「火垂るの墓」が有名ですが
僕の中で圧倒的に大好きなものが
「かぐや姫の物語」なんです。
日本古来の昔話である、
竹取物語が
こんなにも奥の深いものだとは。
かぐや姫が、
なぜこの地に来たのか。
なぜ月へ帰らなければならないのか。
なぜ月へ帰りたくなったのか。
なぜこの地に残りたいのか。
生きる幸せとは?
愛する気持ち
親が子を思う気持ち
竹取物語って、こんなお話だっけ?
しかし、深く考えさせられました。
これは高畑勲監督の解釈であり
観る人に問いかけます。
この作品、キャッチコピーは
「姫の犯した罪と罰」なんですね。
穏便なものではないですが、
それが何かは語られていません。
罪とは、
月に住む者が
人間の営みにある、
人の感情に触れたいという
憧れを抱いてしまったこと。
罰とは、
実際にそれらに揉まれ、
喜びや悲しみ、優しさ、
怒りを味わってしまうこと。
最後には愛し愛された親と別れることの辛さなど。
お迎えに来た月からの使者は
まるで神々のようです。
羽衣を着せられると全ての感情を失います。
遠く離れた地球を振り返り、
涙するかぐや姫。
涙の理由は覚えているのか
理由がわからず涙したのか
おそらくは
月へ帰った後も
地球を眺めては涙が出るのかもしれないですね。
昔話では
不思議なお話だった竹取物語を
こんなにも愛らしい作品として
表現してくださった高畑勲監督の
ご冥福をお祈りします。