残り数秒の悪魔…(フットサルワールドカップ準決勝)
フットサルワールドカップ 2008ブラジルは、準決勝の2試合が行われました。1試合目はブラジル×ロシア。何とかロシアも食いついていったのですが、1点ビハインドの状況で、残り3分にロシアが決定的チャンスを外した所で運の尽き。ブラジルは残り2分でダメ押し弾を入れて4-2で決勝進出をしました。こちらについて色々と触れたい気持ちはやまやまなのですが…。
今日のエントリーで触れたいのは、2試合目のスペインvsイタリアです!!
と、とんでもないことが起こりました!!!こんなことがあっていいのか!?と、そんな大きな事件!です。
▼前半はハイレベルな拮抗する戦い。前半4分にダニエル(スペイン)が決めて1-0。その後半6分にフォーリア(イタリア)の素晴らしいゴールで1-1と追いつきます。そのまま後半20分が終了し、延長戦(5分ハーフ)に突入します。
この延長戦は、ファールカウントはそのまま引き続きます。スペインは5つと、あと一つのファールでイタリアに第2PKが与えられることになります。
【両軍の思惑】
簡単に言えばコチラです。
スペイン→ファールが出来ない。しっかり守ってカウンターを!
イタリア→積極的にゴールを狙い、あわよくばファールを!
▼イタリアは、この思惑通り、ファールをもらいに行こうとしますが、審判がなかなか笛を吹いてくれません。
すると延長前半4分、フェルナンダウ(スペイン)がゴール!!
延長後半。ここでイタリアのナンド・グラナがパワープレー。すると延長後半3分、パワープレー中にナンド・グラナがゴール!!なんとギリギリに追いつくという展開。PKかと思ったのですが…
【問題のシーン】
▼試合は、残り12秒、いよいよPK戦に突入という線が強くなってきました。
このままPKに行くと、やはり世界最高のGKと言われるL・アマド(スペイン)と、好セーブ連発のフェラー(イタリア)の対決が見られて楽しいかな!なんて思っていました。
すると、残り6秒。不用意なベルトーニ(イタリア)の斜めのパスを、マルセロ(スペイン)がハーフウェーラインあたりでインターセプト。右サイドにいたキケにパスをし、ワントラップへ中に流しました。するとそのボールがフォーリア(イタリア)の足元に当たり、ゴールポストに当たります。そのボールは再びフォーリアの足元に。かきだそうとしますが、その勢いは止まらずゴールイン。ということで…
フォーリアがオウンゴール!!!
しかし時計は残り0秒を表示しています。
喜ぶスペイン、既に0秒だったと主張するイタリア。両軍、オフィシャル席に詰め寄り押し問答!!
ここから場内混乱状態がしばらく続きます。
結局ゴールは認められ、3-2でスペインが決勝戦進出、ブラジルと対戦することになりました。
【検証】 ※画像をクリックしてください。
この混乱は、当然、タイムアップ前の得点だったのか、それともタイムアップ前だったのかということになります。
国際映像では、
ゴールを割る前は0秒になっています。これだとノーゴールです。
もちろん、この国際映像(及び場内)のタイムとオフィシャルタイマーがリンクしていればという条件がありますが。
ただし、一つだけ怪しいとすれば…
残り12秒の時点でボールがタッチを割り、イタリアのボールになりました。
イタリアはすばやいリスタートをしましたが、審判はやり直しを命じます。
しかし、その間、国際映像のタイムは進んでしまいました。表示は進んだ時間分戻らず、リスタートのタイムは9秒からスタート。
本来なら12秒ですが、3秒進んでいます。
ということは、
●ベルトーニのパスをインターセプトしたマルセロのシーン 表示6秒+進んだ秒数3秒=残り9秒
●フォーリアがオウンゴールをしたシーン 表示0秒+進んだ秒数3秒=残り3秒
試合は、タイムキーパーの計測のみが全てですので、真相は分かりませんが…。
正式な結果を聞きたいですね!!
【悲しいリスタート】
さて、フットサルは、バスケットにあるブザービーター(0秒の時点でのゴール)は認められていません。
限りなく0秒に近い状態でゴール判定となった場合、1秒だけ戻してキックオフされて終了します。
CS放送では終わった後でしたが、このスペインvsイタリア戦でも、1秒だけ戻し、タイムアップで終了としました。
イタリアにとって、非常につらい1秒だったことでしょう。
最高の試合を見せてくれたイタリア。3位決定戦で、ぜひロシアといい試合を見せて下さい!
【本当に怖い、“残り1秒”。】
スポーツは何でもそうかもしれませんが、本当に終了のホイッスルまで何が起こるか分からないのがフットサルです。私も昔所属していたチームにて、残り1秒のCKで入ってしまい、降格の憂き目に遭った経験があります。逆に残り1秒でゴールをし望みを繋いだことも…。
今回、きっとFIFAの判断は正しかったのだろうと思います。ポイントは、残り6秒(上の理論で言えば)にて、本当にしてほしくない、不用意なパスをしてしまったことだと思います。ベルトーニとフォーリア。ベスト8の試合で値千金の同点弾を叩きこみ大活躍をしたベルトーニと、この試合で同点弾を入れ延長戦まで持ち込ませたフォーリア。この2人が絡んだ敗退劇とは、なんと皮肉なことでしょうか。
それでもこれが現実、結果なのです。残り30秒、2点ビハインドでも平気でゴールが入ってしまうようなスポーツが、我々が携わるフットサルです。選手が文字通り最後まで気の抜けない、大変なスポーツですね。
いや、本当にこんな大変な出来事が起きるとは思いませんでした。
さぁ、いよいよフットサルワールドカップも決勝戦。
ブラジルvsスペイン。誰もが望んだカードです。世界最高の試合が見られるのは、とても幸せなことです!
試合はすぐそこ、楽しみに待ちましょう!!
試合予定 10/19(日)21:20~24:00 フジテレビ739にて
(3位決定戦は土曜日に放送されます)


