抜杉の日々 | アッシュのブログ

抜杉の日々

まあ、いまさらの話でしょうし、素人の考察なのでかなり荒っぽいと思いますが、お客減少についてちょっと考えて見ます。

お客がゴッソリ減った昨今のホール風景ですが、そもそもどんなお客が減ったのでしょうか。
勝てなくなったパチプロ?
出費が限界を超えたパチンコ中毒の多重債務者?

いえいえ。
減ったのは中間の人たちですよね。
いわば普通のお客。
それも、健全なレベルの収支の人たち。

そもそも、パチンコ客を大別すると、3通りにわかれると私は考えます。
パチンコを打たねばならない人
パチンコが大好きな人
パチンコがそれほど好きじゃない人

パチンコを打たねばならない人にも大別して2通りあります。
経済的理由からパチンコを打つしかない人たち、つまりパチンコのプロというか、パチンコ生活者。
精神的理由からパチンコを打つしかない人たち、つまりパチンコ依存症の人。
この2グループは、収支において天地の差がありますね。

パチンコが大好きな人たち。
この人たちもいろいろだと思いますが、パチンコをやめるとか、パチンコを打つ頻度を下げるといった選択肢も持っているのが、依存症やパチンコ生活者とは違う点です。
多少条件が悪くてもパチンコにこだわるのがポイント。

パチンコがそれほど好きじゃない人たち。
普通の人ですね。
暇だから打つ。面白そうだから打つ。お金がほしいのでやってみる。
嫌になったらやめる。お金がなくなったら打たない。
パチンコがなければ他の娯楽をする。

これらの人たちが、どのようにホールから去っていったのか。
あるいは、どのようにホールにしがみついているのか。
それを、荒っぽい、いい加減な試算ではありますが、数字を使って考えてみましょう。

まず、1時間に2万円相当の現金投資を行うものとして、リターンがその9割程度の人がいたとします。
凡之介さん(仮名)としましょうか。
彼が1ヶ月に現金投資で20時間打つと、40万円投資して、36万円のリターンがあります。
月平均4万円負けですね。

ここで、凡之介さんの行きつけのホール「抜杉会館」が釘やスペックをきつくして、従来より出玉を1割減らしたとします。
0.9×0.9=0.81で、8.1割になります。
凡之介さんの場合、投資金額はそのままにリターンは1割減って32.4万円獲得となります。
つまり、40-32.4=毎月平均7.6万円負けになります。
このように、ホールが出玉を1割減らすと、凡之介さんは負けが倍近くまでかさむようになります。

では、収支がトントンだった人はどうなるか。
こちらは、裕太郎さん(仮名)としましょう。
40万投資で40万リターン。
お金を払わないで遊べるというレベルですね。
しかし、抜杉会館が釘を締めると、このリターンが、40*09=36となります。
裕太郎さんの収支は月平均4万マイナスとなります。
タダで遊べたのが、4万負けに大きく転落ですね。
(タダで遊べるレベルの人がすんなり転落するかどうかという問題はありますが、一旦こうしておきます)

さて、もともと大敗していた人たちはどうでしょう。
逝造さん(仮名)としましょうかね。
保留4個でも全力で打ちながら液晶をなでている逝造さんの場合。
リターンが8割だったとすると、従来は40万投資で32万リターン。
毎月8万負けです。
貯金?何それ?
抜杉会館が釘を締めた結果、さらに出玉が1割減ると・・・
32*0.9=28.8
40万投資で28.8万リターン。
逝造さんは毎月11.2万負けです。

負け金額の増え方に注目すると、
凡之介: 3.6万
裕太郎: 4.0万
逝造 : 3.2万

このように、もともとの成績が良かった人の方が釘の影響を大きく受けていますね。
しかも、裕太郎さんはもともとはタダで打てるレベルだったのに4万ずつ請求されるようになるわけで、たまったものじゃありません。

当然ながら、裕太郎さんはもっと良い釘を探すでしょうし、それが難しいとなれば他のホールに行ってしまうかもしれません。もともとプラマイゼロで打てたのですから、釘やスペックに神経をつかっている人です。
勝てないという状況を理解したら、あるいは、パチンコをやめるかもしれませんね。
とにかく、こんなに負けることを許容するはずがありません。

凡之介さんの場合、負けがほぼ倍になります。
毎月4万負けても打っていたのは小遣いでなんとかなったからですけど、小遣いが急に倍にならない限り、今までのように打つことはできません。
さりとて、パチンコをズバっとやめるとなると、4万の小遣いの使途が他に必要です。
そんな趣味でもあればよいですが、そうでないと結局抜杉会館に舞い戻ってくることになるでしょう。
従って、打つ頻度を下げるか、低玉貸しを打つようになることが考えられます。
その場合、予算は依然として月4万程度でしょうね。

