読書雑記

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読書日記。

ほとんど自分のためのものです。



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「新卒一括採用」は、就労未経験者の若者が、在学中に選考を受け、卒業と同時に入社し就業する、企業が一定の時期に一括して採用する枠組みである。


新卒一括採用とは何なのか。何が問題なのか、誰にとっての問題なのか。


自身の就職活動、大手企業の採用担当、中堅私大教員としての就職支援等、複数の立場で新卒一括採用に関わってきた著者だからこそ書ける、「悪者」にされてきた新卒一括採用の誤解をとく好著。



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1940年代から80年代まで執筆を続けたリチャード・デミングの作品。本国アメリカにおいて電子書籍で復刊されたのを契機に日本でも翻訳・発刊されたようです。

執筆された時期が半世紀以上前でも古さを感じないのは最近に翻訳されたからでしょうか。





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三宅香帆さんが薦めていたので、読んでみたらとても良い本でした。

カウンセリングとは何か、という問いと筆者の答えを通じて、カウンセリングのみならず、心とは何か、心の非常時とは何か、自己(身体含む)や世界と心の関わり、生活や人生の危機をどう乗り越えていくのかなどについて、いろんなことを教えてくれます。

カウンセリングに少しでも興味があれば、専門家(を志す人)でなくても、(今のところ)カウンセリングは自分には関係ないと思っている人でも、得るものはたくさんあると思います。

ためになるというのもありますが、カウセリングの事例やカウンセリングを不思議の国に例えて説明を進めていく手法など、単純に読んでいて面白い本です。ユーザー(カウンセリングを利用する人を本書ではこう呼びます)の物語を紡ぐのが、カウンセラーの仕事であるとすれば、優れたカウンセラーの書いたものが面白いのも納得です。

実際のカウンセリングにおいて、転移といって、ユーザーの人生の中で反復された人間関係がカウンセラーとの間でも再現されることがあるそうですが、愛情や信頼といったポジティブな感情のみならず、憎悪や不信といったネガティブな感情も受け止めなければならないカウンセラーの仕事は本当に厳しいものだと思います。昔読んだ河合隼雄さんの本に、一緒に死にたくなったり、自身もカウンセリングを受からと書いてありましたが、よくわかります。

今年1冊目の本にして既にベスト本の予感です。



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芦川さんの何ともいえない描写が絶妙です。
こういう本を続けて読むのは耐えられないですが、芦川さんのような人に遭遇した時の免疫になると思います。



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後半まで事件の糸口が全くつかめない。

それでいて、全く退屈しない。