おはようございます。
飲食店で働く人の成長をお手伝いする、心理カウンセラーの高橋ひでです。
仕事柄学生の子たちと一緒に仕事をする機会に恵まれています。
大まかな方向性を示したら、具体的な動き等は営業中にその都度説明しているのですが、
時々明らかに表情に「?」が見える時があります。
「何かわからないことでもあるの?」
少しでも疑問を無くしたいため、
必ずそう言った表情をした子たちには聞くようにしているのですが、
たまに「常識って何ですか?」という質問をもらいます。
おそらく僕が無意識のうちに、説明の中で
「常識では○○なんだけど、忙しい時とかはお客様優先でいいからね」
などと話しているのだと思いますが、
その言葉の中の「常識」の部分がイマイチ通じていないようなのです。
考えてみれば、確かに40代後半のおじさんと、10代から20代前半の学生たちとでは、
住んでいる世界が全く違います。
僕が当たり前だと思うことが、実は非常識だったりすることも。
もちろんお店の中では僕の考えを理解してもらい、
その通りにやってもらうのですが、
説明をする際は、しっかりと言葉を選び意味を伝えるべきだと反省しました。
また、とあるコミュニティに参加した時のこと。
基本的に僕はサービス業しか経験がないため、
例えば公務員の方々などとは、
仕事のやり方というか、取り組み方というか、
スタンスが全く異なります。
なので、そういった方々が大勢いるコミュニティの場合、
全く話が噛み合わないことがあります。
自分の中では常識だと思っていたことが、
全く通じない世界。
実は生活の中で至る所に存在しているんですね。
◆
人によって異なる常識というもの。
いったいどれを信じればいいのかと悩んでしまいそうですが、
大切なことは自分が生きている世界でのみんなの感覚であり考え方。
飲食店で言えば、何よりもお客様が最優先であるべき。
例えば温かい料理がキッチンの中で出来上がっているのが見えているのに、
誰も料理そっちのけで他のことをやっていたとしたら。
無性に腹立たしく思いませんか?
仮に急に上司から呼ばれていたとしても、
そこはお客様へ料理を出してから対応するべきです。
テーブルに置いてある調味料が無くなっているにもかかわらず、
一向にテーブルをチェックしない店員がいたら。
そんなお店は2度と行きたいと思いませんよね。
会社の運営も同じ。
売上が欲しいからと席数を確保するのは大事な考え方。
しかし、厨房を狭くして導線を悪くしたあげく、
作業がしにくくなっているにもかかわらず、
想定した売上に達しないという話はよく聞くこと。
コミュニケーションエラーで行き違いが生じたことを、
さも相手が悪いかのように言いくるめてしまったら。
おそらく信頼関係は音を立てて崩れていってしまうでしょう。
◆
上に挙げた話は全て、
「こうした方がいいよね」と誰もが思うやり方に反した例ばかり。
つまり、常識がずれてしまっているため、
結果的に双方に悪い結果が訪れています。
昔お店の失敗でお客様に大変な迷惑をかけたことがありました。
誠心誠意お詫びし、言葉だけでなくお客様のご自宅にお伺いし、
カタチでもお詫びを示しました。
その時お客様が言ってくれた言葉が忘れられません。
「こちらこそあの時は言い過ぎたね。
ここまでやってくれてむしろありがとう。
常識のある店長で良かったよ。」
何を行い、どういう言葉を発するか。
しっかりと場の空気を読んで、
双方がハッピーになるような正しい常識を持ちたいものですね!
■【今日の質問】
「あなたの常識、その場所では正しいですか?
■【今日の名言】
「運は我々から富を奪うことはできても、
勇気を奪うことはできない。」
(ルキウス・アンナエウス・セネカ|ローマ帝国の政治家)
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【今日の「ヒント」】
どんな環境にもある場の空気。
しっかりとその空気に合った常識を身にまとい、
正しい言動を行えるようにしたい。
常識は人を幸にも不幸にもするものだから。
最後まで読んでくれて、ありがとうございます(^^)
今日もあなたの心が動きますように。
では、またあした!