言っているようなモノである。そして、トドメは「携帯が圏外」であること。誰も助けてくれません。とにかく、俺はこの道が終わるまで祈りながらの走行となったのである。![]()
一体どれだけ走ったであろうか・・・。途中、道が広くて舗装されているところに出たので、マシーンを停める事にした。まずは、マシーンの点検。もうねぇ・・・見るも無残にドロドロであった・・・。とりあえずタイヤは無事であった。しかし、フロントスポイラーには無数のキズが・・・
そして、散々異音を立てていた床下はあまりよく見えなかったが不安でしょうがなかった・・・。これが白神山地の本当の姿なのだ。マシーンを停めた所から見た景色は最高であったが、その道のりは非常に厳しいものであった。これは白神山地からの試練だ。容赦なく白神山地は俺に牙をむいて来たのである。ちょっとでも油断すれば俺はやられる・・・。パンク攻撃をくらうであろう・・・。再びマシーンに乗り出発。舗装された道はちょっと進むとまた舗装されてない道に変わったのであった。
ここは県道28号線、決して道を間違えた訳ではない。この道は間違いなく日本海・その先の秋田へとつながる道なのである。
午後3時30分、アクアビレッジを出発してから2時間、ようやく試練は終わったのであった。途中何度も折れそうになった。4日目の北海道の夜道以来、ベッコベコにやられたのである。舗装された道がホントありがたかった。もうこの先こんなひどい道はないであろう。今日が試練のピークだ。そう思ったのであった。
午後3時40分、十二湖に到着した。白神山地の西側には十二湖の湖があり、その内の1つがここである。ここも、紅葉が見事であった。まぁ、試練を乗り越えたご褒美といったところであろうか。
しかし、ご褒美はこれだけではなかった。午後4時、県道28号線をさらに走る俺の目についに日本海が見えてきたのである。
こうして、県道28号線は国道101号線と合流。左折した俺は日本海に沿って更に南下するのであった。それにしても、日本海の夕日は見事であった。これがもう1つのご褒美である。いや~頑張って抜けた甲斐があったねぇ・・・・・。
国道101号線を南下すると能代市に到着。ついに秋田県に突入である。「4つのまだ行ってない県」の1つで初秋田県と言う事になる。さて、能代市と言えばやはりバスケである。まぁ、能代工業の学生を見たわけではないのだが、そんな事が頭に浮かんだのであった。ここから国道101号線は国道7号線と合流する。この国道7号線はこれから南下して行くにあたりしばらくお世話になる道となる。
午後7時10分、秋田駅前に到着。ホテルにチェックインして今日はおしまいである。今回俺が泊まるホテル、非常にイイ♪駅前なのに温泉大浴場つきだ。まぁ、狙ったのであるが・・・・・。どうやら正解のようであった。お部屋も非常に綺麗であった。
しかし、今日はヘトヘトである。白神山地は想像を遥かに超える試練の場所であった。マシーンもドロドロである・・・。明日は洗ってあげようかなぁ・・・。そんな事を思いつつ、今日はこれにておしまいである。(@ ̄ρ ̄@)zzzzZZzz....







