今朝の読売新聞（大阪版）の一面は、大きなニュースで埋まっていま
した。
俳優の森繁久弥さんがお亡くなりになられた記事。大阪で市橋達也容
疑者が逮捕された記事。それと、奈良の纏向（まきむく）遺跡で、卑弥
呼の宮殿か？と想像される建造物跡が出土した記事です。
市橋容疑者が建設作業の仕事を見つけた、日雇い労働者が仕事をも
らうために集まっている大阪西成区の職安の前は、若いころ手配師の
おっさんから日雇いの仕事をもらってあちこちの（建設）現場を、ウロウ
ロしていたとき、よく人が足らないと現場へ行く前に、適当な作業員を
探すために行きました。
そのことを、書こうかとも思いましたが・・・卑弥呼関連で遺跡の発掘
調査のことにします。
遺跡の発掘調査の仕事をしたことがある人は少ないと思いますが・・・
早い話、単純な肉体労働です（笑）
ただ、ひたすら穴を掘るだけです。何も考えずに掘っていても、不思議
なもので、昔、何かがあった地層になれば、自然といろいろなものが
出てきたり、地層が分かれてたりします。
柱が埋まっていた跡や、溝の跡、建物の基礎の跡などが浮き上がって
きて、皆さんが、テレビや新聞などで見る遺跡の状態になってきます。
その頃になると、大学の先生がゼミの生徒などを引き連れてやって来
て出土したものを持って帰ったり、刷毛でそのあたりを、チョッロとなぜ
て、いかにも、自分たちが発掘しました、と言う感じで仕上げていきま
す。
ちなみに、私が発掘をしていたのは、名神高速の大阪と京都の真ん中
の梶原トンネル横にあった古墳群です。
梅雨前から秋口にかけての暑い時期でしたので、麦わら帽子をかぶっ
て作業をしていまいした。私のセルフイメージとしては、帽子をかぶって
遺跡の発掘をしていますのでインディー・ジョーンズ
のつもりりでした。まあ、今であれば、携帯で写真の一枚でも撮り思い
出に残しておいたんですが、何しろ、２０年も前の話ですので・・・
ところが、一緒に仕事をしていた後輩の平（ひら）やんは「田中さん、どう見
てもカールおじさんですけど・・・」
と、失礼なことを言うていました。
大阪モンは、口が悪くていけません・・・