ザ・キャッチャー さらにネタバレで | アッシュのブログ

ザ・キャッチャー さらにネタバレで

先の記事で書かなかったことをもう少し追記しておきますw

この映画の何がおかしいかって、一番おかしいのは、最後まで殺人キャッチャーの顔がよくわからないことです。
映画の中でマスクが取れる場面が2回ありますが、1回目はすぐに自分でかぶり直しています。
(だったら取れた意味ないじゃん!)
これはキャッチャーが転倒するシーンなので、多分、撮影中のアクシデントで取れただけなんでしょう。

2回目は、ヒロインが、倒れているキャッチャーのマスクを外すシーンなのですが、ここでなぜか画面では顔がほとんど見えないアングル。
ヒロインが「ジョニー!!」って叫ぶんです。
その前にチラっと触れられていたおかげでキャッチャーの名前がジョニーであることを覚えていれば、かろうじて話はつながるのですけれど、肝心の顔は見えません。
こういうのって、マスクを外したらその正体は意外な人物だったとか、スゴイ凶悪顔が出てきたとかいうのが王道です。それなのに顔が見えないって何それ?って思いますよね。

また、ジョニーは父親殺しの伝説の人物のはず。
それなのに顔を一目見ただけで誰だかわかるなんて理解不能です。

結局最後までよくわからないままです。わからないことばかり。
彼がなぜ、今、球場で人を殺し始めたかもわかりませんし、なぜキャッチャーの格好をしているのかもわかりません。
それどころか顔もわからない。
スピルバーグの「激突!」を思い浮かべた人もいるかもしれませんけど、全然違いますからw

これ、はっきり言ってお話がつながっていません。
また、キメのショットが欠落しているという前代未聞の欠陥映画とも言えます。
撮るべきショットを撮ってなかったか、あるいは何らかの事情でカットせざるを得なかったかで、映画として完成できなかったというのが真相じゃないですかね。
球場のロケは、どう見てもせいぜい3日間くらいで撮影されていますが、そこで何か問題があってつながらなくなってるんじゃないかなあ。

そう思う根拠が、実は他にもあります。
まず、全体的に無駄に長いシーンが多いです。
冒頭のキャッチボールしごきの場面でも、観客を序盤で眠らせようとしているかのごとくテンポが悪い。
昨日紹介した、バットでズンズンのシーンもボールで殺害シーンも、もっとテンポよくやった方が絶対面白いのに無駄に長いです。
ヒロインが歩くシーンが多いのも気になります。
各部が無駄に長いのに、全体としては77分しかない。これは逆に短過ぎます。
やはり編集の時点で素材が足りてなかったのでしょう。

さらに、こういう映画につきもののエッチなシーンがほとんどない。
脱ぎそうな人が出てくるけど最後まで脱ぎませんw
カメラの前で脱がせるにはお金が必要ですからw

ジョニーの少年時代と現在とをつなぐエピソードを追加して、ジョニー登場やバットで乱闘などのキメのシーンをもっとしっかり作って、あとはもう少し合理的なプロットをつけたら、なんとか格好がついたはずです。
でも、未完成に近い状態で出すしかなかった。
本当に予算が乏しかったんでしょうね。


酷評してきたこの作品ですが、私は、アイディアとしてはそんなに悪くないと評価していますw
製作者にもっと予算とスキルがあったなら、きっと面白い映画ができたでしょう。
バカ映画の原案としては決して悪くないですよww