逝造さんは負けが10万オーバーの大台に乗る計算でした。
このクラスの人はもともと有り金全部突っ込んでいるレベルなので、お金か時間かどちらかの制約で打つ度合いが決まっていると考えられます。
逝造さんがお金に不自由していなければ、11.2万ずつ負けるようになるでしょう。
お金はないけど時間はあるとしたら、大敗を重ねた後で、次第に負けを減らす策を考えるようになるんじゃないですかね。しかし、時間をつぶす必要はある。従って、逝造さんは低玉貸しに移ると思われます。
その前に大敗を重ねる可能性も高いですけれど、生活破綻してもなお打つのでなければどこかで考えるはずです。
凡之介さん以上に、パチンコをやめるという選択をとりづらい逝造さんですから、時間とお金のバランスで最大になるところまで打ち続けるんじゃないでしょうか。
ただ、低玉貸し専門になって負け金額が減る可能性も若干ありますね。
月5~11万くらいのペースで負けるといったところでしょうか。
一時的にはもっと負けるかもしれません。

さて、パチンコ生活者の金太さんはどうか。
金太さんがジグマだったら、抜杉会館の中に残った甘調整の台や調整に隙のある台、潜確台を確実につかみ続けているでしょう。
抜杉会館にこだわらないようならば、他のホールに行くかもしれませんね。
いずれにしても、金太さんが抜杉会館の釘調整の傾向にすんなり従うことはありません。
生活がかかっていますから。


結局、ホールがちょっと釘を締めたらどうなるか。
・ボロ負けの人は、ボロ負けのままホールに居座る
・普通にやや負けの人は、出費を抑える工夫をしながらもホールには通う。稼動は下がるかもしれない。
・ちょい負け~ちょい勝ちくらいの人は、パチンコ自体打たなくなる可能性がある。
・常勝の人は、相変わらず常勝のままホールに居座る。常勝を維持できなければパチンコをやめる。

こんな感じでしょうかね。
渋釘やボッタスペックが増えると、まず中間層、それもレベルが少々上の方の人たちに大きなダメージを与えて、そこから影響がだんだん下に広がると考えられます。
ホールを去っていった人たちは、どちらかというとホールの利益にはあまり貢献していなかった人たちといえそうです。
渋釘化とともに低玉貸しを併設したホールは、凡之介さんの居場所を提供することで、レベルが下の方の人たちのダメージを緩和しながら利益を確保しているといえるでしょうか。

収支だけでは人は動きませんね。
最初に述べた「パチンコがそれほど好きじゃない人」は、レベル的には凡之介さんか逝造さん相当が大半でしょう。
このタイプの人たちは、先に述べたような行動に出ないでいきなりパチンコをやめるかもしれません。
凡之介さんや逝造さんでも、パチンコ以外にお金や時間の使い道があればパチンコにはこだわらないですよね。
「パチンコが大好きな人」は、レベルはまちまちだけれど、ある程度合理的に行動するので、上記のパターンのような行動に出る可能性が大です。
「パチンコを打たねばならない人」は、変わらずホールに来ています。
ただし、生活を破綻させてしまった人は全く来なくなっているでしょう。

今もホールに残っているお客は、比較的レベルの低い側に偏っているといえそうです。
レベルが低くて、かつ、パチンコが大好きな人。
パチンコが大好きで負けても平気な人と、本当にパチンコしかない人がパチンコを打っている。
レベルが高めの人やパチンコがあまり好きじゃない人はもう来なくなった。

釘やスペックをきつくするほど、中間層の上の方からお客が減っていくでしょう。
下の方の人たちは一時的に負けが増えても、いずれ収支と遊ぶ時間のバランスをとってきます。
こうして、新台を求めて店内移動するコアなお客と、そこから脱落して低玉貸しで遊ぶお客ばかりになっていく。
新台の回収を強化しても、残っているお客の財源は増えない以上、新台を打つ期間が短くなるだけです。

ホールに来なくなった中間層を呼び戻すことはとてもむずかしいでしょうね。
抜杉会館がこれから釘をあけても、残っている「打たなくてはならない」お客、あるいは「パチンコが大好き」なお客の稼動をアップさせるだけで、多分利益アップにはつながらないでしょう。

どうせ廃人系のお客しかいないんですから、釘を開けるメリットはありません。
釘が締まっていても打つ人は打つ。
羽根物なんてなおさらですね。
釘が締まっていた方が、プロっぽい人が打たないので好都合です。

ホールが利益をアップさせるには、一時的には釘を締めればいいでしょう。
しかし、やがては稼動低下とお客の収支の合理化とのために釘を締めた効果がなくなっていきます。
減ったお客をもう一度呼ぶのは大変むずかしいですし、上記のようなしくみを考慮すると、長期的につなぎとめることはほぼ不可能です。
どちらかというと他店に行っているコアなお客を呼び寄せる方が賢いでしょう。
かくして、大量の新台、派手な台、ギャンブル性の高い台、錯覚しそうなスペックの台、超絶粗利の台がぞくぞくと設置されています。
閑散とした抜杉会館にも、超派手な台ばかりが並んでいることでしょう。


こういう状況だと思うのですが、なかなかハードランディングに至りませんね。
現状でも、意外といいところでバランスしちゃっているのでしょうか?