お相撲の立合いについて。
今日は話題を変えてお相撲、そしてルールの話。
どんなに良いものであろうとも、ルールの浸透というのは簡単に行くものではありません。私たちフットサルの世界に生きる人々も、常にルールの中で動いていますが、年度が変わり、シーズンインの前には競技規則や様々なレギュレーションが変更します。そして、この時現場は、少なからず混乱します。
では、こう言った変更がシーズン途中で突然、変わったとしたら…??
▼土俵では大混乱
現在行われている秋場所より、立合いでの両手付きの徹底をという決定が、武蔵川新理事長より出されました。
この決定は、さほどマズくないかな、と思っていますが、問題はシーズン中というか、場所直前の決定だったということ。場所中、何度も取り直しが行われています。
今まで、力士同士の呼吸があえば立合い成立になっていたのが、完全につかないとダメになってしまったので、さぁ大変。手着き不十分として取り直しという場面が連発。
今日も嘉風vs千代白鵬戦では、なんと6回の取り直し。
続く春日王vs高見盛戦も何度も取り直し…。
▼イーブンの難しさ
相撲は仕切りでほとんど決まると言われるほど大切なものです。だからこそ、五分にならねば不公平です。が、本当の五分というのは、基準点が曖昧なものほど、難しいものです。相撲の立合いは「そんなもの合わせれば簡単じゃん」というほど軽いものではないと聞いています。どちらも有利な形で立ちたいのですからね。
実際の仕切りではどちらかが相手に合わせる形にならねば、現在の状態では、いつまで経っても成立しません。ならば、やはり力士同士の呼吸が優先されるべきではないのかな、と個人的な感想を持っています。
力士がそれぞれ盛り上げていっている中、呼吸が明らかに合っているにも関わらず、リプレイでのスロービデオじゃないと分からない程度の呼吸の合わなさで止められ取り直し、なんて、集中力を欠きます。
その取り直し後の一番は、おうおうにして、非常に凡戦でつまらないものです。最高地点まで高めた気力が萎えているのはミエミエです。
さぁ、このルールは、一体、誰の為のものなのでしょうか。
大相撲秋場所 「待った」5回、千代白鵬と嘉風を厳重注意
大相撲秋場所12日目の千代白鵬・嘉風の取組で、行司の木村恵之助から「待った」が5回かかったことから、三保ケ関審判長(元大関・増位山)は2人を審判部に呼び、厳重注意した。双方の手つき不十分に加え、敗れた千代白鵬は、下がる際に礼をしていないとして行司から2度注意されていた。
三保ケ関審判長は「2人にはあまりにも合わせる気がないように見えた。幕内は一流の力士。決められたことは守りなさい」とたしなめた。千代白鵬は無言だったが、嘉風は「立ち合いが成立した時とそうでない時との差を感じない。直前に厳格化されても」と戸惑っていた。
(毎日新聞)
全く嘉風関の言うとおりだと思います。少なからず浸透期間を設けるべきではないだろうかと。
何か明確なルールがないと難しいのかもしれませんね。アマチュアのように最初は両方とも手を付き、行司の掛け声でスタートとかくらいしますか(笑)。
しかし決まった以上、力士も頑張らねばなりませんし、どのような状態であれ対応してこそプロとの意見もあるでしょう。が、このあまりにも乱暴なやり方が支持されているかどうかは、両国国技館に集ったファンの皆さんの反応を見れば一目瞭然ではないですかね。審判部長も行司も、少し気の毒に感じます(笑)。
▼次の場所までもっと考えて下さいヨ
ルールは、総じて力士の為のみにあらず、関わり興味を持つ、全ての人のためにあると思っています。そのルールに則ることこそ、何かを楽しむことができるのです。
ですが、どんなに良いルールを立てても、また、今回のような、本来のルールであり、かつ、一番整合性が取れている、本来のルールを明確にしたとしても、実際のオペレーションを含めて考えねば、単なる悪法と捉えられてしまいますよ。
少なからず、相撲ファン(私もですが)は、この何度も繰り広げられる立合いの取り直しには辟易しています。日本協会の方々、どうか一考を。色々不祥事が続き焦る気持ちも理解できますが、一つ一つクリアしていかないと、意味ないんじゃないですか?
相撲離れが加速されないよう、もっと考えてみてはいかがですか?
最後に、垣添関、ガンバレ!! ←個人的に応援しています