『プリンセス トヨトミ』綾瀬はるか インタビュー | 綾瀬はるか応援blog☆CyborgSheFC☆僕の彼女ははるか!

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『プリンセス トヨトミ』綾瀬はるか インタビュー


400年前と現実がリンクし、大阪が「全停止」する奇抜な物語の『プリンセス トヨトミ』。実は「歴史モノが好き」という綾瀬はるかが、謎に迫るちょっぴり「天然」なヒロインへの役づくりなどを語った。

「原作のスケール感が、映画になってさらに大きくなった」


実際に働く調査官のバッグの中身も参考に!

?? 『プリンセス トヨトミ』は驚くような設定ですが、出演が決まったときはどんな印象をもちましたか?

綾瀬はるか(以下、綾瀬):出演が決まって原作を読んだとき、不思議なストーリーだと思いました。わたしはもともと歴史モノが好きなので、歴史上の人物と現在がかかわる展開に、一緒に冒険しているみたいにワクワクさせられました。

?? 今回演じた鳥居忠子は「会計検査院調査官」という、あまり身近で出会う職業ではありません。役づくりも大変だったのでは?

綾瀬:もちろんどういう仕事なのかを調べましたが、監督との衣装合わせのとき、検査官の人たちの衣装や髪形、バッグの中身を資料として見せてもらい、それが役立ちました。鳥居の衣装や髪形は、その資料を基にして、実際の検察官に近いイメージになっているんです。

?? 調査官のバッグには、何かユニークな物も入っていたのですか?

綾瀬:紙をめくるための指サックが必需品なんです。みんなそれぞれ好きな色や形があるみたい。わたしも鳥居を演じるとき、サックを着けましたよ。

?? 確かに調査官の雰囲気が出ていましたね。綾瀬さん自身も計算が得意だったりして?

綾瀬:いやいや、別に得意じゃないです。昔、そろばんを習っていましたけど、映画の中で電卓をパチパチ打っているシーンは適当ですから(笑)。



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明るさ満点の現場でチームワークも完ぺき

?? 鳥居を演じるにあたって、何か注意したことはありますか?

綾瀬:監督からは、常にテンションを落とさないようにと言われました。鳥居は、周りよりテンションが高いキャラクターですから。わたしは、普通に演じるとどうしてもテンションが低めになってしまう。そのたびに監督からは「下がってきたよ!」と注意されました。


?? ハイテンションの綾瀬さんに比べ、共演の堤真一さんはクールな演技でしたね。

綾瀬:堤さんは役の上では寡黙ですが、現場ではよくしゃべっていましたよ(笑)。どんな現場でも撮影中は緊張感がありますが、今回は笑いの多い現場でした。映画に映っている雰囲気とはまったく違うかもしれません。

?? そこに岡田将生さんが加わり、3人の掛け合いからは笑いも生まれていました。

綾瀬:岡田くんは、演じた旭ゲーンズブールみたいにピリッとした部分もあるし、かといって、あんなに話しかけづらくはない。どちらかというと彼は、現場で「いじられキャラ」でしたね。わたしもちょっといじりましたよ(笑)。「おまえに言われたくない」「わたし、年上なんだけど!」みたいな感じで、本当に楽しかったです。堤さんも含めて、3人のチームワークは良かったです。

?? 大阪ロケで印象に残った思い出を教えてください。

綾瀬:無人の商店街を走ったりもしましたが、一番忘れられないのは、大阪府庁での撮影です。府庁の前に5,000人ものエキストラの方々に集まってもらい、夜から朝方まで撮影が続いたんです。そのスケールに圧倒されました。じとーっと熱い空気の中、わたしも必死で頑張りました。

→ 「食べるシーンは個人的に観てもらいたい!」


?? 大阪の名物・お好み焼きが出てきましたね。綾瀬さんの好きな、お好み焼きは?

綾瀬:そうですね......やっぱり豚肉が入っているのがいいですね。あとはイカ玉もいいかな。

?? 鳥居がお好み焼きを何枚も食べるシーンもありますね。

綾瀬:そこは個人的に観てもらいたいシーンですね。食事のシーンって、映画の中の息抜きになると思うんですよ。物語はハラハラの展開なのに、鳥居だけは「まだ食べてるよ」みたいな(笑)。その辺りで映画全体のバランスがとれているんじゃないでしょうか。食べながらセリフがあると難しいですが、今回は結構黙々と食べていますから。

?? では鳥居のお好み焼きのように、綾瀬さんがつい「おかわり」してしまうものは?

綾瀬:ごはんですね。おかずがいっぱいあれば、やっぱりお米を食べたくなっちゃいます。

?? 鳥居が新幹線の窓から、富士山の麓に十字架を見るシーンが印象的です。綾瀬さんも、故郷の広島に帰るときに、ホッとする風景はありますか?

綾瀬:窓から見える風景や駅ではないですが、小学校や中学校時代に歩いていた家の近くの道を目にしたとき「あぁ懐かしいな」って感じることはありますね。


笑いや親子愛、隠し味も観てほしい作品

?? 原作から読んでいた『プリンセス トヨトミ』が映画として完成したことで、感慨も大きいのではないですか?

綾瀬:原作や脚本を読んだときは、ものすごく壮大な物語なので、どんな映像になるのか想像もつきませんでした。例えば重要なシーンで赤い絨毯(じゅうたん)が出てくるのですが、完成作を観て「こうなっていたのか!」と素直に驚きました。そういったシーンがいっぱいあります。原作のスケール感が、映画になってさらに大きくなった気がします。

?? では改めて、この作品の魅力を教えてください。

綾瀬:題材がすごく面白いです。実際に生きていた歴史上の人物が、現代と何らかの関係があって、その謎を解いていって、奇想天外なストーリーになっている。そして意外に笑える要素もあるし、親子の愛でホロリとくる場面もある。壮大な物語なのに、エンターテインメントになっているところが魅力です!

?? 万城目学さんの作品はドラマ「鹿男あをによし」に続いて2度目ですが、万城目作品ということで、隠し味もあるようですね。

綾瀬:玉木宏さんが出演すると聞いたときは、面白いアイデアだと思いました。1日だけ撮影に参加してくれましたが、「鹿男」を見ていた人は「おおっ!」と思うはずですよ。

?? では最後に女優としての今後の目標を聞かせてください。

綾瀬:これからも演じさせてもらう役に一つ一つ愛情をもって、撮影期間中に後悔しないように、頑張っていきたいです。初心を忘れず、自分にしかできない演技を大切にしていけたらいいですね。

取材・文:斉藤博昭 写真:高野広美 編集:シネマトゥデイ

出演/堤真一、綾瀬はるか、岡田将生ほか

監督/鈴木雅之

公開日/2011年5月28日

 『プリンセス トヨトミ』