サディスト
"The Sadist"
1963年 アメリカ映画
監督・脚本:ジェームズ・ランディス
主演:アーチ・ホール・ジュニア
1960年代前半でこのタイトルですから、「サイコ」に触発されたのかなあと想像していたんですが、タイトルのインパクトだけですね。関連はありません。
この映画、何がスゴイかって、主役がスゴイ。
アーチ・ホール・ジュニア(Arch Hall Jr.)。
イイ顔してますよね。
アップになると眉毛つながってます。
こんな悪党面の俳優ですが、惜しいことに彼は10代後半~20代はじめにかけてわずか6本の映画にしか出ていません。
しかし、その出演作全てにおいて主役を演じています。
ジェームズ・ディーンかエルヴィス・プレスリーかという贅沢なキャリアですね。
"Eegah"では一転してヒーロー。
バンドでヴォーカルもやってます。
しかしどう見ても悪党面。
彼がこのルックスにして、なぜ上記のような華々しいキャリアをもつに至ったか。
ありがちな話ですが、お父さんが映画関係者だったからです。
アーチ・ホール・シニア(Arch Hall Sr.)。
向かって右側の座っているおじさんです。
まさに同系統の顔立ちです。
このお父さん、1930~40年代にかけて映画俳優として活動していました。
とはいえ、もっぱら脇役。
映画界の重鎮などではありません。
プロには違いないけれど、映画産業に関わったことのある「その他大勢」の中の一人ですね。
そのアーチ・ホール・シニアが、映画を自主制作に乗り出した。
主役は息子で決定。映画には息子のバンドも登場して演奏します。
一連のアーチ・ホール・ジュニア映画は、いわば彼らのホームビデオ作品みたいなものです。
他の出演者の経歴をみても、ほとんどがホール一家の映画にしか出ていません。
閉じていますw
フェアウェイ・インターナショナル・ピクチャーズ、およびラッシュモア・プロダクションズが、その制作・配給会社。
フェアウェイ・インターナショナルは数本、ラッシュモアに至っては2本しか扱っていない泡沫プロダクションであり、事実上、ホール一家の映画しか扱っていません。
そんなホームビデオ系映画の1本が、この「サディスト」です。
こんな田舎の修理工場兼廃車置場を舞台にしたサスペンス劇。
セリフのないチョイ役まで全部数え上げても9人しか登場しないミニマム系の低予算ドラマですが、これが決してバカにしたものではなくて十分観られる作品になっています。
例えば、ラス・マイヤーの「ファスター・プッシーキャット・キル!キル!」や、「モーターサイコ」をイメージすると近いでしょう。
少なくとも"Eegah"のようなヘンテコ最悪映画ではありません。
田舎道で車が故障し、修理しようと立ち寄った男女3人連れ。
しかし、修理工場には誰もおらず、家の中には食事の準備がされているものの手付かずのまま。
仕方なく廃車の中から部品を探して自力で修理を始めると、どこからともなく男女のカップルが現れる。
リーゼントで悪党面の男、チャーリー(アーチ・ジュニア)は、彼らに銃を向けて財布やバッグを出すように脅す。
金を奪った2人は、しかし、それだけでは立ち去らなかった。
実在のシリアル・キラーであるチャールズ・スタークウェザー(”チャーリー”ですね)の事件をモデルとしており、酷薄な殺人鬼を演じたアーチ・ジュニアが実にはまっています。彼は白タキシードでヴォーカルなんて役じゃなく、もっと悪役をやるべきだったでしょう。
しかし、アーチ・ジュニアは、1965年には、22歳の若さで映画から足を洗い、飛行機のパイロットに転身しました。
見かけによらず非常に多才な人のようで、バンドの歌や演奏は実際に自分でやっていますし、劇中の射撃シーンも実際にこなしており(射撃の名人だった)、しまいにはボーイング747を飛ばす機長にまでなってしまいました。
2009年現在は66歳。既にパイロットも引退してフロリダで暮らしているとか。
