この男は38歳にしてブルース、それもシカゴ・ブルースに目覚めました。
それまで頑なに黒い音楽を拒んでいたにも関わらずだ。
ストーンズ等でも馴染みのあるchessの諸作でさえDisc Beatバイト時代に今は亡き師匠・佐伯公一氏に「聴かんかぁ!コリャ!」と無理強いされたトラウマが避けさせる原因になったのだろう。
一通りは聴くに聴いたがやっぱり苦手だった。
私は脂っこいミュージシャンは苦手だった。
自分が薄いからだろう。
汗臭いのもだ。
だからヴァン・モリソン、ブルース・スプリングスティーン、ボブ・ディラン
駄目だった。
でも不思議な物で加齢と共に受け入れられる事もある。
30目前にしてロック、フォークの上記3人はすんなりと身体に入った。
でも黒いのは駄目だった。
それから10年、40を目前にして。
かつて師匠に奨められ「イイかな?」程度に思ってた物が無性に聴きたくなった。
JuJuでKing Sunny Ade
ReggeaでThe Culture
申し訳無い…今ではズブズブにハマってます。
Reggaeなんてダブ迄掘り下げてるしね。
そしてSecond Line Funkを通過しChicago Brues他。
今はChessやAlligator物に夢中です。
40にして勃つです(笑)
Howlin' Wolfと言えば『Moanin' at the moonlight』ですが個人的には通称『Rockin' Chair』と呼ばれ続けた本人の名前からのアルバムであるChessでのセカンドの方が好きである。
今話題のZeppなんかもやってた『Spooneful』やStonesのイギリスで初めて1位になった『Little Red Looseter』、Robert Crayのデビュー曲『Who's been talkin'』等あっと言う間に両面が過ぎる。
ただCDじゃ醍醐味は味わえないのでは?
せめて紙ジャケで雰囲気だけは感じて欲しい物だがね。