甘デジの変貌(2) | アッシュのブログ

甘デジの変貌(2)

つづき。

とりあえずは2007年の甘デジ界について、です。
単なる個人的な回想レベルの話なので、間違いなどあったら遠慮なくご指摘ください。


藤商事:
2007年の藤商事は、どん底という表現がピッタリの状況にありました。
まともにヒットしたのはヤマト1機種のみ。
もしもヤマトがスケジュールを遅らせたりしたら最悪な決算を迎えることになったでしょう。
甘デジに関して言えば、サンダーバード3、かっぱ伝説、島倉千代子、ジュマンジの4機種。
今の目で見るとあり得ない惨状です。
しかも先代枠です。お客にしてみれば拷問です。
さて、現在につながりそうなポイントを拾い出してみましょう。
かっぱ伝説は15Rを装備。ジュマンジはこれ以降藤商事の得意技となる「時短で出玉削り」機能装備でした。しかし、どちらも中途半端でしたね。ジュマンジの「糞ゲージ+長い時短」の組み合わせは、後の機種では「糞ゲージ+時短中の糞長いリーチ頻発」へと改良wされました。
唯一、島倉千代子がヒット。ジュマンジとほぼ同スペックですが演出が年配層にうけたのでしょう。ジュマンジとはゲージが異なり極端な玉減りがないのもお客視点では長所です。
当時、藤商事は甘デジの価値をまだ認めていなかったのかもしれません。
プロジェクトAとリングについては甘デジがありませんでした。


平和:
桃太郎侍、黄門ちゃま、スーパーブンブン丸。
正直言って、この辺りは全然打ってないです。黄門ちゃまを少しだけ打ったかな。
スーパーブンブン丸なんて、羽根物だったのをデジパチにリメイクしたものですよね。
ダイナマイトキングとかと似たような構成でいて、当ったら確変転落抽選開始w
お客のツボをはずしていたように思います。
この頃の平和について言えば、甘デジに限ったことではありませんでしたけどね。
透明板路線とか、なぜか本質的でない方向に注力してしまったのでしょう。


ニューギン:
クロムセブン、ブースカ、嘉門達夫、ネオエキサイトジャック。
こうして見ると全部白い枠ですよね。機種とあわせて、当時のニューギンの甘デジに対する評価がわかります。
嘉門達夫以外は甘デジバラエティや1パチの常連的機種となっています。
当時にあってもクロムセブンは安価でしたが、無理のない価格設定はニューギンの良心的な部分かと思います。
そのクロムセブンは出玉を抑えて時短を増やし、モミモミするように仕向けた機種。
ブースカは、主役のブースカがほとんど出てこないことで「やはりニューギン」と納得した方も多かったのではないでしょうか。
嘉門達夫は、新大江戸日記の「いかに2Rを多くしてスペック&演出をかく乱するか」というテーマを受け継いだもの。
ネオエキサイトジャックは、時短回数の傾斜配分と潜確を装備した少々きついスペックの機種でしたが、まずまずのヒットとなりました。ほぼ同時期に出たパトラッシュとともに、液晶偏重の風潮に対して違った可能性を示した点も指摘されるでしょう。
よく言われるように当時のニューギンは、傑作と駄作の両極端が特徴でしたが、甘デジを見てもいろんなパターンを探っていたのがよくわかります。


京楽:
歌舞伎剣、まことちゃん、黒ひげ危機一髪、仮面ライダー。
歌舞伎剣はマイナータイアップでやっつけ仕事のはずながらスマッシュヒット。
ほぼ同スペックの黒ひげもまずまずの人気でした。
この京楽機種のヒットが、甘デジのバトルスペックというものを確立したと言えるでしょう。
また、アタッカー賞球10個でカウント数を増やすという仕様も、後の甘デジの主流につながる点です。
変則的な機種としてまことちゃんもありましたね。うさんくさい人がよく打っていました。
問題はハイパー甘デジ
潜在的な市場とみなされていたライトミドル市場を冷え込ませた張本人です。
この当時の京楽は、甘いスペックと長い演出の組み合わせが特徴のひとつでした。
仮面ライダーも同様だったのですけど、7R8C10個という歌舞伎剣同様の仕様と、確変率85%ながらも1/220クラス相当のトータル出玉性能が打ち手を失望させ、「辛い」と感じさせたんじゃないでしょうか。ホールの意識とお客の意識の間にギャップが生じた機械だったと思います。
特図2系統にして振り分けを変えていたらもっと出玉感を演出できたかもしれませんね。そうなると2009年のパチンコの問題を前倒しに生じさせたかもしれませんが。
一番辛い歌舞伎剣が一番長寿だったあたり、実はこの頃の京楽の方向性はあまり正しくなかったと言えそうです。
結果論ですけど。


まだ続くのでまた切ります。

2007年は、パチスロの5号機問題があった時期でした。
また、甘デジが本格的に台頭した時期でもありました。
一方ではスロで利益が取れないのに機械費用の捻出が要求され、他方では大当たりしやすい安定したパチンコ機種の人気上昇に対応が要求され、ホールには大変な時期だったのではないでしょうか。
そんな大変な時期に甘デジは一旦増えたものの、また減りましたよね。
その辺りも、今の甘デジの辛さに関係があると思います。


次は、まだ出てきていないメーカーを引っ張り出しつつ、2007年から後の苦境で甘デジの何が変わったのかを考えてみます。

(つづく)