地獄のホットロッド | アッシュのブログ

地獄のホットロッド

"Hot Rods To Hell" (邦題:暴走52マイル)
1966年 アメリカ映画
監督: ジョン・ブラム
出演: ダナ・アンドリューズ、ミムジー・ファーマーほか

ダナ・アンドリューズといえば、「ローラ殺人事件」「堕ちた天使」などのフィルム・ノワールでタフな男を演じた名優です。個人的には「ローラ~」もですが、"Where The Sidewalk Ends"の役の狂おしさがいいですね。

そんなダナも、60年代になると出演作の傾向に異変が生じます。
不思議な映画だらけというか、ダナがやらなくてもいいんじゃないか?と言いたくなるようなC級映画が目白押しです。
本作もそんな1本。
概略を手短にいえば、暴走族と普通人のオッサンの決闘、です。
深夜に時間を無駄にするには最適な映画ですね。

しかし、この映画の見所は、まさにダナ。

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彼の演じる主人公のクソオヤジっぷり。
恐ろしく頑固。とにかく人の言うことをきかない。
オレが正義。
まるで往年のフィルム・ノワールの役柄のまま、いつのまにか歳をとってしまったかのようです。
これを楽しめるかどうかが、本作の評価を大きく左右するでしょう。

でも、彼も以前はクソオヤジじゃなかったのです。
彼を変えてしまったのは、不幸な交通事故です。

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無謀運転の車と正面衝突し、車から投げ出されたダナ。
彼のまわりには、同じく車から投げ出された、家族のためのクリスマスプレゼントが散りばめられています。

この事故で背骨に損傷を負ったダナは、以前のようなビジネスマン生活に復帰することは不可能となりました。
交通事故のフラッシュバックに悩まされ、性格的にも堅くなってしまいます。
しかし、引きこもってもいられませんし、知人からの紹介で田舎で売りに出ているモーテルを購入し、モーテル経営で暮らすことにしたのでした。

そして、一家は車でお引越しです。

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そんな道中。
詳細は省きますが、ダナがうっかりクソオヤジっぷりを発揮してしまったために、暴走族に追い回されるはめに陥ります。


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背中が痛いのにハンドルを離さないクソオヤジ。
その言動が、妻をおびえさせ、娘を非行に走らせ、暴走族を挑発する。
おおむねこの男のせいで事態は悪化の一途を辿ります。

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そして、ついにクソオヤジの本気モードでの反撃が始まるのでした・・・。

こんな映画ですが、「激突!」「ヒッチハイク」「悪魔の追跡」などの一本道系サスペンス映画につながるルーツとみることもできます。
意外なことにそれなりにスピード感もあったりします。
しかし、とにかくダナがそういう要素も全部食ってしまっているのでいけません。
こんなに感情移入を拒否するタフガイもめずらしい。