1963年 アメリカ映画
監督・脚本:ジェームズ・ランディス
主演:アーチ・ホール・ジュニア
1960年代前半でこのタイトルですから、「サイコ」に触発されたのかなあと想像していたんですが、タイトルのインパクトだけですね。関連はありません。
この映画、何がスゴイかって、主役がスゴイ。
アーチ・ホール・ジュニア(Arch Hall Jr.)。
イイ顔してますよね。
アップになると眉毛つながってます。
こんな悪党面の俳優ですが、惜しいことに彼は10代後半~20代はじめにかけてわずか6本の映画にしか出ていません。
しかし、その出演作全てにおいて主役を演じています。
ジェームズ・ディーンかエルヴィス・プレスリーかという贅沢なキャリアですね。
"Eegah"では一転してヒーロー。
バンドでヴォーカルもやってます。
しかしどう見ても悪党面。
彼がこのルックスにして、なぜ上記のような華々しいキャリアをもつに至ったか。
ありがちな話ですが、お父さんが映画関係者だったからです。
アーチ・ホール・シニア(Arch Hall Sr.)。
向かって右側の座っているおじさんです。
まさに同系統の顔立ちです。
このお父さん、1930~40年代にかけて映画俳優として活動していました。
とはいえ、もっぱら脇役。
映画界の重鎮などではありません。
プロには違いないけれど、映画産業に関わったことのある「その他大勢」の中の一人ですね。
そのアーチ・ホール・シニアが、映画を自主制作に乗り出した。
主役は息子で決定。映画には息子のバンドも登場して演奏します。
一連のアーチ・ホール・ジュニア映画は、いわば彼らのホームビデオ作品みたいなものです。
他の出演者の経歴をみても、ほとんどがホール一家の映画にしか出ていません。
閉じていますw
フェアウェイ・インターナショナル・ピクチャーズ、およびラッシュモア・プロダクションズが、その制作・配給会社。
フェアウェイ・インターナショナルは数本、ラッシュモアに至っては2本しか扱っていない泡沫プロダクションであり、事実上、ホール一家の映画しか扱っていません。
そんなホームビデオ系映画の1本が、この「サディスト」です。
こんな田舎の修理工場兼廃車置場を舞台にしたサスペンス劇。
セリフのないチョイ役まで全部数え上げても9人しか登場しないミニマム系の低予算ドラマですが、これが決してバカにしたものではなくて十分観られる作品になっています。
例えば、ラス・マイヤーの「ファスター・プッシーキャット・キル!キル!」や、「モーターサイコ」をイメージすると近いでしょう。
少なくとも"Eegah"のようなヘンテコ最悪映画ではありません。
田舎道で車が故障し、修理しようと立ち寄った男女3人連れ。
しかし、修理工場には誰もおらず、家の中には食事の準備がされているものの手付かずのまま。
仕方なく廃車の中から部品を探して自力で修理を始めると、どこからともなく男女のカップルが現れる。
リーゼントで悪党面の男、チャーリー(アーチ・ジュニア)は、彼らに銃を向けて財布やバッグを出すように脅す。
金を奪った2人は、しかし、それだけでは立ち去らなかった。
実在のシリアル・キラーであるチャールズ・スタークウェザー(”チャーリー”ですね)の事件をモデルとしており、酷薄な殺人鬼を演じたアーチ・ジュニアが実にはまっています。彼は白タキシードでヴォーカルなんて役じゃなく、もっと悪役をやるべきだったでしょう。
しかし、アーチ・ジュニアは、1965年には、22歳の若さで映画から足を洗い、飛行機のパイロットに転身しました。
見かけによらず非常に多才な人のようで、バンドの歌や演奏は実際に自分でやっていますし、劇中の射撃シーンも実際にこなしており(射撃の名人だった)、しまいにはボーイング747を飛ばす機長にまでなってしまいました。
2009年現在は66歳。既にパイロットも引退してフロリダで暮らしているとか。