新潟市の美術館はワンダーランドらしい | アッシュのブログ

新潟市の美術館はワンダーランドらしい

すごいですね。
新潟市美術館。
カビや虫が発生して大騒動なんて、呆れてものも言えません。

土壁みたいなのを館内に作っておいて空調で管理?
専門家なら一様に、アホかと一言で切り捨てる案ですよ。
湿度を55%にコントロール?
窓を開けて換気?
寝言でももう少しマシでしょう。

まず窓換気は論外です。
真夏の高温高湿の外気を一生懸命に冷やして除湿して室内の環境を作っているのです。
それを外気と換気したらダメに決まってますよw
最後は空調機で冷やすしかないのです。
場合によってはヒーターもかまさないといけません。
そもそも真夏の新潟で外気が相対湿度55%以下になっているときがどれだけあるのか。
また、窓を開けて換気ということは、虫や雑菌、胞子などが侵入するもとです。
まともな美術館や博物館でそんなことを許容するところはないでしょう。

次に、塗れた土壁を室内に作っておいて、室内の環境で乾燥させることについて。
これも全く論外です。
通常、空調の性能を決める場合は、シミュレーションで最大負荷を導き出し、目標の温湿度になるように要求仕様を決めます。そして、それに基づいてシステムを構築するものです。
シミュレーションには含まれていない、べたべたの土の塊が室内にあったらダメなんですよ。
建物の空調設備では処理しきれません。
百歩譲っても24時間フル稼働が必須です。これは絶対に譲れません。空調機を止めたらそこでおしまいですよ。

まともな美術館や博物館は、恒温恒湿状態を理想として空調が計画されます。
そこまで行かなくても、緩やかな温度・湿度の変化に抑えるように徹底的に管理されます。
換気はなるべく少なく。換気する際には高性能フィルターを通して外部から物質が侵入しないように細心の注意を払うものです。

それが、部屋の中に巨大な泥のかたまりですからね。
雑菌や胞子、有機・無機の物質、水が大量に置かれたら、何もかも台無しです。

勝手な想像ですが、これは、わざと美術館を壊そうとする意図があったのじゃないでしょうか。
「開かれた美術館」というコンセプトは、なんとなくわかります。
要するに、「芸術」として囲いの中にしまいこんだものだけが芸術として価値を認められることに対するアンチテーゼなんじゃないですか(違ったらごめんなさい)。
芸術は至るところにあるよ、芸術は特別なものじゃないよ、芸術は人知のみがなせるものではないよというようなメッセージ。
もっと理論的にしっかり構築されているかもしれませんが、既存の美術館というシステムに懐疑的なことに違いはないでしょう。

外側から美術館のシステムそのものを揺さぶろうという人物を、敢えて美術館の館長にして好き勝手やらせたのが新潟市ということですよね。
既存の美術館のコンセプトとともに、既存の収蔵作品も破壊しようとしたわけです。
誰もそれを止められなかった。
先に書いたように、空調関係の知識がある人、美術館の設備に知識がある人なら一発でわかるレベルの話を主張できる人が皆無だった新潟市。

新潟市に美術館は必要なのでしょうか?

仮に必要だとして、果たして新潟市に管理できるのでしょうか?

国宝を招くどころじゃないですよ。
笑わせちゃいけないよ。


参考リンク:
新潟市美術館を考える会(http://rencam.info/wp/)